大阪府大阪狭山市の南海高野線金剛駅近くにある旧ダイエー金剛店跡地に、イオンリテールの都市型ショッピングセンター「そよら金剛」が2024年6月28日午前9時に開業した。
ダイエー金剛店からの45年の歴史引継ぐ施設に
ダイエー金剛店は1977年3月に開店。建物は地上3階建で店舗面積は13,818㎡。
開店以来、大阪狭山市内随一の大型店であった。2016年3月にはダイエーの総合スーパー事業大幅縮小のため、イオンリテール運営の総合スーパー「イオン金剛店」として新装開店。末期まで100円ショップ「Seria」や総合子供・ベビー衣料雑貨店「西松屋」、旧ダイエー系ファストフード「ドムドム」「ディッパーダン」といった専門店が入居していたが、老朽化にともなう建替えのため、2022年11月をもって一時閉店していた。
イオン金剛店。
イオン金剛店近隣では、2022年3月22日に隣接する富田林市のイオン・UR都市機構/新都市ライフ系商業施設「エコール・ロゼ」が新装開業、同年12月2日にエコール・ロゼの核店舗「イオン金剛東店」が「イオンスタイル金剛東」として新装開店しており、金剛店建替期間中の代替店舗としての役割を担っていた。
そよら金剛、3世代ファミリー向け意識した施設に
イオンそよら金剛の建物は地上2階建で敷地面積は約18,267㎡、延床面積は約9,396㎡。
地域に根ざした新たな都市型ショッピングセンターとして「3世代が集うまちなかホーム」「みんなのまちなかホーム」を掲げ、芝生イベント広場「そよキッズひろば」を展開。
イオンそよら金剛のグランドオープンに並ぶ買物客。
イオンリテールの総合スーパー「イオンスタイル金剛」を核に、大創産業の100円ショップ複合店舗「ダイソー」「THREEPPY」「StandardProducts」や眼鏡店「JINS」、アミューズメント「ふぇすたらんど」、ファストフード「バーガーキング」、シアトルスタイルカフェ「STARBUCKS」といった大阪狭山市内初となる専門店を揃える。
7月にはハードオフグループの子供・ベビー向け中古新業態「OFFHOUSE KIDS」といった全国初の専門店やSMBCグループの個人専用店舗「三井住友銀行そよら金剛店(金剛支店移転扱い)」も開店するなど、直営フロア(イオンスタイル)と同友店(そよら金剛専門店)双方で生活を支える。
イオンスタイル金剛
イオンスタイル金剛では、駅近で通勤通学利便性が高く、幅広い世代が暮らす地域特性を活かし、テーマに「EVERY DAY」「便利(時短)」を掲げる。
取組みの一環として、農産では「JA大阪南」「クボタサンベジファーム」など近郊農産物主体の地場野菜コーナーを展開、水産では岸和田漁港直送鮮魚を始めとする旬の商品を対面で展開、畜産ではトップバリュの厳選銘柄牛「匠和牛」「タスマニアビーフ」を展開する。
イオンスタイル金剛の農産売場。
また、惣菜は「駅近店舗の便利・簡単・おいしい」ニーズに対応する。取組みの一環として、イオンの対面量り売り惣菜店「リワードキッチン」(約30種類)を始め、粉もん商品や富田林名産の海老芋使用コロッケ、泉州産新玉ねぎの焼き浸しなど、大阪のソウルフードや地元食材商品を展開する。
大阪ならではの粉もんや対面販売、オリジン商品も。
冷凍食品は近畿圏最大級、全国各地の銘店を提案
イオンスタイル金剛の冷凍食品売場では、イオン近畿圏5本の指に入る商品数・売場面積を誇るの提案型の売場を展開。
イオンのワンディッシュPB商品「トップバリュベストプライスガッツリ飯×ガッツリ飯」や大阪産(大阪もん)ブランド「富田林えび芋コロッケ」に加え、デパ地下の定番ブランド「RF1(RFFF)」「古市庵」や関西地盤の大手粉もん店「道頓堀くくる」「千房」、岐阜萩原チキンセンターの飛騨・奥美濃発祥郷土料理「萩屋ケイちゃん」や天満屋グループの老舗弁当店「三好野本店」、北海道地場大手コンビニ「セコマ(セイコーマート/Secoma)」、和歌山玉林園「グリーンソフト」、イオングループのインストアベーカリー「カンテボーレ」まで、1,300品目(同社広報談)という圧倒的な品揃えを打ち出す。
近畿圏では5本の指に入る冷凍食品売場。
雨雲吹き飛ばす開業日、式典には大阪狭山市長も
イオンそよら金剛の開業当日は悪天候であったが、新施設を待ちわびる地域住民が朝早くから集った。
開業式典では、イオングループ関係者に加え、古川照人大阪狭山市長を始めとする地元関係者やマスコットキャラクターさやリンが参加。 市長は1,400年の歴史を誇る大阪平野の水瓶「狭山池」のルーツを交え「大阪狭山市にとってお祝いの日に雨が降るというのは決して悪いことではなしに逆にありがたい」とコメントし、新施設の今後に期待を寄せた。
イオンそよら金剛のテープカット。
大阪狭山市は当初の天気予報を覆し、午後から天候が回復するなど、雨雲を吹き飛ばす賑わいとなった。
イオンそよら金剛
住所:大阪府大阪狭山市半田1丁目22
営業時間(1階/イオン):8:00〜22:00
営業時間(2階/専門店):テナントにより異なる
関連記事:ライフ堺インター店、2024年6月30日閉店-ベスピアの食品核、異例の短命店舗に
関連記事:ららぽーと堺、2022年11月8日開業-美原区役所近くに
関連記事:ライフ初芝東店、2020年1月23日開店-初芝店仮店舗、わずか10ヶ月で閉店した食品館アプロ跡に
関連記事:ライフ初芝店、2021年1月18日閉店-47年の歴史に一旦幕、現地での建替え再出店めざす
関連記事:西友のぞみ野店、2020年10月27日閉店-和泉市の旧・松源、わずか7年で
関連記事:イオンフードスタイル津久野店、2020年5月30日開店-ダイエー、建替えで面積4分の1のミニスーパーに
関連記事:イケチュー、2019年9月29日全店閉店-9月30日に自己破産申請