関西地方の地場大手スーパー「関西スーパーマーケット」(兵庫県伊丹市)は、2021年12月14日の最高裁判所によるオーケーの経営統合(株式交換)差し止めの仮処分に係る許可抗告を棄却する旨の決定を受けて、12月15日に「エイチ・ツー・オーリテイリング」(H2O・阪急阪神グループ)入りした。
2021年12月15日に更新されたH2Oグループのウェブサイト。
関西スーパー、結局「阪急阪神」の軍門に
「関西スーパー」と「エイチ・ツー・オーリテイリング」(阪急阪神)グループとの経営統合計画は、関西スーパーが2021年10月29日に開催した臨時株主総会において賛成割合66.68%(統合に必要な賛成割合は議決権の3分の2以上)という僅差で承認された一方、関西スーパーの買収をめざしていた首都圏の大手スーパー「オーケー」は「票の集計に問題があった」として、経営統合(株式交換)の差し止めを求める仮処分を申し立てていた。
1審の神戸地裁は11月22日に統合の差し止めを命じたものの、2審の大阪高裁では12月7日に統合を認める決定を出していた。
オーケーストア。
12月14日の最高裁の決定により、2審の大阪高裁による統合を認める判断が確定した。
そのため、関西スーパーは株式交換によって12月15日に「エイチ・ツー・オーリテイリング」傘下のスーパー「イズミヤ」、「阪急オアシス」と株式交換を実施。同日に「エイチ・ツー・オーリテイリング」を果たした。
関西スーパー。
統合日となった12月15日には、早くもH2Oのウェブサイトに「関西スーパー」のバナーが登場している。
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