新潟の中心・古町の灯がまた1つ消えてしまう。
新潟県新潟市中央区西堀通の複合商業ビル「NEXT21」の核店舗である「ラフォーレ原宿・新潟」が、2016年1月31日に閉店することを発表した。
ラフォーレ原宿・新潟が入居するNEXT21。
古町の核、また撤退
ラフォーレ原宿・新潟は新潟市の中心部・古町に1993年5月開業。売場面積は約5,300㎡。
複合商業ビル「NEXT21」の地階~4階(2011年までは5階も)を占める。2007年以降、長年に亘って営業赤字が続いており、フロア削減などの合理化を行ったものの業績が改善しなかったという。
NEXT21では、2015年4月にもう1つの核であった大型書店「コメリ書房」も撤退していた。
古町モールでは隣接する大和百貨店(左)も撤退。
現在は建物の一部しか活用されていない。
古町と万代の競争、正念場
ラフォーレ原宿・新潟の撤退は、郊外型ショッピングセンターとの競争に加え、古町とは信濃川を挟んで対岸にあたるもう1つの中心商業地「万代地区」との競争によるところも大きい。
新潟交通がディベロッパーとなり開発した「万代シテイ」は新潟駅からも徒歩圏であり、「伊勢丹」、「ロフト」、「イオン」、「アルタ」などが出店、店舗のリニューアルやテナントの新陳代謝も進んでいる一方、古町では「大和百貨店」、「ラフォーレ原宿」の相次ぐ撤退により、核店舗は昔ながらの「三越」と「イトーヨーカドー丸大」のみとなってしまう。
もう1つの中心商業地である万代地区。
左は旧ダイエーのラブラ万代。ロフト、紀伊國屋書店など出店。
古町 VS 万代、アイドルによる代理戦争も?
また、地元のアイドルグループ「Negicco」や「RYUtist」などが古町を拠点としているのに対し、昨年設立された「NGT48」は万代シテイを拠点とするなど、双方の競争は様々な分野で繰り広げられ、激しさを増している。
NGT48劇場は万代シテイ「LoveLa2」に開設(撮影:くらびちゃん)。
後継テナントは現れる?
「ラフォーレ原宿」はかつて全国に4店舗展開していたが、新潟店の閉店後は原宿本店のみでの営業となる。
NEXT21を保有する企業は後継店舗の誘致を進めているが、出店テナントは今のところ未定。
報道によると大型テナントを含む複数の企業が入店を検討しているといい、今夏の営業再開を目指しての交渉が進められているという。
外部リンク:ラフォーレ原宿・新潟
(※2016年2月更新、写真追加)
新しい記事はこちら:NEXT21(ラフォーレ新潟跡)、区役所に-大和跡も公共施設を核に検討