レナウン、2020年5月15日民事再生手続き申請-大手アパレル、新型コロナ影響で倒産

アパレル大手「レナウン」(東京都江東区)が、2020年5月15日に民事再生法の適用を申請し、倒産した。
今後は営業を継続しながら経営再建をおこなうとみられる。

シンプルライフの店舗。

アパレル世界大手だったレナウン

レナウンは1902年に大阪で「佐々木商会」として創業。1923年に英国の巡洋艦「レナウン」に因んで改名された。
その後、全国の百貨店や総合スーパーに「アーノルドパーマー(Arnold Palmer)」や「ダーバン(D’URBAN)」「インターメッツォ(INTERMEZZO)」「シンプルライフ(Simple Life)」「通勤快足」など多くのブランドを展開、CMソングも話題となり、世界有数のアパレル企業へと成長した。

ダーバン。

一方で、1990年に英国ブランド「アクアスキュータム」を買収するなど積極投資をおこなった直後にバブル経済が崩壊、多額の負債を抱えることとなり、2000年代に入るとアクアスキュータムやJ.クルーの展開を終了するなどリストラを進め、2010年には中国の繊維企業「山東如意科技集団有限公司」(山東省済寧市)の傘下となっていた。
2020年現在、同社がレナウンの3割ほどの株式を保有する。

J.CREW

約30年間に亘る経営再建、コロナ後に実を結ぶか

中国企業の傘下となったレナウンであったが東証一部上場を維持したまま経営再建をおこない、山東如意がアクアスキュータムを再買収しレナウンによる販売を再開するなどブランド展開を見直すとともに中国進出を加速させるなど、事業の立て直しを進めていた。2019年には新規開業した「渋谷スクランブルスクエア」にアクアスキュータムのポップアップショップを開設している。
しかし、2020年4月に新型コロナウイルスの影響で国内殆どの百貨店・総合スーパーが休業に追い込まれ、2020年5月15日に民事再生法を申請することとなった。負債総額は約138億円で、債権者は子会社のレナウンエージェンシー。
今後は営業を続けながら経営再建をおこなうとみられる。

レナウン本社が入居する有明・TFTビル。

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