京都府京都市伏見区の伏見大手筋商店街近くあるイオングループの総合スーパー「イオン伏見プラザ店」が2024年9月20日をもって閉店した。
伏見大手筋で最も歴史のある大型店
イオン伏見プラザ店の前身となる商業施設「プラザ大手筋」は、1968年10月に関西地盤の総合スーパー「コマストアー伏見店」として開店。建物は地上5階地下1階建、店舗面積は4,153㎡。
コマストアー伏見店は、1971年3月の西友ストアー関西による運営会社吸収合併にともない「西友伏見店」に改称したが、西武セゾングループの経営悪化や六地蔵エリアへの競合店進出、建物の老朽化もあり1998年8月をもって閉店していた。
西友の閉店を機にプラザ大手筋として店舗を刷新。ベストグループの「プラザ大手筋食鮮館」を核に関西地場大手家電量販店「和光デンキ」と100円ショップ「ザ・ダイソー」といった大型専門店が入居するショッピングセンターとなった。
プラザ大手筋。
プラザ大手筋として営業再開した当施設であるが、主要テナントの1つであった和光デンキが経営不振(のちに民事再生法適用、廃業)にともない1年ほどで撤退。
プラザ大手筋食鮮館は2000年に経営母体であったベストグループ(現在のユナイテッドベジーズ、ローソンストア100など)の解体にともない、店舗の運営主体が「シートゥーネットワーク」、青果・精肉部門の運営主体が「オーエムツーネットワーク」に分離。その後、2003年にシートゥーネットワーク運営の大手食品スーパー「つるかめランド」に業態転換したが、同社の英国テスコ傘下入りによる首都圏特化、不採算店閉鎖の方針により2008年をもって閉店するなど混迷を極めた。
2009年9月に京都地盤の老舗酒店「奥田商店」が運営する生鮮食品スーパー「業務スーパー&酒のケント」が開店したことで施設は全館再開を果たすが、2019年8月をもって入居テナント全店舗が撤退したことで再び空きビルとなった。
業務スーパー&酒のケント大手筋店。
プラザ大手筋は50年の歴史に幕をおろすかにみえたが、2020年12月閉店のイオン系総合スーパー「イオン伏見店」がプラザ大手筋跡を建替期間中の仮店舗とする方針を発表。イオンを核とする商業施設として再開することとなった。
イオン伏見店の仮店舗として3年間営業
イオン伏見プラザ店は2021年1月に開店。
イオン伏見プラザ店は、1978年11月に開店した「ニチイ伏見店(後のマイカル伏見サティ)」を前身とする総合スーパー「イオン伏見店」の仮店舗として、直営衣食住に加え、100円ショップ「キャンドゥ」を導入するなど、伏見大手筋商店街の核店舗としての役割を引続き担っていた。
イオン伏見プラザ店。
イオンスタイル伏見桃山に全面移転
イオン伏見プラザ店の閉店は、2024年10月開店予定の「イオンスタイル伏見桃山」への移転準備にともなうもの。
新店舗は東急不動産新築分譲マンション「ブランズ伏見桃山」低層階(1~2階)全フロアに売場を展開するもの、店舗面積は建替前比「1/3」程度となる。(店舗面積8,656㎡→2,910㎡)
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