エスティローダー、日本国内のデザイナーフレグランス展開を2021年8月31日終了ー化粧品ブランド「アラミス」など日本撤退、新型コロナで

化粧品大手「エスティローダーカンパニーズ」(本社:米国ニューヨーク州)の日本法人である「ELCジャパン」(本社:東京都千代田区)は、同社の男性化粧品ブランド「アラミス(aramis)」を始めとするデザイナーフレグランス事業部管轄ブランドの日本における商品展開を2021年8月31日で終了した。

アラミスの店舗。(既に閉店済み。)

「アラミス」の他にもブランドフレグランスも撤退へ

今回展開を終了したブランドは、男性化粧品ブランドの「アラミス(aramis)」と、フレグランスブランドの「トミーヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「エルメネジルド ゼニア(ERMENEGILDO ZEGNA)」「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「ダナキャラン(DONNA KARAN)」「DKNY」の合計6ブランド。

総合男性化粧品ブランドとして有名な「アラミス」

今回終了しらブランドのうち男性化粧品ブランドとして抜群の指名度を持つアラミスは、1964年に世界で初めての総合男性化粧品ブランドとしてアメリカで誕生。

アラミス・ラボシリーズの商品(公式ショップより)。

とくに、ブランド名の起源となった成功する男の香水という別名を持つ「アラミスクラシック(aramis  classic)」や、最新のテクノロジーを取り入れ男性の肌・皮膚を徹底研究して作り上げた総合男性化粧品ブランド「ラボシリーズ(LAB SERIES)」などの商品で知られている。
日本国内では、百貨店のほか、ドラッグストア、ロフトや東急ハンズといった大型雑貨店など幅広いチャネルで展開していた。

店頭に掲示された告知文。

海外でも2023年までに撤退決定、新型コロナが影響か

今回の店舗網縮小の理由について、東京都内の百貨店関係者の話によると「新型コロナの影響によるエスティローダー社の事業見直しの一環によるもの」とのこと。
なお「ラボシリーズ(LAB SERIES)」については、今後も継続展開の方針を示しているが、こちらもオンラインストアと一部の百貨店を除き、2021年8月までに大幅に店舗網を縮小している。
(オンラインのラボシリーズ公式ショップは営業を継続している)
また、同社のデザイナーフレグランス事業部管轄のブランドは、海外市場においても2023年までに撤退・移管することが既に発表しており、好調なラグジュアリーフレグランス事業に注力するものとみられる。
コロナ禍の生活様式の変化のなかでも、男性のジェンダー観の変化により盛況を呈する男性化粧品市場だが、その中でもアラミスは草分け的な存在として高い知名度を誇っていた。
しかし、今回のアラミスの日本撤退は男性化粧品市場のトレンドが「男らしさを引き立てるため」から「清潔感を保つため」への変化を象徴するような出来事にも見える。
ラボシリーズも10月に全面リニューアルを実施しており、今後の同社の戦略に注目が集まる。

現在「ラボシリーズ」を展開している実店舗
(2021年11月時点)
  • 伊勢丹新宿店メンズ館 1階(東京都)
  • 阪急メンズ東京 1階(東京都)
  • 阪急メンズ大阪 B1階(大阪府)

    阪急メンズ東京。

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