アピタ宇都宮店、2020年6月11日先行リニューアル開業-ドン・キホーテとのハイブリッド型店舗に

栃木県宇都宮市のパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)系総合スーパー「アピタ宇都宮店」が、2020年6月11日午前9時に先行リニューアル開業する。
アピタ宇都宮店。

宇都宮のアピタ、開業以来最大のリニューアル

アピタ宇都宮店は、2000年9月にアドバンテックグループの旧・東洋特紙工業横川工場・旧東洋濾紙技術センター跡地に開業。建物は地上4階建で、売場面積は27,089㎡。
本館にはユニー直営売場を核に、ファミリーファッションブランド「COMME CA ISM(コムサ・イズム)」「Right on(ライトオン)」やコナカのスーツ専門店「SUIT SELECT」、ワールドの生活提案型雑貨店「one’s」、総合雑貨店「無印良品」、「くまざわ書店」、ペットショップ「ワンラブ」、ロッテリアのフードコート業態「ロッテリアフードスクエア」、ハンバーガーショップ「バーガーキング」など50を超える専門店が出店。別棟には家電量販店「ヤマダ電機」や100円ショップ「ダイソー」も出店する。
アピタ宇都宮店は、福田屋FKDインターパーク店、ベルモール、福田屋宇都宮店に次ぐ市内有数の郊外型ショッピングセンターであったが、リニューアルのため2020年6月7日をもって直営売場を閉店、一部の専門店のみで営業を続けていた。

ドンキとのハイブリッド型ショッピングセンターに

アピタ宇都宮店は、今回のリニューアルを機に直営売場を1階(売場面積6,735㎡)に集約。直営売場では従来通り、生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)の取扱いを継続するほか、地産地消・健康ニーズに対応した食品やカジュアルウェア・キッズ関連商品、化粧品・フレグランスなどの品揃えを強化する。
PPIHグループは、アピタ宇都宮店2階にUDリテール運営のディスカウントストア「ドン・キホーテアピタ宇都宮店」を7月目処に開店予定であり、ユニー直営売場とドンキの売場が並存する「ハイブリッド型ショッピングセンター」として生まれ変わることとなる。

新たなユニー総合スーパー店舗再生の形となるか

PPIHグループ(旧・ドン・キホーテHD)は、業績不振が続くユニー運営店舗の再生を目的に、2017年11月にドンキとユニーの合弁会社「UDリテール」を設立。2018年2月には双方の屋号を冠したダブルネーム店舗「MEGAドン・キホーテUNY」1号店を出店し、2022年を目処にダブルネーム100店舗体制を目指す方針を示している。
ユニーから業態転換したダブルネーム店舗では、売上や集客力が前年比2倍~2.5倍になるなど大幅な改善が見られた一方、ユニーの主要顧客であった高齢層や贈答品需要が自社系列近隣店舗に流出する現象も見られるようになった。
PPIHグループでは、上記課題の解決策として、2019年6月からMEGAドン・キホーテUNYの一部大型店舗にテナントとしてユニー直営衣料品専門店「APITA CLOTHING(アピタクロージング)」の出店を開始するなど、ドンキ・ユニー売場間での円滑な相互送客実現を目指し試行錯誤を続けている。
アピタ宇都宮店へのドン・キホーテ導入は、従来のダブルネーム店舗とは異なる総合スーパー店舗再生の試金石となるだろうか。

アピタ宇都宮店

住所:栃木県宇都宮市江曽島本町22番7号
営業時間:午前9時~午後10時
(6月11日~30日まで営業時間を「午前9時~午後9時」に短縮)

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