カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ユニー、新業態「ロビン・フッド」2026年4月より展開-ドンキと融合したスーパー、1号店はピアゴ甚目寺店を転換

ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を展開する「パン・パシフィック・インターナショナルHD」(PPIH、本社:東京都目黒区)は、傘下の大手スーパー「ユニー」のスーパーと「ドン・キホーテ」を融合させた新業態スーパー「驚楽の殿堂 ロビン・フッド」の展開を2026年4月より開始する。

ドンキ、新業態スーパー「ロビン・フッド」全国展開へ

「ロビン・フッド」のキャッチフレーズは「驚楽の殿堂」。
ドン・キホーテを補完する食品強化型スーパーと位置づけ、ユニーのもつ生鮮調達力と、ドン・キホーテが得意とする非食品におけるトレンドとニーズを最適化し、買い物体験そのものを“楽に”、“楽しく”することにこだわったとしており、将来的には全国展開をめざす。

ロビン・フッドのロゴ。

PB商品も新規開発したもので、買い物体験を“楽に”することを体現して暮らしにゆとりを生み出すというコンセプト。業態名と同じ「ロビン・フッド」としてラインアップする。
また、バイキング形式の総菜なども導入する。

ユニーが運営、当面はピアゴを転換で定着めざす

ロビン・フッドの第1号店は、ユニーが運営する「ピアゴ甚目寺店」(愛知県あま市)を業態転換し、4月24日に「ロビン・フッド 甚目寺店」として開業させる。

ロビン・フッド甚目寺店。(リリースより)

2号店は「ピアゴ豊川店」(愛知県豊川市)、3号店は「ピアゴ笠松店」(岐阜県笠松町)を転換させる計画で、いずれも現在と同様にユニーが店舗運営をおこなう見込みだ。

ドン・キホーテグループは、これまでも食品スーパーの展開に乗り出したことがあるが、定着せずに数年で閉店してしまった例があった。
ロビン・フッドは2035年までに200店舗体制をめざすとしており、今回のユニーとの協業によって順調に店舗網を拡大し、全国展開を実現することができるのかが注目される。

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からっ風まるしぇ、2026年3月31日閉店-JR高崎駅ビル「モントレー」1階食品館、43年の感謝の気持ち込めた特別イベントも

群馬県高崎市のJR高崎駅ビル「モントレー」の1階にある食品館「からっ風まるしぇ」が、2026年3月31日に閉店する。

2020年にリニューアルしたモントレー食品館が閉店

モントレーは1979年11月設立の高崎ターミナルビルにより1982年4月に開業。同年11月の上越新幹線の開通にあわせて整備された駅ビルだった。
モントレー食品館は開業にあわせて駅ビル1階に開店。2009年春には愛称「キッチンマーケット」を冠し、英テスコ日本法人「つるかめ高崎モントレー店」を核とする「鮮魚・精肉・青果・グローサリーの4ショップ」が揃うゾーンとなったが、2014年7月につるかめが閉店したため、ベルーフ系グロサリー専門店「食こまち高崎モントレー店」を核とするゾーンとなった。

モントレー食品館「キッチンマーケット」
(2014年当時/つるかめの正式店名はMVEX高崎モントレー店)。

その後、2020年5月の改装に合わせて新たな愛称「からっ風まるしぇ」を冠したゾーンとして新装開業した。

高崎駅ビル「モントレー」。

2026年3月時点では食こまちに加えて、大手精肉店「ニュークイック」や青果店「八百心」、鮮魚店「NEW FISH TANAKA(ニューフィッシュ田中)」といったさまざまな店舗が出店。生鮮三品と惣菜が一度に揃う。

活用方法などは未発表-マクドなど営業継続

モントレー食品館の閉店は店頭で告知されたもの。閉店にあわせて「43年の感謝の気持ち」を込めたという特別イベントを開催、メッセージボードの設置やJREPOINT5倍付与(3月6日~8日)を段階的に打ち出す。
高崎モントレーは1階フロアに関して「かたちを変えて、また皆さまのそばに戻ってまいります」とのコメントを発表しているが、生鮮食品グロサリーの後継店舗導入や跡地活用の方針は示されておらず、今後の動きが注目される。
なお、1階食品館外にある「マクドナルド」「ミスタードーナツ」「ローソン」といった専門店は2026年4月以降も営業を継続する。

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名鉄百貨店本店、2026年2月28日19時閉店-71年の歴史に幕、名駅再開発延期で低層階を新たな商業施設に

愛知県名古屋市中村区の名鉄名古屋駅ビルにある百貨店「名鉄百貨店本店」が2026年2月28日19時すぎに閉店し、71年の歴史に幕を下ろした。

71年分の感謝を、心から。

実は戦前に開業予定だった「東海地方初」駅百貨店

名鉄百貨店本店は東海地方初のターミナル百貨店として1954年12月に開業。当初は戦前に開業する予定であり、1937年に着工申請を出していたが戦災の影響などから実現しなかった。
1967年には「メルサ」(のちのメンズ館)、1972年には「セブン館」を増築するなどして経営規模を拡大した。
2026年時点の売場面積は54,974㎡となっており、日本唯一の垂直落下式エスカレーター「ESCAL-AIRE」や1973年に誕生した巨大マネキン「ナナちゃん人形」は同店唯一無二のシンボルとして親しまれていた。

垂直落下式エスカレーター。

しかし、親会社である名古屋鉄道グループによる名古屋駅周辺の再開発計画(後述)により、2026年2月を以て閉店することとなった。

名鉄百貨店71年分の歴史展。

多くの客で賑わった閉店日、セレモニーは短縮

16時ごろからは買い物客にナナちゃんアクリルキーホルダーのプレゼントもおこなわれた。

シャッターが下ろされた名鉄百貨店。

閉店を迎えた19時過ぎには店舗入口を多くの客が埋め尽くし、危険防止のため閉店セレモニーは短縮された。名鉄百貨店の石川仁志社長が「長年に渡って、百貨店を大切にしてくれた全ての皆様に感謝したい。」と述べ、シャッターが下ろされた。

一旦閉店したものの…「名駅再開発延期」で一部再開へ

先述したとおり、名鉄百貨店本店の閉店は親会社である名古屋鉄道グループによる名古屋駅周辺の再開発計画によるもの。
しかし、再開発計画は建築費の高騰や人材不足に加えて鉄道駅の工事という特殊事情から難工事が予想されるため施工業者が入札を辞退。
名鉄百貨店は廃業するもの、建物の解体・新築は延期されることとなり、リニューアルを行ったうえで近く下層階で新たな商業施設として営業を再開する予定。シンボルである店舗前の巨大マネキン「ナナちゃん人形」も当面そのまま活躍を続けるという。

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イオンスタイル山ノ内小町、2026年3月3日開店-東山二条に次ぐ京町スーパーマーケット「小町」業態6号店

京都府京都市右京区の京福嵐山本線山ノ内駅近くに、イオンリテールの都市型食品スーパー「イオンスタイル山ノ内小町」が2026年3月3日午前8時30分に開店する。

京町スーパーマーケット「小町」6号店は山ノ内駅近くに

イオンスタイル山ノ内小町は、2026年3月開店を目処に日本ビルドが「(仮称)山ノ内プロジェクト」として整備を進めてきた建物で鉄骨造地上1階建で敷地面積は約2,519㎡、店舗面積は約999㎡(998.49㎡)。

イオンスタイル山ノ内小町。

イオンスタイル山ノ内小町は「食品の鮮度と品揃えにこだわる京町スーパーマーケット」として、テーマに「即食・個食・簡便」を掲げ、京都市中央卸売市場の野菜・果物や「JA京都市版GAP基準」認証地場野菜コーナー、京都舞鶴漁港を中心に仕入れた対面鮮魚コーナーを展開する。惣菜に関しても「ランチ強化ゾーン」を設け、店内加工の日替わり弁当やミニサイズの焼き立てピッツァ(直径約19cm)を取扱う。また、冷凍食品に関してもレストランブランド「ロイヤルホストデリ」や話題のスイーツ、アサイーなど多彩な商品をラインナップする。

小町の強み、京都の食文化に対応した商品も拡充

イオンスタイル山ノ内小町では、同業態の強みといえる「京都の食文化に対応した商品」に関しても、テーマに「地元食文化の継承」を掲げ、上田とうふ「上田の手あげ」や澤井醤油本店「さわいさんち 京ぽんず」、木村九商店「ちりめん山椒」といった「職人技が光る逸品」をラインナップ。志津屋や祇園辻利、黄桜シリアルナンバー入りオープン記念酒(数量限定)を販売するとしている。

イオンスタイル山ノ内小町

住所:京都府京都市右京区西院春栄町25-47
営業時間:8時30分~22時

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トライアル西友武蔵新城店、2026年2月27日開業ートライアル西友、神奈川県初出店

神奈川県川崎市中原区のJR武蔵新城駅前にあるトライアルHD系の総合スーパー「西友武蔵新城店」の跡に、新業態の総合スーパー「トライアル西友武蔵新城店」が2026年2月27日に開業した。

トライアル西友武蔵新城店。(公式サイトより)

武蔵新城駅前の老舗西友、トライアル西友2号店に

武蔵新城店は1974年9月に開業。建物は地上4階建てで、店舗面積は4,137㎡。近年では2019年7月にリニューアルしたものの、改装後もほぼ全床が直営の総合スーパーとして営業をおこなっていた。
しかし、トライアル西友への改装・業態転換のため2026年1月25日に閉店していた。

西友武蔵新城店の「トライアル西友」転換告知。

クリニック、美容室、洋服補正店などのテナントは営業を継続している。

「トライアル西友」2号店、九州の商品も導入

トライアルによると「トライアル西友」では「“おいしい食”と”便利な買い物体験”の融合」をめざした新業態で、トライアルと同様に同社のITを活用したスマートな購買体験を実現。
レジカート「スマートカート」や「インストアサイネージ」などを導入するほか、PB「みなさまのお墨付き」を継続販売するなど、西友とトライアル双方の商品を販売、九州周辺の商品や九州ご当地メニューも取りそろえ「トライアルと西友の良いとこどり」になるとしている。
トライアル西友の案内。(花小金井店)

なおトライアル西友武蔵新城店も、多くの西友やトライアルと同様に24時間営業を継続する。

トライアル西友 武蔵新城店

神奈川県川崎市中原区上新城2-12-1
営業時間:24時間

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ダイエー、光洋と2026年3月1日経営統合-光洋流「Market Garden」ベースの新業態「フードスタイルfromイオン」に順次転換

流通大手「イオン」(本社:千葉市美浜区)の近畿圏食品スーパー事業会社「ダイエー」(本社:東京都江東区)は、同社完全子会社「光洋」(本社:大阪府茨木市)を吸収合併するかたちで2026年3月1日に経営統合する。

~2026年3月1日新生ダイエー始動~
ダイエーとKOHYOはひとつに

光洋流「Style KOHYO」活かしたダイエーに

ダイエーは2025年3月に大阪府大東市の同社大型食品スーパー「ダイエーグルメシティ住道店」を光洋主力業態「Market Garden(マーケットガーデン)」を冠した新コンセプト店舗として全面刷新するなど、イオン近畿再編や光洋との将来的な経営統合を見据えた「近畿の新しいスーパーマーケット」(平田炎社長談/当時)の開発を進めてきた。
新しいスーパーマーケットづくりプロジェクトの一環として、住道店では光洋主導の店舗オペレーションに基づくマーケットガーデンならではの「ライブ感」ある売場を訴求。店頭「daiei」「gourmetcity」看板撤去や同社の強みである銘柄牛「さつま姫牛」の非取扱い、系列プロセスセンター「アルティフーズ」商品受け入れの縮小など、将来的なダイエー屋号廃止を念頭に置いた売場を展開した。同年8月には2026年3月1日付で首都圏撤退(マックスバリュ関東への承継)と光洋吸収合併の方針を正式発表、同年12月22日に吸収合併契約を締結していた。

住道店ベースの新業態「Food Style from AEON」誕生

ダイエーは光洋吸収合併にあわせて、新ブランド「Food Style from AEON(フードスタイルfromイオン)」を発表。

Food Style from AEON.

大阪府大阪市住吉区に2026年春開業予定のイオン系近隣商圏型複合商業施設「イオンタウンあびこ駅前」核店舗「フードスタイルあびこ駅前店」(390.6坪)を皮切りに、コンセプトに「鮮度、活気、楽しさ、安さを感じる店づくり」を掲げファミリー層や共働き世帯を意識した「進化したスーパーマーケットフォーマット」を展開する。

フードスタイルあびこ駅前店(イメージ)。

首都圏同様、近畿でも「ダイエー」屋号緩やかに消滅へ

ダイエーは2026年3月のイオン首都圏食品スーパー地域子会社「マックスバリュ関東」への関東事業承継にともない首都圏から撤退、2030年を目処に同地域からダイエー屋号が消滅することが決まっている。
ダイエーが事業継続する近畿に関しても、あびこ駅前店をはじめとする新店舗に加えて、既存店リニューアル(活性化)にあわせて新ブランドに移行する方針を示しており、店舗ブランドとしてのダイエーは緩やかに姿を消すこととなる見込みだ。

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イオンフードスタイル、2026年3月1日発足-イオン首都圏食品スーパー新事業会社誕生、2030年目処に「ダイエー」ブランド消滅

流通大手「イオン」(本社:千葉市美浜区)の首都圏食品スーパー新事業会社「イオンフードスタイル」(本社:東京都江東区)が2026年3月1日に発足、発足にあわせて同社新業態1号店「フードスタイル三田店」が3月7日に開店する。

フードスタイルfromイオンのロゴマーク。

旧テスコや関東ダイエー、ピーコック呑みこんだ新会社

イオンフードスタイルは2009年12月にイオン系食品スーパー地域子会社「マックスバリュ関東」として設立。2010年2月にイオンリテールから食品スーパー「マックスバリュ」首都圏店舗を承継、2013年春には旧テスコ日本法人「イオンエブリ」から都市型食品スーパー/グロサリー専門店「つるかめランド」「TSURUKAME(旧TESCO)」「キッチンランド」を段階的に譲受するなど店舗網の拡大を図った。
2015年3月にはイオン系首都圏地場食品スーパー「マルエツ」「カスミ」と経営統合するかたちで持株会社「ユナイテッド・スーパーマーケットHD(U.S.M.H)」傘下に移行。コンセプトに「お買物体験型スーパーマーケット」を掲げ、マックスバリュ他地域法人やグループ他社と異なる積極的なスクラップ&ビルドと既存店改装を打ち出した。2025年8月にはダイエー関東事業とイオンマーケット(旧大丸ピーコック/旧松坂屋ストア)を2026年3月1日付で吸収合併し首都圏食品スーパー新事業会社「イオンフードスタイル」とする方針を発表、新体制移行に向けて店舗整理や一時閉店を進めていた。

フードスタイル1号店は「ピーコック」業態転換

イオンフードスタイル発足後初となる新店舗「フードスタイル三田店」は、2007年2月開店の旧大丸松坂屋百貨店系食品スーパー「ピーコックストア三田伊皿子店」を2026年2月10日に一時閉店したうえで「大幅に刷新」するもので、売場面積は約1,154㎡、直営売場面積は約1,107㎡。
同業態は「価値提案型スーパーマーケット」として、コンセプトに「鮮度、活気、楽しさ、安さを感じる店づくり」を掲げ、ファミリー層や共働き世帯を意識した商品・サービス・売場環境を提供するとしている。

新体制1号店「フードスタイル三田店」のイメージ。

ピーコックなど順次刷新、ダイエー首都圏から消滅

イオンフードスタイルは、ダイエーが首都圏で展開する食品スーパー「ダイエー」「グルメシティ」「イオンフードスタイルbyダイエー」「foodium」とイオンマーケットが展開する食品スーパー「ピーコックストア」を順次新ブランド「Food Style from AEON(フードスタイルfromイオン)」に刷新する方針を示しており、2030年を目処にダイエーのブランドは首都圏から姿を消すこととなる。

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米内沢ショッピングモール ラポール、2026年2月19日倒産・破産手続き開始-核店舗のAコープなど営業継続

秋田県北秋田市の秋田内陸縦貫鉄道米内沢駅近くにある商業施設「米内沢ショッピングモール ラポール」が、2026年2月19日に倒産・破産手続きが開始された。

秋田内陸線米内沢駅近く唯一の大型店

ラポールは地元商業者らの出資による協同組合米内沢ショッピングセンターが運営する商業施設。
開業は1997年4月で、建物は平屋、店舗面積は2,891㎡だった。

米内沢ショッピングモール ラポール。
全農Aコープ東日本のウェブサイトより。(画質補正)

米内沢地区で唯一の大型商業施設で、同地区唯一のチェーンスーパーである農協系食品スーパー「Aコープもりよし」を核店舗としているほか、ラポール専門店街には地元事業者の店舗などが複数出店していた。
しかし近年は専門店街の閉店が相次いでおり、空き店舗が目立つ状態となっていた。

米内沢ショッピングモール ラポールの館内。
全農Aコープ東日本のウェブサイトより。(画質補正)

「Aコープもりよし」営業継続

協同組合米内沢ショッピングセンターの負債額は約1億7000万円。
ラポール館内のうち、地域唯一のチェーンスーパーである「Aコープもりよし」などのテナントは営業を継続している。
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高知パレスホテル、2026年3月6日に〈APAホテル高知〉転換

高知県高知市の高知橋近くにあるビジネスホテル「高知パレスホテル」が、2026年3月6日を以て「アパホテル〈高知〉」に転換、アパホテルは高知県に初出店する。

高知パレスホテル、2012年からAPA提携だった

高知パレスホテルは1976年に設立された老舗ホテル。
2012年よりアパパートナーズに加盟しており、約14年に亘ってアパホテルと提携関係にあった。

高知パレスホテル。(公式サイトより)

アパホテル〈高知〉は高知パレスホテルがアパホテルのフランチャイズ契約により業態転換するもの。建物は建て替えずに営業をおこなう。

東横インに続きアパも高知出店

アパホテル〈高知〉の建物は高知パレスホテルのままで10階建て。「本館」と「禁煙館」の2館体制も変わりないが「全室禁煙」とする。
また、客室数は改装前よりも3室増えて全260室となる。
高知県には「東横イン」も47都道府県で唯一店舗が無かったが、2026年2月に出店を果たしている。
また、今後はルートインの出店計画もあり、一気に大手ビジネスホテル激戦区となりそうだ。

東横イン高知。

高知パレスホテル
アパホテル〈高知〉

高知県高知市廿代町1-18

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福岡三越、低層階に2026年春以降百貨店売場集約-営業フロア半減、高層階を若者向け専門店街「ラシック福岡天神」に

福岡県福岡市中央区の西鉄福岡(天神)駅「ソラリアターミナルビル」の核を担う三越伊勢丹系百貨店「福岡三越」が営業フロアを2026年春以降低層階に集約する。

西鉄ソラリアの核を担う都市型百貨店

福岡三越は1994年4月に初代法人を設立し、同年10月にソラリアターミナルビルの核店舗として開業。建物は地上9階地下3階建で営業フロアは地上9階~地下2階、店舗面積は38,031㎡。
福岡三越は2003年9月にグループ地域子会社再編にあわせて直営店「三越福岡店」(各種販促では従来通りの店名を維持)に移行、2009年10月に再び同名地域子会社による運営となったが、2010年10月に三越伊勢丹系百貨店「岩田屋」との経営統合により、2026年2月現在は「岩田屋三越」運営となっている。福岡三越
福岡三越。

岩田屋との経営統合はカジュアル路線強化

福岡三越は開業当初、ミュージアム型百貨店を掲げ、三越と提携関係にある英国老舗百貨店「Harrods」や米国美術館ショップ「The Metropolitan Museum of Artshop(Met Shop)」、ファストファッション「GAP」、大型複合書店「八重洲ブックセンター」といった九州初のブランドを導入するなど、ターミナル立地を活かしたフルライン型店舗を展開した。
一方、2010年10月の岩田屋との経営統合を機に両館のリモデルと共同販促を本格化。2014年9月には地下1階をライフスタイル型専門店街「ラシック福岡天神」(開業当初売場面積約3,100㎡/専門店60店舗)に転換、2016年には9階催事フロアを一部縮小したうえで空港型免税店「FUKUOKA DUTY FREE TENJIN」に転換(2026年2月現在はDAISOラシック福岡天神店)するなど、駅利用者を意識したカジュアル路線の百貨店として順次刷新していくこととなった。

百貨店フロア半減、若者向け商業施設の受け皿に?

福岡三越では2026年春より段階的に全館リモデルを開始。2027年春を目処に低層階を百貨店フロア(地上4階~地下2階)、高層階を専門店フロア(5階~9階)とする「館全体の回遊性を高めたハイブリッド型のモデル」店舗として新装開業する。
福岡三越では「ウォッチストリートをはじめとする専門性の高いコンテンツ」を提供、ラシック福岡天神では「好きや興味関心の熱量と共感から生まれるこだわり消費を狙ったコンテンツ」を提供するとしており、2020年2月の天神ビブレ閉店同年3月の天神コア閉店2027年2月を目処とする福岡パルコ閉店など、相次ぎ姿を消す若者向け商業施設の受け皿としての役割が期待される。

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