カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

横須賀プライム、2024年2月29日閉店-旧緑屋→WALKのセゾン系ショッピングセンター、再開発で

神奈川県横須賀市の横須賀中央駅前にあるクレディセゾングループのショッピングセンター「横須賀プライム」(THE PRIME YOKOSHIKA横須賀ニューセンタービル)が、再開発のため2024年2月29日に閉店する。

横須賀プライム、前身は1951年開店「緑屋横須賀店」

横須賀プライムの前身は月賦百貨店「緑屋横須賀店」。初代の緑屋横須賀店は1951年に同社初の支店として開店。その後、現在地に店舗を集約し、1972年9月に現在の姿となった。

横須賀プライム。

建物は地下2階・地上7階建て、店舗面積は5,092㎡。
緑屋が西武セゾングループの「西武クレジット」(現クレディセゾン)となったことを経て、1985年には緑屋からウォーク横須賀に業態転換、その後に横須賀プライムと改称している。
現在はクレディセゾンの子会社でプライム各店やパチンコ店「コンサートホール」を運営する「コンチェルト」が所有する。

横須賀プライム、再開発で跡地に超高層ビル建設へ

横須賀プライムの閉店は「横須賀市若松町1丁目再開発事業」のため。
跡地には33階建てビル(計画段階)を核として、商業施設、ホテル、マンション、駐車場などが入居する約463,000㎡の再開発ビルを建設する計画。2028年度を目途に完成する予定だとしている。

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肉の万世 秋葉原本店、2024年3月31日閉店-アキバ・万世橋のシンボル「肉ビル」、建物は2021年に売却

東京都千代田区の万世橋たもとにある「肉の万世 秋葉原本店」(まんせい肉ビル)が、2024年3月31日に閉店する。

中央通りから見た肉の万世 秋葉原本店。

アキバのシンボル「万世肉ビル」33年の歴史に幕

肉の万世は1949年創業。首都圏各地にステーキ・ハンバーグレストラン「肉の万世」などを展開している。
現在の本店ビルは1991年に建設されたもので、ほぼ全館が肉の万世の各業態が入居する飲食ビル「まんせい肉ビル」となっており、秋葉原のシンボルとして親しまれた。

肉の万世本店・エントランス。

一方で、2020年には新型コロナウイルスの感染拡大を受けて営業フロアを縮小。2021年3月には、本店ビルを日鉄興和不動産に売却していた。

肉の万世、アキバプレイスに新店舗

肉の万世は、本店の閉店にともない代替店舗として中央通り沿いのアキバプレイス3階(サイゼリヤのあるビル)に「肉の万世 アキバプレイス店」を2024年3月25日に出店する。
現店舗の活用方法などについては、2024年2月時点で発表されていない。

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サンリブBUONO萩原、2024年3月15日開業-マルショク創業地の大分県で15年ぶり新店、無印良品など出店

大分県大分市の40メーター道路沿い・日鉄大分西門前に、サンリブのショッピングセンター「サンリブぶおの萩原」(サンリブBUONO萩原)が、2024年3月15日に開業する。

40メーター道路沿い、マルショク15年ぶり大分新店

サンリブが出店するのは、40メーター道路沿いの「パチンコエーワン」跡地。
40メーター道路(大分県道22号大在大分港線)は新産業都市指定によって建設された中央分離帯を鉄道用地(未開通)とする大分県内屈指の大型幹線道路として知られ、大型アミューズメント施設や物流倉庫、オフィスなどが立ち並ぶ一方で大型店は少なく、サンリブは道沿いで初の大型ショッピングセンターとなる。

サンリブBUONO萩原。

サンリブマルショクは大分県(別府駅近く)を発祥とするスーパーであるものの、近年は新規出店が少なく、新店舗は2009年のマルショク舞鶴店以来、15年ぶりとなる。また、高品質・高鮮度の食材をウリとするBUONOを冠した店舗は原店(福岡市)に次いで2店舗目となる。

サンリブのほか「無印良品」「タリーズ」など出店

サンリブBUONO萩原の建物は地上4階建て、売場は1階から2階、店舗面積は5,257㎡。
1階の核店舗はスーパーマーケット「サンリブ」。そのほかのテナントとしては、果物やナッツを量り売りする「Forus」、大分市唯一となる「タリーズコーヒー」(市内再出店)も出店する。
2階の核店舗は「無印良品」。無印良品は冷凍食品や家具などを扱う大型店で、インテリアの売場は1階となるメゾネット展開となる。そのほか、2階には「シュープラザ」「セリア」が出店する。

サンリブBUONO萩原(サンリブぶおのはぎわら)

大分県大分市萩原二丁目3番29号
営業時間:9時~20時

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佐賀玉屋本館、2024年6月閉店-建替え・複合ビル化、2026年末完成めざし着工へ

京都府京都市の不動産会社「さくら」傘下の百貨店「佐賀玉屋」は、本館(新館含む)の建物を建て替えるため、2024年6月末に一旦閉店することを発表した。建て替え中は、南館のみで営業を続け、将来的には南館も閉店・建て替えする。

建て替えを発表した佐賀玉屋本館。

創業約220年、2023年に不動産会社傘下となった佐賀玉屋

ここまでの経緯はこちら

佐賀玉屋新本館、低層を百貨店・高層階をシティホテルに

店舗の建て替えは、2024年2月15日に「さくら」社長で佐賀玉屋の新会長に就任・浅井政則氏、創業家で相談役(佐賀玉屋の前社長)の田中丸雅夫氏などが行った記者会見で発表されたもの。
発表によると、佐賀玉屋本館(新館含む)は2024年6月末に閉店。その後、建物を解体。2025年6月に新たな建物を着工するという。
新店舗は10階建て。1階から4階までが百貨店、5階から10階をシティホテルとする計画で、2026年12月の開業をめざす。
南館は、新たな本館の完成後に解体・再開発するとしている。

佐賀玉屋南館。本館建て替え完成後に再開発される。

佐賀玉屋は郊外型ショッピングセンターや福岡県内の商業施設との競合により売り上げが大きく減少していた。厳しい商環境のなか、どのような新時代の百貨店づくりをおこなっていくのかが注目される。

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S東美浜町店、2024年2月29日閉店-地場老舗総合スーパー本店、旧長崎松竹会館建替えで

長崎県長崎市浜町にある老舗総合スーパー「S東美浜町店」が2024年2月29日をもって閉店する。

長崎浜町を代表する老舗総合スーパー

東美は1947年6月に雨合羽店「佐々木商店」を前身とする衣料雑貨美術品店「東洋美装店」として設立。1966年10月に本店を現在の「長崎松竹会館(当時)」に移転、屋号を東洋美装店の略称である「東美」に改めた。

建替構想もあり売場集約進めていた

S東美が入居する複合商業施設「TG浜町ビル(旧長崎松竹会館)」の建物は地上8階地下1階建で店舗面積は㎡。地場建設会社の谷川建設が所有する。
S東美は開業当初、大手百貨店系仕入機構に加盟するなど百貨店に近い業態であったが、1968年3月の食品スーパー子会社「エスマート」設立後はチェーンストア志向を徐々に高め、総合スーパーへの業態転換を進めた。同店は長崎市中心部を代表する大型店のひとつとして専門店比率を高めるなど存在感を保ち続けたが、施設老朽化による建替構想を背景として、2023年2月にヤマダデンキ系家電量販店「ベスト電器S東美店」を閉店、直営衣料雑貨フロアの大部分を2階に移設集約するなど営業規模を縮小していた。
また、東美運営フロア以外でも2023年9月に九州地場大手複合カフェ「フリースペース」(西九州メディア運営、現在は浜町店1店舗のみ)が近隣に移転するなど専門店の撤退がみられていた。 
S東美。(2022年当時)

東美・スタバ・ミスドも後継店出店は現時点未定

都商研によるTG浜町ビル(旧長崎松竹会館)入居店舗への取材によると「2023年秋には解体が決まっていた」とのこと。
東美はTG浜町ビル内に本社を置いているが、施設建替えにともない移転する予定。なお、S東美を始め、スターバックスコーヒーやミスタードーナツなど入居専門店の多くは2024年2月時点において浜町での後継店出店の方針を明らかにしていない。

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ジョイフルサン木鉢店、2024年2月29日閉店-改装相次ぎ打ち出していた木鉢唯一の大型店

長崎県長崎市のながさき女神大橋道路木鉢IC近くにある穴吹興産系の長崎地場スーパー「ジョイフルサン木鉢店」が2024年2月29日をもって閉店する。

地域に親しまれた木鉢唯一の大型店

ジョイフルサン木鉢店は、1996年10月に「木鉢ショッピングプラザ」の核店舗として開店。店舗面積は1,226㎡。
近年は店舗内外装のリニューアルに加え、日用消耗品を中心に厳選した100円ショップ「キャンドゥセレクト」やヤマト運輸系宅配便ロッカー「PUDO」を導入するなど、店舗3km圏内に同業が存在しない木鉢地域唯一の大型店として、施設の利便性向上に向けた取組みを継続的に実施。開店以来、地域の食を支える店舗として親しまれていた。
ジョイフルサン木鉢店。(同社公式より)

ジョイフルサンは穴吹興産(あなぶきグループ)傘下となって以来、長崎玉屋建替再開発ビルへの店舗看板に「J’s GARDEN Marche」を冠する新コンセプト店舗「ジョイフルサン新大工町ファンスクエア店」の開店や地産地消・有機食品を中心とした新業態「ジェイズガーデンマルシェ城山店」の開店、老朽店舗の建替リニューアルや無人販売事業の拡大など、意欲的ともいえる攻めの戦略を採っている。
同社は2024年2月現在、木鉢店閉店後の活用策などについて明らかにしていないが、長崎での次の一手に期待したい。

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ヤオコー横浜天神橋店、2024年2月20日開店-フードストアあおき跡に

神奈川県横浜市南区の国道16号線沿いにあるフードストアあおき横浜天神橋店跡に、首都圏地場大手食品スーパー「ヤオコー横浜天神橋店」が2024年2月20日午前9時に開店する。

横浜天神橋のフードストアあおき跡

フードストアあおき横浜天神橋店は、2012年7月に同社神奈川県内1号店として開店。建物は店舗面積は1,286㎡。
横浜天神橋店はキャッチフレーズに「食文化のパラダイス」を掲げる同社店舗として、創業地である静岡・伊豆半島のご当地商品やバイヤー厳選商品の取扱い、自動演奏ピアノを打ち出すなど高級路線の食品スーパーとして知られていたが、2022年8月に近隣の横浜都岡店とともに閉店。神奈川県内から全面撤退していた。

地域一番の冷惣菜を始め「インストア加工」訴求

ヤオコー横浜天神橋店は、フードストアあおき時代の建物を全面改修し開店するもので、敷地面積は約3,134㎡、店舗面積は約1,515㎡、延床面積は約7,384㎡。
ストアコンセプトに「『美味しさ』『楽しさ』を『固定と変化』で伝え豊かな食生活を提供するお店」を掲げ、野菜に関しては高糖度・機能性・調理用トマト、果物に関してはカットフルーツ、鮮魚に関しては天然魚を軸とした刺身や厚切り・大型パック商品、精肉に関しては曜日に応じた和牛中心の焼肉用商品を強化。デリカに関して冷惣菜「CREATIVE Y’s DELI」や鉄板商品、インストアベーカリーなど店内加工の強みを活かした商品を展開するとしている。

ヤオコー横浜天神橋店。

ヤオコー横浜天神橋店

住所:〒232-0042 神奈川県横浜市南区堀ノ内町1丁目102番地1 
営業時間:午前9時~午後9時45分

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ホームワイド若松店、2024年2月20日閉店-イオン若松ショッピングセンターの準核店舗、わずか2年で

福岡県北九州市若松区のJR筑豊本線(若松線)二島駅近く、イオン九州が展開する商業施設「イオン若松ショッピングセンター」の1階にある同社直営ホームセンター「ホームワイド若松店」が2024年2月20日をもって閉店する。

ホームワイド約8年ぶりの新店舗だった

ホームワイド若松店は、2022年3月にイオン若松ショッピングセンター専門店街1階の大部分を直営化するかたちで開店。売場面積は約6,870㎡で、2013年11月の小郡店以来約8年ぶりのホームワイド新店舗であった。(派生業態や既存業態の再転換は除く)
若松店はコンセプトに「暮らしに癒しと楽しさの提案」を掲げ、イオン若松専門店街のエンクローズドモール部分にペット用品・アウトドア用品・園芸用品を中心とした「ライフ館(本館)」、増床棟セリア・リバップ跡に衣料・DIY用品を中心とした「ワーク館(別館)」を展開した。

2022年に全館新装開業したイオン若松ショッピングセンター。

また、ホームワイド若松店では、ミレニアル世代のファミリーを意識した「ライフスタイル型ホームセンター」として、直営専門店「PetWide(ペットワイド)」「SunGarden(サンガーデン)」や福岡初となるキャプテンスタッグ公認アウトドア専門サテライトショップ「CAPTAIN STAG STAND」を導入するなど、専門店街2階のイオングループ系アウトドア用品店「スポーツオーソリティアウトドアステージ」や世界的トレーニングジム「ゴールドジム」と歩調をあわせることで施設の客層拡大や差別化を図った。

ホームワイド若松店。

一方、イオン若松ショッピングセンターでは、2023年5月にホームワイドと同時期に開店したスポーツオーソリティアウトドアステージが閉店、同年10月には韓国食材・物産店「イエスマート」「イエスマートビューティ」が親会社の破産申請の影響を受けて閉店するなど、改装の目玉だった大型専門店のが相次ぐ消滅により一転して苦境に立たされることとなった。

新装開業からわずか2年で再び大規模リニューアルへ

イオン若松ショッピングセンターでは、2023年5月に東京・新大久保発祥の韓国チキン店「gamaro chicken(カマロチキン)」を同業イエスチキン跡に導入、同年12月には「西松屋」をスポーツオーソリティ跡に導入するなど、コロナ禍で伸長したDIY・アウトドア用品・海外産品を中心とした営業施策の一部見直しを進めている。
今回、専門店街1階の大部分を占めるホームワイドを閉店(ワンラブがコンセ店舗として営業するペットワイド除く)することで、時流に沿った施設として再び再活性化を図る狙いがあるとみられる。

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ハローデイ若松店、2024年2月20日閉店-JR若松駅ベイサイドモールの核担う古参店、施設開業から27年で

福岡県北九州市若松区のJR九州グループ系商業施設「ベイサイドモール」の核店舗「ハローデイ若松店」が2024年2月20日をもって閉店する。

若松駅再開発で生まれた「ベイサイドモール」

ベイサイドモールは1996年7月に開業。建物は平屋建で店舗面積は1,936㎡。2024年2月現在はJR九州ビルマネジメントが「若松ベイサイド商業施設」として管理運営を担っている。
同施設は旧若松駅操車場跡地再開発(久岐の浜ニュータウン)と一体的に整備された施設であり、開業当初は「ハローデイ」を食品核にドラッグストア「サンキュードラッグ」や複合書店「白石書店」、眼鏡店「眼鏡の松田(ビジョンメガネ)」、酒販店「ロビンフッド」など、北九州地場大手チェーンが多数立ち並んでいた。
若松駅周辺ではベイサイドモールの開業以後、複合商業施設「ベイサイドプラザ若松」(核店舗:サンリブ若松)の開業や商店街再整備、道路拡幅など、市街地再活性化に向けた取組みがみられたが、洞海湾を挟み対岸に位置する小倉北区・戸畑区の大型店や若松北湊の新興ロードサイド型店舗(サンリブグループ・大黒天物産・コスモス・ヤマダデンキ)への買物客流出もあり、依然として衰退が続いている。

専門店撤退相次ぐベイサイドモール、食品核ハローデイも

ベイサイドモールは2018年1月の「白石書店S-PAL若松」閉店解体後、サンキュードラッグの閉店(若松桜町店への事実上の統廃合)やauショップの隣接地(旧くじら館)移転、ロビンフッド・ビジョンメガネの完全閉店が生じており、開業当初からの店舗はハローデイ1店舗を残すのみであった。
また、ハローデイ若松店も積極的なスクラップ&ビルドが目立つ同社店舗としては貫店(1986年11月開店)に次ぐ古参店であり、店舗面積も673㎡と狭小、顕著な設備投資もみられなかった。

ハローデイ若松店。

2024年2月現在、施設を管理運営するJR九州ビルマネジメントは施設跡の活用方法を発表しておらず、ハローデイも若松区内への後継店出店計画を打ち出していないため、若松区内在住の施設利用者からは「駅のハローデイ古いけね」「サンリブやラ・ムーがあるから困らん」と諦めに近い声が多数聞かれている。JR九州には地元の失望感を拭い去る若松の活性化に結び付くような後継店の誘致に期待したい。

ベイサイドモール若松専門店棟。

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フクハラハピネスマート春採店、2024年2月18日開店-アークス福原の新業態、全面刷新でサンドラッグ対策めざす

北海道釧路市で地場大手流通グループ「アークス」(本社:札幌市中央区)の地域子会社「福原」(本社:北海道帯広市)が展開する食品スーパー「フクハラ春採店」跡に、同社の新業態1号店「ハピネスマート春採店」が2023年2月18日午前9時に開店した。

春採のフクハラ、老朽化が深刻だった

フクハラ春採店は1989年開店で建物は平屋建、店舗面積は789㎡。
春採店は開店当初、地域唯一の大型食品スーパーであったが、1995年には釧路市民生協系食品スーパー「コープ春採店(コープさっぽろ春採店を経て2023年10月閉店)」が、2003年にはイオングループ系食品スーパー「マックスバリュ春採店(現ザ・ビッグ春採店)」が開店するなど競争が激化。店舗建物も青果フロアを中心に雨漏りが続くなど老朽化が顕著であり、売場什器も雨漏りに対応した変則的な配置となっていた。
そのため、フクハラ春採店では2024年2月1日に「売り場改装」を発表、2月6日午後6時をもって一時閉店していた。

小商圏型新業態でサンドラッグ対策へ

ハピネスマート春採店は、福原による新業態1号店となる。
ハピネスマートではチラシを廃止し、毎日お求めやすい価格の提供を打ち出すEDLP型の営業に移行。青果コーナーではカット野菜、水産・食肉コーナーでは長期保存可能な真空冷凍食品や急速冷凍商品、デリカコーナーでは食べきりサイズの和惣菜を拡充するなど、少人数世帯向けの店舗づくりを打ち出す。

2023年当時のフクハラ春採店。
既存の店舗建物を活かしつつ新業態となる。

店舗近隣では2023年10月に道内大手生協系食品スーパー「コープさっぽろ春採店」(旧釧路市民生協運営店舗)が閉店したもの、2024年2月22日には店舗跡に大手ドラッグストア「サンドラッグ春採店」が開店を予定している。
サンドラッグ春採店では青果・精肉・冷凍食品・酒類の取扱いも予定しているため、リニューアルによる集客力維持を狙いがあるとみられる。

2023年10月に閉店したコープさっぽろ春採店。
2024年2月22日にサンドラッグ春採店となる。

フクハラハピネスマート春採店

住所:北海道釧路市春採6丁目2番43号
営業時間:午前10時~午後8時

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