ドン・キホーテ アピタ宇都宮店、2020年7月17日開店-アピタも存続する「ハイブリッド型」に

栃木県宇都宮市のアピタ宇都宮店2階に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ アピタ宇都宮店」が、2020年7月17日午前9時に開店する。

アピタ宇都宮店。

リニューアルすすめていた宇都宮のアピタ

アピタ宇都宮店は、2000年9月にアドバンテックグループの旧・東洋特紙工業横川工場・旧東洋濾紙技術センター跡地に開業。建物は地上4階建で、売場面積は27,089㎡。
開業以来最大規模となるリニューアル第1弾を2020年6月に実施し、ユニー直営総合スーパー売場を1階に集約、一部専門店の館内移転を行うなど改装を進めていた。
2020年7月現在は、改装前から引き続き、ファミリーファッションブランド「COMME CA ISM(コムサ・イズム)」「Right on(ライトオン)」やコナカのスーツ専門店「SUIT SELECT」、ワールドの生活提案型雑貨店「one’s」、総合雑貨店「無印良品」、「くまざわ書店」、ペットショップ「ワンラブ」、ロッテリアのフードコート業態「ロッテリアフードスクエア」、ハンバーガーショップ「バーガーキング」など50を超える専門店が出店。別棟には家電量販店「ヤマダ電機」や100円ショップ「ダイソー」も出店する。

「アピタのなかのドンキ」を活かした店舗に

ドン・キホーテアピタ宇都宮店の直営売場面積は4,666㎡。
フロアレイアウトのテーマに「ドン・キホーテ独自の「圧縮陳列」と回遊のしやすさの融合」を掲げ、メイン通路を広くして各コーナーの視認性を確保しながら、コーナーの中に入るにつれて“どこに何があるのかわからない”魔境感のある演出を施す。
また、ドンキが主要顧客とする若年層・シングル層から人気の高い家電製品・化粧品・カジュアル衣料・インポートブランド・玩具の拡充に加え、アピタが主要顧客とするニューファミリー層を意識した日用消耗品・インナーウエア・バッグ・シューズ・菓子・酒・飲料などを展開するなど、店舗の立地特性を活かした売場づくりをめざす。
今回の改装は従来とは異なる「アピタ」と「ドンキ」の共存であり、これによりアピタの顧客を維持しつつ、新たな客層の取り込みをめざすと考えられる。

どうなる長崎屋の再開発

ドン・キホーテは、2003年4月に北関東1号店「ドン・キホーテ宇都宮店(現・宇都宮簗瀬店)」を出店して以降、2010年8月に市内中心部の西武百貨店跡に出店していた長崎屋を「MEGAドン・キホーテ ラパーク宇都宮店」に業態転換するなど、積極的な事業展開を行っていた。

宇都宮パルコ跡と再開発が検討されるドンキ。

その一方で、宇都宮周辺の既存店はいずれも百貨店やゲームセンターを居抜き出店したもので老朽化が進んでおり、とくに西武百貨店跡のメガドンキは耐震性不足が指摘されるなど、再開発・建替えが喫緊の課題となっていた。
ドンキは、PPIHグループとなったアピタ宇都宮店への新規出店により老朽店舗の統廃合という次の一手を実現しやすくなったといえ、今後は宇都宮市中心部の再開発の動きに拍車がかかる可能性もあろう。

ドン・キホーテ アピタ宇都宮店

住所:栃木県宇都宮市江曽島本町22番7号
営業時間:午前9時~午後10時

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