西友深沢店、2021年12月19日閉店ー西友最後の「ホームセンター」、2022年春食品スーパーとして再開店へ

東京都世田谷区の目黒通り沿い、産業能率大学自由が丘キャンパス向かいにあるホームセンター(DIY専門店)「西友深沢店」が2021年12月19日に閉店、改装工事を経て2022年春に食品スーパーとして再開店する。
西友深沢店。

西友のホームセンター業態「DAIK」として開店した

西友深沢店はマンションの1階に入居。店舗面積は1,829㎡。一般的な西友とは異なり深沢店はホームセンター業態となっており、園芸用品・DIY用品・住居用品などを扱っている。

西友深沢店のフロアガイド。

西友深沢店は元々「DAIK深沢店」として1981年12月10日に開店。「DAIK」は「西友ストアー」(現・西友)が1980年より展開していた都市型ホームセンター業態で、深沢店は「浜田山店」(東京都杉並区)に次ぐDAIKの2号店であった。
深沢店の開店時には当時同じグループであった西武百貨店の力を生かし、「シアーズ・ローバック」(アメリカ)のタオルや「ヘンケルス」(ドイツ)の包丁、「リバティ百貨店」(イギリス)のテーブルクロスなど西武百貨店が提携していた海外ブランドの商品が多く並べられたほか、1匹50万円の熱帯魚やマルチーズ、ペルシャ猫などを扱う高級ペットコーナーも存在した。
西友深沢店」と改称されたのちも引き続きホームセンター業態として運営されていた。

西友のホームセンター業態、消滅へ

西友は1980年から都市型ホームセンター業態「DAIK」として浜田山店、深沢店など3店を出店したが、以降は出店を中止。1998年から「LIVIN光が丘」(練馬区)や「LIVIN錦糸町」(墨田区)「西友荻窪店」(杉並区)「西友吉祥寺店」(武蔵野市)など西友が運営する大型店・総合スーパーの住居用品売場を改装する形で出店を再開したが、近年は店舗が縮小していた。
西友広報部によると「DIY商品を扱う店舗は深沢店のみ」といい、今回の深沢店の閉店で西友のホームセンター事業は幕を閉じることとなる。西友深沢店の閉店のお知らせ。

2022年春に「食品スーパー転換」へ

西友深沢店は2021年12月19日18時をもって閉店し、取扱商品を食料品に変更、食品スーパーに改装・業態転換され2022年春に再開店する予定。深沢店の立地する世田谷区深沢地区は高級住宅地として知られており、西友深沢店の隣には高級スーパーの「紀ノ国屋」が出店している。
西友が食品スーパーとして再開店したのち、付近の住民に支持される品揃えができるか注目される。

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