ららぽーと福岡、2022年4月開業-西鉄ストア新業態に「キッザニア」「ガンダム」設置

福岡県福岡市博多区那珂のJR竹下駅近くにあった「福岡市中央卸売市場青果市場」跡に、大型複合商業施設「三井ショッピングパーク ららぽーと福岡」が2022年4月に開業する。

建設中の三井ショッピングパーク ららぽーと福岡。

JR竹下駅近く-三井不が西鉄・九電とともに開発

旧・青果市場の面積は約87,000㎡。JR竹下駅から約800mほど南側に立地していたが、老朽化により2016年に人工島の「アイランドシティ」(東区)に移転。福岡市が民間への売却をめざして再開発事業者の公募を行った。
公募に応募した各グループの代表企業は、三井不動産のほかイオンモール、イズミ(ゆめタウン)、JR九州であった。

ららぽーと福岡・立地図。

選定された三井不動産は「西日本鉄道」「九州電力」とともに設立した「博多那珂6開発特定目的会社」を通じて約190億円で福岡市青果市場跡を取得。工事は2020年11月に着工されていた。

青果市場跡地。

九州初の「ららぽーと」、シンボルはガンダム像

「ららぽーと福岡」の建物全体の延床面積は約206,400㎡。「ららぽーと」は三井不動産のショッピングセンターブランドで、九州初進出となる。
三井ショッピングパーク ららぽーと福岡。

JR竹下駅から徒歩9分であるほか、施設内にはバスターミナルを新設。各方面からの新設バス路線が計画されているという。

ららぽーと福岡・配置図。

事業コンセプトは「出会いの広場」で、多様な人々が集い出会う多彩な「パーク」(広場)をはじめとして、コミュニティの拠点となる活気あふれる空間を施設全体に創出。屋上や周辺には複数の広場を開設し、イベント広場や体験農場として活用する計画となっている。

JR側に設けられる広場。

また、店舗前にはシンボルとして「実物大ν(ニュー)ガンダム」を設置する。このνガンダムは監督の富野由悠季氏が監修した「RX-93ff νガンダム」。

ららぽーと福岡のシンボル・νガンダム。
©創通・サンライズ

2021年11月17日。

RX-93ff νガンダムは劇中のνガンダムをベースにした「新機体」という位置づけで、背面に新設定の「ロングレンジ・フィン・ファンネル」を装備するほか、トリコロールカラーに改められる。

西鉄ストアの新業態を核にロフトなど出店

本館「ららぽーと福岡」の核店舗は西鉄ストアの新業態。「フードマルシェ」として「西鉄ストア レガネット DAILY ENTERTAINMENT SQUARE」に旧青果市場の仲卸が運営する「MARKET 351」が併設されるほか、さまざまな食を体験できる約20店舗が出店する。「MARKET 351」はグローサラント業態となり、購入した商品をその場で食べることもできる。
そのほかフードマルシェにはインストアベーカリー「パンパティ」をはじめ「カルディコーヒーファーム」、「ルピシア」、「ゴディバ」、「伊都きんぐ」等が出店する。

ららぽーと福岡・全景。

アパレル・服飾雑貨では「ベイクルーズ」が運営するECサイト「BAYCREW’S STORE」の複合リアル業態が出店。ここには9ブランドが集結。また、地方の郊外型ショッピングセンターでは珍しい「COACH」も出店する。このほか「マイケルコース」、「Canal 4℃」、「WEGO」、「DESEL」、「ローリーズファーム」、「ライトオン」、「ムラサキスポーツ」などが出店。眼鏡は「JINS「オンデーズ」「Zoff」の大手3社が揃って出店する。
生活雑貨の大型テナントとしては「ロフト」が福岡3号店を出店。そのほかのライフスタイル関連としては家電「ヤマダデンキ」、アウトドア「ロゴス」、書店「くまざわ書店」、子供用品「赤ちゃん本舗」、100円ショップ「ダイソー」、自転車「あさひ」、カメラ「カメラのキタムラ」、ドラッグストア「マツモトキヨシ」、キャラクター店「JUMP SHOP」、ブロック「レゴストア」などが出店する。

建設中のららぽーと福岡。

飲食店街としては、レストラン街とフードコートが設けられる。地元の飲食店として「いか活造り発祥 河太郎」が運営する「はかた大吉寿司」や久留米ラーメン「清陽軒」などが出店する。

屋上は運動公園「スポーツパーク」

屋上には「スポーツパーク」が開設される。ここには1周200m×4レーンと直線100m×6レーンの「陸上トラック」をはじめ、「フットボール施設」、「テニスコート」、「3×3バスケットボール」が設置されるほか、LEDビジョンを設置してスポーツイベントのパブリックビューイングなどを実施する計画。それに隣接するかたちで「MIFA Football Park 福岡」も開設される。

ららぽーと福岡の屋上・スポーツパーク。

別館には「キッザニア」「おもちゃ美術館」

併設する別館には子供向け職業体験テーマパーク「キッザニア」と育・多世代交流施設「おもちゃ美術館」が進出。おもちゃ美術館では福岡県産の木を使うほか、大川家具とのコラボギャラリーも併設される。

キッザニア福岡。

ららぽーと福岡がある福岡市南区にはこれほど規模の大きなショッピングセンターは出店しておらず、地域の生活や商業地図を塗り替える存在となろう。
西鉄駅直結ではないこともあり福岡市の中心部・天神への影響は少ないと見ていいものの、隣接市にある西友系ショッピングセンター「ザ・モール春日」はららぽーと開業を前に2020年に一旦閉店して「アクロスモール春日」に転換。同じく隣接市にあり、建物が老朽化しているショッピングセンター「イオン大野城店(旧ニチイ)」などの今後の動きも注目される。

三井ショッピングパーク ららぽーと福岡

住所:福岡市博多区那珂6-351(福岡市青果市場跡地)
営業時間:未定

関連記事:ツクモ博多店、2021年3月5日開店-福岡空港前・ベスト電器博多南店の免税店跡に九州再進出
関連記事:ザ・モール春日、2020年10月31日閉店-アクロスモール春日として11月2日暫定開業・リニューアルへ
関連記事:マークイズ福岡ももち、2018年11月21日開業-ホークスタウン跡地

このエントリーをはてなブックマークに追加