カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

スーパー丸幸、2024年11月3日全店閉店-富岡バイパス店と藤岡宮本店、トライアルに事業譲渡

群馬県富岡市に本社・本店を置く地場スーパー「スーパー丸幸」が、2024年11月3日に全店閉店。ディスカウントスーパーを展開するトライアルカンパニー(福岡市)が事業を継承する。

丸幸、スーパー廃業で2店舗をトライアルに転換へ

スーパー丸幸は1913年に海鮮卸問屋として創業、1953年に法人化。2022年8月時点での売上高は13億円。
かつては前橋市や高崎市などにも進出、7店舗を展開していたが、2024年10月現在は「スーパー丸幸富岡バイパス店」「スーパー丸幸藤岡宮本店」の2店舗体制となっていた。

閉店を告知するスーパー丸幸のチラシ。

両店舗はともに「トライアル」の屋号で営業を再開するとみられる。建物は引き続き丸幸が所有する。
そのうち、トライアル転換1号店となる「TRIALsmart富岡バイパス店」は、2024年12月中旬に開業する予定となっている。

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ミスターマックス別府店(仮称)、2025年春ごろ開業-26年ぶり再出店、つるりん通り商店街の宿泊施設跡地に

大分県別府市のつるりん通り商店街(鶴輪通り)に「ミスターマックス別府店(仮称)」が、2025年春ごろに開業する。

つるりん通りのかんぽの宿跡にミスターマックス

ミスターマックス別府店(仮称)が出店するのは2019年に閉館した「かんぽの宿 別府」の跡地。

ミスターマックス別府店(仮称)。

ミスターマックスはかつて「平野電機」時代に別府ステーションセンター北名店街(現:えきマチ1丁目B-Passage)に狭小店舗として家電量販店を出店していたが、1999年に閉店していた。
ミスターマックス別府店(仮称)は平屋で、店舗面積は4,375㎡。
家電を中心に生活雑貨、生鮮品を扱うフルライン店舗で、テナントとしては小規模なサービス系店舗(クリーニング店など)が出店するとみられる。
なお、敷地内にある源泉はつぶされるものと思われる。

つるりん通り商店街。

つるりん通り商店街のミスターマックス周辺エリアではドラッグストアモリ、コスモスが出店。半世紀ほど前からあるマルミヤ新鮮市場(旧ラッキー→オーケーストア)も含めて、商業激戦地となる。
2024年現在歩道の整備が進められているものの、片側1車線の商店街であるため渋滞も懸念される。

ミスターマックス別府店(仮称)

大分県別府市火売4組

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100満ボルト、2025年4月1日付で「エディオン」に転換・消滅-展開のサンキュー、エディオンが吸収合併

家電量販店「エディオン」(本社:大阪府大阪市北区、本店:広島県広島市中区)は、子会社で「100満ボルト」(本店:福井県福井市)を展開する子会社「サンキュー」(3Q、本社:石川県野々市市)を2025年4月1日に吸収合併する。
これに伴い、100満ボルトの屋号はエディオンに統一されて消滅する。

100満ボルトの店舗。(金沢高柳店、2022年の建替前)

2007年にエディオン傘下となっていた100満ボルト

サンキューは1976年に「3Q」として創業。1993年に屋号を「100満ボルト」に改めた。1999年には首都圏で展開する「おかじま電器(メガーズ)」を統合するなどして経営規模を拡大。北海道から九州まで全国展開するに至った。
2004年からはデンコードー、ダイナマイトと提携したものの、2007年にエディオングループ傘下となっており、地盤の地域を除いた一部店舗をエディオンに先行転換していた。

「100満ボルト」屋号も消滅へ

「100満ボルト」のストアブランド(屋号)について、エディオンは当初「エディオンの営業戦略やマーケティング戦略を踏まえて協議のうえで方針を決定する」としていたが、2025年4月1日を以て屋号を「エディオン」に統一することが発表された。
これにより、永年親しまれた「100満ボルト」は消滅することとなった。

エディオン。

なお、「100満ボルト」の会員カードなどは引き続きそのまま利用できるとしている。

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【優勝セール】横浜DeNAベイスターズ、26年ぶり3度目の日本シリーズ優勝(日本一)で記念セール【2024年】

神奈川県横浜市に本拠地を置くプロ野球チーム「横浜DeNAベイスターズ」が、2024年11月3日の「横浜スタジアム(ハマスタ)」での福岡ソフトバンクホークス戦(SMBC日本シリーズ2024第6戦)でSMBC日本シリーズ優勝を決めた。
横浜スタジアム。

同球団の日本一は1998年以来26年ぶり、前身の大洋ホエールズを含め3度目となる。横浜DeNAベイスターズのSMBC日本シリーズ優勝を記念して、神奈川県内の大型店を中心に優勝セールが始まっている。
大洋ホエールズ時代に結びつきが強かった下関大丸(山口県)

横浜DeNAベイスターズ 日本シリーズ優勝セール」の実施が発表されている主な大型店・チェーン店は以下の通り。

※優勝決定後のセール内容確定次第、順次更新いたします。
※予定は変更されることがありますので、詳細は各社各店舗にお問い合わせください。
※11月3日21時15分公開/情報更新開始
※11月4日0時最終更新(更新継続予定)

2024年度の日本一記念セール実施店舗

地元横浜の百貨店

1998年の横浜ベイスターズ(当時)優勝時にもセール実績のある百貨店「そごう横浜店」「高島屋横浜店」を始め、地元横浜の大型店ではSMBC日本シリーズ開始当初より応援セールが開催されていた。地元横浜の百貨店3社3店舗とも、ベイスターズ応援店舗として特価商品や球団との連携を活かした催事を打ち出す。

  • そごう横浜店(そごう・西武/ベイスターズ応援店舗)
    :2024年10月中旬~2024年シーズン終了まで
    めざせ日本一!! 横浜DeNAベイスターズ応援セール
    :2024年11月4日から7日間開催
    横浜DeNAベイスターズ 祝日本一優勝おめでとうセール
    :ファッション雑貨、デパ地下など全館でセール開催予定
  • 高島屋横浜店(横浜タカシマヤ/ベイスターズ応援店舗)
    :2024年10月9日~11月3日
    横浜DeNAベイスターズ応援セール
    :全館でお買得商品、均一商品など販売
    :ビアガーデンA・Bコース1時間延長無料(10月31日まで)
    :高島屋オンラインストアでも関連商品販売実施

    :2024年11月4日~10日
    祝日本一夢と感動をありがとう横浜DeNAベイスターズ優勝セール
    :全館約120ブランドでお買得商品販売
    :全館約70ブランドでハッピーバッグ販売
    :全館約200ブランド「祝!日本一!!横浜DeNAベイスターズ特別ご優待会」自社系カード/友の会会員対象に開催(優勝決定翌日から1週間)
    :日本一記念「V小判」46万2000円で販売

  • 京急百貨店/ウイング上大岡(ベイスターズ応援店舗)
    :2024年11月3日時点開催中
    横浜DeNAベイスターズ応援セール
    :デパ地下などでセール開催予定
    :2024年11月2日より「横浜DeNAベイスターズクリスマストークショー2024」抽選キャンペーン開始
    ※開催日:2024年12月15日

    :2024年11月4日~13日
    日本一!横浜DeNAベイスターズ優勝セール
    :全館でお買得商品、均一商品、セット商品販売
    :京急百貨店アプリでのレストラン500円クーポン配布など

そごう横浜店。

地元横浜の商業集積地
  • 横浜元町ショッピングストリート
    元町優勝セール
    :2024年11月4日~
    ※最低3日間開催/終了日は店舗ごと異なる
地元横浜の家電量販店

ノジマは2008年以来、オフィシャルスポンサーとして通年応援施策を実施。SMBC日本シリーズ開催にあわせ、26年ぶりの日本一にちなんだポイント付与や割引なども。

  • ノジマ
    :2024年10月25日11時~11月11日23時59分
    目指せ!26年ぶりの日本一全力応援セール!
    https://online.nojima.co.jp/contents/chirashi/
    :2024年11月2日~3日(日本シリーズ終了日)
    26年ぶりの日本一へ!勝ち切るポイントキャンペーン
    :横浜DeNAベイスターズグッズを店頭にて持参かつ1点以上購入者対象に260ポイント配布をプレゼント
    ※ノジマモバイル会員対象
    :2024年11月4日~15日
    横浜DeNAベイスターズ 26年ぶりの日本一達成記念! 総額2億6000万円還元セールを開催!
  • ヨドバシカメラマルチメディア横浜店
    :2024年11月4日時点未発表
    :スポンサー契約関係なく各地域で開催実績有
    (北海道・関西・九州など)

ヨドバシカメラマルチメディア横浜。

地元横浜の飲食/食物販店

ありあけ(横濱ハーバー)や崎陽軒など地元飲食/食物販店ではリーグ優勝時から特別企画商品など応援施策を展開。

  • 崎陽軒(シウマイ弁当/神奈川・東京中心に約160店舗)
    :2024年11月11日
    :「横浜DeNAベイスターズ 日本一記念 昔ながらのシウマイ15個入」特別パッケージ仕様の応援価格(600円)で販売
    ※羽田空港では通常パッケージ、真空パック商品は対象外

イオンモール横浜ワールドポーターズ。

そのほかオフィシャルスポンサーの動向
  • 2024年11月4日現在、セブン-イレブン・ジャパン、ミツウロコ(カールスジュニア)、コロワイド、神戸物産(業務スーパー)、京濱港運、エバー航空、豊島屋(鳩サブレー)といったオフィシャルスポンサー各社各店舗での独自セールなどは未発表
そのほか店舗
  • 楽天市場などでも一部店舗で優勝セールを実施することあり。
    (日程など各店で違うため要検索)
  • イオンリテール(イオン/イオンスタイル)は神奈川県内店舗で応援セール開催実績有、2024年11月4日時点未発表
  • ビックカメラも2024年11月4日時点では未発表

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イオン大宮西店、2024年10月31日閉店-旧ジャスコ大宮店、将来的な営業再開も検討

埼玉県さいたま市西区のイオン系大型総合スーパー「イオン大宮西店」が2024年10月31日をもって閉店した。

さいたま西区随一の大型店、ジャスコから31年の歴史に幕

イオン大宮西店は1993年7月にイオン系総合スーパー「ジャスコ大宮店」として開店。2011年3月のグループ運営会社再編にあわせて現在の店名となった。営業フロアは1階~4階で店舗面積は16,449㎡。
さいたま市西区随一の大型店として、イオンリテール直営総合スーパーを核に100円ショップ「キャンドゥ」や屋内型時間制アミューズメント施設「キッズUSランド」、各種食物販サービス系店舗など専門店20店舗弱が入居していた。

イオン大宮西店。

開発進む大宮西部、営業再開なるか

イオン大宮西店周辺では1980年代より埼玉県住宅供給公社による宅地整備が本格化、1998年度には住宅・都市整備公団(住都公団/現都市再生機構)による「大宮西部特定土地区画整理事業」が始まり、2009年3月にはJR川越線西大宮駅も開業した。2024年10月現時点においても、駅前南口未活用地の整備が続くなど、首都圏近郊の新興住宅地として相応しい様相を呈している。
一方、イオン大宮西店は宅地整備初期に開店した、同社が展開する首都圏の総合スーパーのなかでも比較的古い店舗であり、高層フロアを中心に催事系専門店や空き区画が目立っていた。
そのため、2024年8月上旬に「この秋、一時閉店休業」する方針を発表、同月23日に閉店セールを開始した。

イオン大宮西店の一時閉店休業告知。

イオン大宮西店の建物はジャスコ時代から築30年超経過するなど、大規模改修や建替リニューアルが必要となっている。
同社は2024年11月現時点において、新店舗の営業形態を含めた具体的な跡地活用の方針を示しておらず、大宮西部を代表する大型店の今後の動向に注目が集まっている。

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イオンかのやショッピングセンター、2024年11月21日開業-旧プラッセだいわ21鹿屋店跡、大隅半島初の無印良品も

鹿児島県鹿屋市の鹿屋市役所(旧国鉄鹿屋駅跡地)近くにある、地場大手総合スーパー「プラッセだいわ21鹿屋店」跡に、イオングループ系商業施設「イオンかのやショッピングセンター」が2024年11月21日に開業する。

(仮称)イオンかのやショッピングセンター。

地場流通大手の旗艦店、イオン系ショッピングセンターに

プラッセだいわ21鹿屋店は1991年12月に開業。建物は地上3階建で敷地面積は26,384㎡、店舗面積は15,174㎡。建物は南国殖産グループ系建設会社「カイコー」が所有する。
同店は鹿児島地場流通大手「大和」(本社:薩摩川内市)のショッピングセンター旗艦店として「プラッセ21」を冠し、食品・日用消耗品から実用衣料・高感度衣料、贈答品需要まで幅広く対応したが、2022年9月をもって閉店。大隅半島唯一の店舗として営業していた「COMME CA ISM」「Honeys」「SUZUTAN(鈴丹)」「namco」「くまざわ書店」といったブランドが地域から姿を消すこととなった。
その後、2024年春より南国殖産主導で店舗跡の大規模改修工事を開始。同年6月にイオン九州が総合スーパー「(仮称)イオン鹿屋店」を同年秋目処に開店する方針を明らかにしていた。

大隅半島初の無印良品など入居決定、さらなる専門店も

イオンかのやショッピングセンターは2024年10月時点において、イオン九州直営総合スーパー「イオンかのや店」を核に、ライフスタイルストア「無印良品」やイオン系靴量販店「ASBee」、100円ショップ「ダイソー」、駄菓子屋「ちゃりんこ」、ファストフード「KFCケンタッキーフライドチキン」、地場和食レストラン「庄屋」、旧ラララグループ寿屋系アミューズメント施設「パスカランド」、フジパンストアー系インストアベーカリー「パン工場」といった専門店10店舗前後が入居する予定となっている。
イオンかのやショッピングセンターは、イオン九州運営の総合スーパー業態他店舗と比較しても比較的規模が大きく、プラッセだいわ時代の高感度衣料ブランドや飲食サービス系店舗など、さらなる専門店の入居発表が期待される。

(仮称)イオンかのやショッピングセンター

住所:鹿児島県鹿屋市白崎町4-1

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日本サブウェイ、2024年10月25日付でワタミの子会社に-3,000店舗体制めざす

日本国内でサンドイッチチェーン「SUBWAY(サブウェイ)」を展開している「日本サブウェイ合同会社」(東京都品川区)を、飲食事業大手「ワタミ」(東京都大田区)が2024年10月25日付で完全子会社化した。

日本サブウェイ、店舗数が最盛期の半分以下になっていた

サブウェイは1992年3月に東京都港区に日本1号店を出店。
かつては500店舗ほどを展開していたこともあるが、2024年現在は178店舗となっていた。

サブウェイの店舗。

現在の日本法人は米国法人の子会社だった。

店舗数を10倍以上に増やす計画

ワタミの「日本サブウェイ合同会社」取得額は非公表。
2024年10月25日付で、米国のサブウェイ・インターナショナルとフランチャイズチェーン展開する契約も締結している。
今後10年間で商業施設や駅前などへ約250店舗を出店、将来的には現在の10倍以上となる国内3,000店にまで増やすことを目指すとしている。

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中みそ、2024年11月8日新装開店-中三弘前店の名物ラーメン店が「ヒロロ」で復活、親会社主導で

青森県弘前市の複合商業施設「ヒロロ」に、旧中三系味噌ラーメン店「中みそ」が2024年11月8日に新装開店する。

中三の名物から青森・弘前の名物に進化遂げた「中みそ」

中みそは、中三弘前店地階フードコート飲食店「チャイナドール」として開店。2011年3月の民事再生法適用申請後に現在の店舗名に改称し、中三青森店の「中三食堂」(2019年4月閉店)でも同名の看板商品の提供を開始するなど、取扱店舗を段階的に拡大した。

中三弘前店。

中みそは2019年1月からは大手コンビニ「ローソン」で監修チルドラーメンの不定期販売を開始、2022年1月には「サンヨー食品」と共同で監修カップ麺を販売開始するなど、青森・弘前を代表する老舗ラーメン店として盤石の地位を築いていた。
同時期の2022年5月には同店の運営母体である百貨店「中三」が商標を登録するなど、中三を代表するブランドとして、集客の要として重要な役割を担ったが、2024年8月29日に中三が破産手続きを開始したため、チャイナドール時代からの歴史に幕をおろすこととなった。
中三弘前店地階フードコート時代の「中みそ」。

ヒロロに移転、ヒロみそに

中みその新店舗は、ヒロロ(旧ジョッパル/ダイエー弘前店)4階フードコートに新装開店する。
中みその商標権は、中三の破産手続開始直後に親会社の北東北地場飲食・医療グループ「MiK」が承継するなど、同社主導による早期の営業再開に向けた動きがみられていた。
ヒロロには2019年8月に開店した中三弘前店アウトレット「マチナカラック」の後継店「THE RACK OUTLET」を始め、複数のブランドが移転しており、中三の事実上の受け皿となった。
なお、中三の味噌ラーメン店を由来とする同店の屋号は、ヒロロへの移転後も変わらない。

ヒロロ。

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ミスターマックスサンリブ古賀店、2024年11月21日開店-総合スーパーと初の協業、衣食住を全面展開

福岡県古賀市のJR鹿児島本線古賀駅前にあるサンリブグループの大型総合スーパー「サンリブ古賀」に、ミスターマックスHDの新コンセプト店舗「ミスターマックスサンリブ古賀店」が2024年11月21日に開店する。
ミスターマックスサンリブ古賀店。

サンリブグループの福岡旗艦店

サンリブ古賀は1992年10月に開店。建物は地上4階建で営業フロアは1~2階、店舗面積は20,052㎡。
サンリブの前身である「北九州丸食」が、地場ローラーメーカー「岡部機械工業」跡地再開発の一環として整備したショッピングセンター型店舗であり、2024年10月現在も福岡都市圏の旗艦店として小倉、宗像(くりえいと宗像)に次ぐ規模を誇っている。
サンリブ古賀は最盛期、古賀駅前の商業核として専門店50店舗超を備える大型店であったが、近隣施設との競争激化を背景に有力ブランド(ABC-MART、3can4on、マクドナルドなど)が相次ぎ撤退。2015年11月には九州再上陸1号店となるハンバーガーレストラン「ファーストキッチン」をサンリブがFCに加盟するかたちで導入するなど立て直しを図ったが、専門店数が半減するなど空床が顕著となっていた。
そのため、サンリブ古賀は2024年秋より大規模リニューアルを開始し、11月下旬を目処に「ファディ」「西松屋」を導入する方針を示していた。

九州地場流通大手、初のコラボに

ミスターマックスサンリブ古賀店の売場面積は2,995㎡。
ミスターマックスの標準業態(ディスカウントストア/1,200坪)と厳選業態(セレクト/700坪)の中間といえる規模で、同社によると「MrMax初の総合スーパーへのテナント出店」となる。
ミスターマックスサンリブ古賀店のフロアイメージ。

ミスターマックスサンリブ古賀店では、同社が創業当初から強みとする家電製品(テレビ・冷蔵庫)を始め、生活雑貨(キッチン用品・掃除用品)、洗剤、コスメ、ペット用品など非食品を中心に展開。食品に関しても「厳選した商品を取り揃える」など「サンリブ古賀との協業を通じて、地域住⺠の皆様がより便利で、豊かな生活を実現」するとしている。

業態改革進める両社、コラボ広がる?

ミスターマックスは自社系商業施設「ミスターマックスショッピングセンター(旧MERX)」を始め、広域集客型商業施設(旧サンパーク小野田、モラージュ佐賀など)の核店舗/準核店舗としての入居実績があるが、総合スーパー館内へのテナントとしての入居は同社発表の通り、異例となっている。
サンリブは2017年9月のグループ主要2社経営統合以来2022年9月に産直強化新業態「BUONO」1号店を開店、2023年8月よりマルショク20店舗超をディスカウント食品新業態「リブホール」に転換、2024年7月にコンビニ複合業態「ローソンマルショク」1号店を開店するなど業態改革を推進。既存業態に関しても「TSUTAYA BOOK STORE」FC加盟による直営書籍販売事業の拡大を含めた積極的なリニューアルを打ち出している。
サンリブグループは古賀同様、空床を課題とする店舗を数多く抱えており、今後も同様の取組みが広がっていく可能性もあるだろう。

ミスターマックスサンリブ古賀店

住所:福岡県古賀市天神2丁目5番1号
営業時間:午前9時30分~午後8時

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イオンモール仙台上杉、2025年秋開業-2024年3月着工の東北大学雨宮キャンパス跡地再開発、正式名称決定

宮城県仙台市青葉区の仙台市地下鉄南北線/JR仙山線北仙台駅近くにある東北大学雨宮キャンパス跡地に、イオン系商業施設「イオンモール仙台上杉」が2025年秋に開業する。
イオンモール仙台上杉。(2024年のイメージ)

東北大雨宮キャンパス跡地、医療と住宅との複合開発に

イオンモール仙台上杉の建物は地上4階建(店舗棟)と地上6階建(立体駐車場棟)の2棟で敷地面積は約33,000㎡、総賃貸面積は約29,000㎡、延床面積は約75,000㎡。
イオンモール仙台上杉は計画当初「(仮称)イオンモール仙台雨宮」として、2018年6月に着工、2019年秋に開業予定であった。
イオンモール仙台雨宮。(2018年のイメージ)

同施設は、コンセプトに「“Sustainable Community”-多様な世代が住み、交流し、将来的にわたって継承される緑豊かなコミュニティ-」を掲げ、一般財団法人厚生会による「仙台厚生病院」(2024年5月移転開院済み)とともに医療福祉と集合住宅の複合開発をめざしたが、イオンモールに関しては東京五輪にともなう資材高騰やコロナ禍を背景に2024年3月まで着工延期が続いていた。イオンモール仙台雨宮。(2024年のイメージ)

東北大学雨宮キャンパスの文化・歴史継承めざす

イオンモール仙台上杉では、東北大学災害科学国際研究所との産学連携協力に関する協定に基づく防災モールとして、一時避難施設や復興拠点、エリア情報拠点としての機能を整備する。また、旧東北大学雨宮キャンパスの文化と歴史の継承をめざし、守衛室の復元や記念碑を中心とした環境を整備する。守衛室界隈の面影再現の一環として、桜川と呼ばれていた同地への枝垂れ桜の植樹も計画しているという。
イオンモール仙台上杉の緑地形成方針。

このほか、仙台桜川の歴史伝承として、四ツ谷用水のモニュメントを設置し「400年流れ続けるこの四ツ谷用水の歴史を文教地区の当施設から発信、歴史を伝え継いで参ります」としている。

イオンモール仙台上杉(せんだいかみすぎ)

住所:宮城県仙台市青葉区堤通雨宮町1番1号
イオンモール仙台雨宮より住所も一部変更

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