肉のハナマサ千日前店・九条店、2024年秋開店-都市型業務用食品スーパーの先駆け、関西初進出

JMホールディングス傘下の食品スーパー事業会社「花正」(本社:東京都港区)は、大阪府大阪市に「肉のハナマサ千日前店(仮称)」「肉のハナマサ九条店(仮称)」を2024年秋を目処に開店する方針を6月12日に発表した。

都市型業務用食品スーパーの先駆け

花正は1923年に東京都江戸川区で創業。1948年に初代法人「花正」を設立した。1977年には焼肉バイキング店1号店として「肉のハナマサ幕張店」するなど東日本を中心に国内外で焼肉店を展開。1983年に業務用食品スーパーとして「肉のハナマサ銀座店」を開店するなど、都市型卸売小売店の先駆けとして、2000年代以降年間10~20店舗増という急拡大を図った。
同社は2008年初頭に首都圏各地の市街地・繁華街に100店舗超を展開していたが、中国産冷凍食品問題を背景に、同年2月に店舗の半数弱(47店舗)を一斉閉店。同年3月に食品スーパー事業を現法人に移行する構造改革を実施し、同年9月に「全日本食品(全日食チェーン)」子会社となった。
全日食傘下入りを機に、食肉加工部門を同業の神戸物産(業務スーパーFC本部)に売却するなど経営再建を本格化。2013年9月には茨城県地盤の食品スーパー「ジャパンミート(現JMホールディングス)」が全日食保有株式を取得し、ジャパンミート主導で花正の事業再拡大を進めている。ハナマサプラス根岸店(東京都台東区)。

JMホールディングスとしては、2024年6月現在は「ジャパンミート生鮮館」「ジャパンミート卸売市場」「肉のハナマサ」「スーパーみらべる」など食品スーパー107店舗、外食事業18店舗を展開する。スーパーみらべる中井店(東京都新宿区)。

得意の繁華街立地で関西攻略

肉のハナマサ千日前店の予定地は大阪難波地盤の焼肉店「食道園千日前店」跡が入居していた飲食店ビル、肉のハナマサ九条店の予定地はパチンコ店「九条プラザ」跡であり、ともに花正が得意とする駅前立地・繁華街立地となる。
2024年6月現時点において、同社の関西での知名度は皆無に等しいもの、都市型業務用食品スーパーの先駆けとして、自社PB「プロ仕様」を始めとする業務用食品の取扱いに定評ある店舗として、着実に顧客の取込みを図っていくものとみられる。

肉のハナマサ千日前店(仮称)

住所:大阪府大阪市中央区千日前1-7-7
契約面積:約100坪

肉のハナマサ九条店(仮称)

住所:大阪府大阪市西区九条1-14-18
契約面積:約250坪

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