イトーヨーカドー食品館千住店、2019年3月15日開店-約3年ぶりの1号店復活、限定商品も展開

東京都足立区北千住のJR北千住駅近くに位置する「イトーヨーカドー・ザ・プライス千住店」跡地に、食品スーパー「イトーヨーカドー食品館千住店」が2019年3月15日に開店する。

イトーヨーカドー食品館千住店。

イトーヨーカドーの1号店、約3年ぶりの復活

イトーヨーカドー千住店は1945年12月、東京・浅草の洋品店を前身に持つ「羊華堂」として開店。1948年には複数回の移転を経て現在地での営業を開始、1968年に建物を地上6階地下1階建に高層化して以降、総合スーパー「イトーヨーカドー」としておよそ40年間営業していた。
2009年7月の総合ディスカウントストア「ザ・プライス」業態への転換後も、同社の創業店として位置付けられていたが、施設の老朽化に伴う建替えのため2016年4月をもって閉店していた。

2016年4月に閉店したザ・プライス千住店。

千住店ならではオリジナル商品も展開

イトーヨーカドー食品館千住店は、三井不動産の新築分譲マンション「パークホームズ北千住 アドーア」(地上13階建)の1、2階部分に再出店。売場面積は約992㎡。

イトーヨーカドー食品館千住店のエントランス。

1階は「鮮度にこだわった生鮮食品や、惣菜・簡便商品のフロア」として、青果売場では北足立市場直送の近郊野菜を取扱う「やっちゃばコーナー」を展開、鮮魚売場では江戸前寿司を強化し「千寿握り10貫」(1,010円)として販売、惣菜売場では「千寿葱のかき揚げ」を限定販売するなど、千住ならではの商品を多数取り揃える。

イトーヨーカドー食品館千住店1階イメージ。

2階は「ベーカリーや、加工食品等のグロサリー商品のフロア」として、イトーヨーカドーロゴの焼印が押された「どら焼き」や同店オリジナルのロールケーキ「千住ロール」、千住名物の「千寿葱」を使用した「千寿ねぎみそ煎餅」を展開。

イトーヨーカドーロゴの焼印が押されたどら焼き。

イトーヨーカドー千住店の歴史を振り返るパネルなどを展示した「イートインコーナー」も併設する。

イトーヨーカドー食品館千住店2階イメージ。

地元住民待望の「普段使いできるスーパー」

北千住駅周辺では、イトーヨーカドーザ・プライス千住店が建替えのため2016年4月に閉店、ダイエートポス北千住店が再開発のため同年11月に閉店して以降、生鮮3品をフルラインで取扱う店舗が商店街から少し離れた北千住マルイの食品専門店街「まるい食遊館」(北野エース)、国道4号線沿いにある「おっ母さん食品館」の2店舗のみとなっていた。
北千住駅には「成城石井」「紀ノ国屋アントレ」といった、青果・精肉など一部品目を取扱う店舗もあるが、激安スーパーとして知られる価格訴求型の「おっ母さん食品館」を除き、いずれも高価格帯の商品が中心の店舗であるため、地元住民から「普段使いできるスーパー」「普通のスーパー」を待望する声が数多くあった。イトーヨーカドーの復活は住民にとってまさに朗報であろう。

創業店復活で復活に思いを掛けるヨーカドー

セブン&アイHDでは2016年以降、鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)の退任、創業家である伊藤順朗氏の常務昇格、イトーヨーカドー店舗塔屋看板への「鳩」マーク復活など、創業家回帰、原点回帰に向けた動きがみられるようになった。

追記:千住店館内の掲示。

イトーヨーカドーにとって「創業店」と位置付けられている千住店の復活により、かつての勢いを取り戻すことができるか、今後の同社の動きに期待したい。
(現地写真:ノボリターさん、イラストは公式リリースより)

イトーヨーカドー食品館千住店

住所:東京都足立区千住3丁目2番地
営業時間:10時~22時(3月15日~17日は9時開店)
売場面積:992㎡

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