沖縄県那覇市の牧志駅前にある複合施設「さいおんスクエア」にあるOICグループのディスカウント食品スーパー「ロピア沖縄国際通り店」が2025年5月31日をもって閉店した。
低迷続いた牧志駅直結の再開発ビル
さいおんスクエアは、2011年7月に組合施行の再開発事業「牧志・安里地区第一種市街地再開発事業」の一環として誕生した街区名で、施行地区面積は約2.3ha。
北敷地の複合商業施設「CARGOES(カーゴス)」は開業当初、大型複合書店「宮脇書店那覇国際通り店」を核とする商業施設であったが、2016年7月に宮脇書店が撤退したことで施設の大部分が空き区画となった(2025年現在はオフィスフロアに転換)。
さいおんスクエア。
カーゴスの救世主だったロピア、ユニオン新業態に
ロピア沖縄国際通り店は2024年3月にロピア沖縄1号店として開店したもので営業フロアは1階、総面積は約1,032㎡。
ロピアと提携関係にあった沖縄地場大手食品スーパー「野嵩商会(フレッシュプラザユニオン)」がFC契約を締結し、沖縄県外店舗同様の直営生鮮専門店や毎日低価格(EDLP)型の売場を展開するなど、低迷続く再開発ビルではひさびさとなる物販専門店の目玉として話題を集めた。
一方、野嵩商会は2025年1月にロピアを意識した自社ブランド新業態1号店「ユニオンスカラおろく店(仮称:食品スーパーマーケット那覇おろく店)」を開店するなど、両社間の関係に懸念が生じていた。ロピア那覇国際通り店の閉店はFC契約満了によるもので、同店跡は野嵩商会運営の新業態2号店「ユニオンスカラ国際通り店」となる。
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