福井県福井市西開発のトラック輸送事務所「ラニイ福井貨物」跡地に、イオングループの都市型ショッピングセンター「イオンそよら福井開発」が2024年7月13日午前9時に開業した。
イオン、福井県内47年ぶりの新店舗
イオンの前身となる大手総合スーパー「ジャスコ」は、1971年6月に福井県内1号店「ジャスコ福井店」を福井駅前に開店。1977年2月には北陸地場衣料スーパーとの合弁企業「いとはんジャスコ」を設立し、同年11月に新会社1号店「いとはんジャスコピア店」を開店するなど県内での影響力を高めたが、2003年5月までに県内全店舗が閉店。2017年4月の「イオンスタイル徳島(イオンモール徳島)」開店後は「日本唯一のイオン空白県」となった。
イオンそよら福井開発(イオンスタイル福井開発)は、1977年以来約47年ぶりの県内新店舗、2003年以来約21年ぶりの県内復活となる。
記者会見で新店舗への思い入れを語る浜口好博イオンリテール取締役専務執行役員。
北陸初のイオン系都市型ショッピングセンター
イオンそよら福井開発の建物は地上2階建で敷地面積は15,110㎡、売場面積は5,264㎡。
同社の都市型ショッピングセンターブランド「そよら」としては北陸初かつ福井県内初となる。
開業時点ではイオンリテール直営総合スーパー「イオンスタイル福井開発」を核に、スポーツクラブ「3FIT」や100円ショップ「キャンドゥ」といったイオン系専門店、コーエーテクモ系アミューズメント施設「テクモピア」、イタリアンレストラン「サイゼリヤ」といった専門店が入居。2024年秋までにスペシャリティコーヒーストア「STARBUCKS」や地場スイーツ店「ミルクハウス」、郵便局など専門店13店舗が揃う予定となっている。
開業当日のイオンそよら福井開発。
イオンスタイル1階は最新の「イオン」「福井」訴求
イオンスタイル福井開発1階「食のフロア」のうち、野菜売場では地場野菜、対面鮮魚売場では近隣漁港(南越前町河野漁港・糠漁港・甲楽城漁港)水揚げ鮮魚を展開。
惣菜売場ではてんぷら処「旬香亭」やかつ処「たて花」、唐揚げ「唐王」、ピザ「ピッツァソリデラ」といった自社ブランドを幅広く展開する。
開業直後のイオンスタイル福井開発1階食のフロア。
イオンスタイル2階では専門店スタイルで自社商品訴求
イオンスタイル福井開発2階「暮らしのフロア」では、ファミリーファッション「TVC(旧トップバリュコレクション)」「SELF+SERVICE」「ESSEME」や子供服・子供用品店「KIDS REPUBLIC UNIVERSITY」、コスメショップ「GlamBeautique」、調剤薬局「イオン薬局」を専門店スタイルで展開。食品フロアと同様に、コスメ・スキンケア「Sokko beauty」「COPERNICA」など自社ブランドを訴求する。
イオンスタイル福井開発2階暮らしのフロア。
イオン自慢のブランドが専門店スタイルで並ぶ。
イオンの総合スーパー、47都道府県制覇
そよら福井開発の開業式典にはイオンリテール浜口好博取締役専務執行役員に加え、大塚智樹福井県知事代理産業労働部長など地元関係者が多数参加。イオンと福井県による協業や大本山永平寺の唐門を意識した施設デザインが明らかとなった。
式典では地元創作和太鼓集団「鼓郷」による演奏やテープカットも実施。地元住民を中心に760人が行列をつくるなどイオン約47年ぶりの県内新店舗にふさわしい幕開けとなった。
イオンそよら福井開発の開業式典。
イオンスタイル福井開発(そよら福井開発)が開店したことで、イオンは総合スーパー「イオン/イオンスタイル」を47都道府県に展開することとなった。
イオンそよら福井開発
住所:福井県福井市西開発3丁目205番地
営業時間(イオン1階):午前8時~午後10時
営業時間(イオン2階):午前9時~午後10時
営業時間(専門店):午前9時~午後10時
※店舗により異なる
※開業当日13日~15日は全館午前9時~午後10時
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