東京都江戸川区の首都高速7号小松川線一之江IC近くに、九州地盤の大手流通グループ「トライアルHD」(本社:福岡市東区)系食品スーパー「西友西一之江店」が2025年11月27日に開店した。
親会社トライアルPB取扱う新店舗
西友西一之江店の建物は地上2階建で営業フロアは1階、売場面積は507.2㎡。
西一之江店では周辺に多数の保育園や学校を擁する住宅街という立地特性を活かし、生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)や簡便即食商品(加工食品・冷凍食品)、日用品を中心に展開。
建物2階に入居する24時間営業アミューズメントフィットネスクラブ「FIT EASY」利用客を対象とした健康志向商品や西友の看板PB「みなさまのお墨付き」に加え、2025年7月に親会社となったトライアルHDのPB商品を取揃えるなど「西友・トライアルならではの差別化した商品の品揃え」を打ち出す。

西友西一之江店。
西友西一之江店
住所:東京都江戸川区西一之江1丁目17-11
営業時間:24時間営業

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べっぷ駅市場、2025年10月より1期リニューアル開業ー半世紀の歴史ある高架下商店街、今後は別府駅側に増床延伸も
大分県別府市のJR別府駅高架下にある商店街「べっぷ駅市場」が、2025年10月より建て替えにより順次リニューアルオープンしている。
約半世紀の歴史ある昔ながらの高架下商店街
「べっぷ駅市場」は1967年の国鉄別府駅高架化に合わせて「南高架商店街」として1期開業。1970年までに全街区が完成した。
1988年には「べっぷ駅市場」と改名されたが、21世紀になるまで昭和のままの高架下商店街として営業を続けていた。

建て替え前の「べっぷ駅市場」。
しかし、隣接する2012年のダイエ―別府店閉店と2013年のマルミヤストア別府駅店出店に合わせて駐車場が増設されたことに伴い別府駅と分断。回遊性が下がったうえにコロナ禍を経て空き店舗が増加していた。
そのため、JR九州ビルマネジメントが「べっぷの顔に出会える生活商店街」をコンセプトとして、オフィスや住宅などのリノベーションを得意とする東京の設計事務所「ブルースタジオ」と協力してリニューアル計画を進めていた。
高架下のべっぷ駅市場、全面建て替えすすむ
「べっぷ駅市場」のうち、2025年10月にリニューアルしたのは別府駅寄りにある「駅市場第一通り」と呼ばれた街区、距離にして約80メートルほど。

「べっぷ駅市場(本通り)」駅側入口。
駅側の入口にはネオンサインを模した赤い看板が登場。市場内は内外装とも新築されたものの、かつてと同じ「商店街らしい(駅ビル風ではない)狭い街路の両端に店舗が並ぶ形態」となっている。

建て替えされたべっぷ駅市場の館内。
11月時点でこの駅市場の高架下部分には期間限定店舗を含めて11店が出店。そのうち「野田商店」「丸栄鮮魚店」「松田生花店」「安部かき店」「高橋商店」「味一匠」「くらうん薬局」の7店はリニューアル前からある店舗。(このほか以前からある「ヒラオペット」が2期開業時に再入居予定)
また、「ぶたまんの幸崎」など新規出店した店についてもいずれも大分県内を拠点とする店舗ばかりとなっている。
このほか、イートインやトイレも全面刷新。期間限定店舗が出店するシェアキッチンやイベントスペースなども設けられ、営業時間も延長された。(営業時間は店舗による)
建て替え中の街区は2026年夏ごろに全面完成する予定となっている。
「駅市場新通り」として駅側に延伸へ
今回の「べっぷ駅市場」の建て替えに合わせて、かつてダイエー別府店の売場だった平面駐車場側まで駅市場を増床・延伸。
べっぷ駅市場を「べっぷ駅市場・本通り」、そして増築された部分を「べっぷ駅市場・新通り」称して、新たな店舗を誘致する。
新通りには1期開業時は新規出店したカフェ「10COFFEE BREWERS」など一部のみが営業しており、またキッチンカーなどが出店するスペースも設けられている。キッチンカースペースには、建て替え前に出店していた「オニパン」がほぼ毎日出店する。

べっぷ駅市場・新通り。
今後「べっぷ駅市場・新通り」は、駅ビル駐車場の1階を利用(店舗化)するなどして別府駅前のバス乗り場付近まで延伸。回遊性の向上をめざす。
2026年夏の全面完成を目標に工事が進められている。

べっぷ駅市場・1期開業時の街区図。
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南銀座 池田、2025年11月30日閉店-鶴岡銀座と歩んだ呉服系デパート、173年の歴史に幕
山形県鶴岡市本町の南銀座通り商店街にある衣料品デパート「南銀座 池田」が2025年11月30日に閉店する。
鶴岡中心部の繁栄と共に歩んだ呉服系ミニデパート
南銀座 池田は1852年に創業。当初は古着や反物を扱い、その後池田呉服店に名称を改めた。
1970年には2階建ての店舗を新築、1976年に現在の3階建ての売場になりデパート化したとみられる。(日本百貨店協会には非加盟)
南銀座 池田が高層化したころ南銀座通りは買い物客の増加などもあり交通量が大きく増え、それに伴い一方通行となった。

南銀座 池田。
館内では婦人服を中心に紳士服、呉服、アクセサリー、寝具、家具、贈答品、結納品などを販売。デパート友の会制度や自社工場を導入、さらに館内には飲食店街が出店するなど、食品を扱わないながらミニデパート風の店舗となった。
2025年現在の売場は1階から3階までで、店舗面積は3,748㎡。館内にはテナントとして「お食事処 蝶や」「和雑貨 和楽」「ベリーダンススクール」などが入居している。
高齢化も影響-173年の歴史に幕
南銀座 池田の閉店は店頭やチラシで告知されたもの。
また、複数の地元メディアによると閉店は着物需要の低下や地域の高齢化も大きいという。
南銀座通りでは通行量が減少したことに伴い、2022年に一方通行が解除されている。

鶴岡市南銀座通り商店街。
南銀座 池田では2025年8月末に友の会を解散。閉店する11月末まで閉店セールを行う(当初計画より延長)としている。
鶴岡市の山王通り~銀座界隈は江戸時代からの中心商業地であり、現在も荘内銀行本店や鶴岡市文化会館があるなど市内経済・文化の中心であったころの面影はあるものの近年は主婦の店(ふーしゃ)なども閉店しており、「南銀座 池田」の閉店により大型店は消滅する。
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西友浜北店、2026年1月31日閉店-サンストリート浜北の核店舗、トライアル系のスーパーが出店へ
静岡店浜松市浜名区(旧浜北市)の国道152号線沿いにあるトライアルHD系の総合スーパー「西友浜北店」が、2026年1月31日に閉店する。
サンストリート浜北の西友閉店-バローも閉店したばかり
西友浜北店は、双日グループのショッピングセンター「サンストリート浜北」の核店舗として2007年7月に開店。
西友の店舗面積は14,661㎡(バロー含む)で、当時西友の親会社であったウォルマート式のスーパーセンターであった。

西友浜北店。(サンストリート浜北の公式サイトより)
なお、サンストリート浜北は2017年4月にリニューアル。西友も改装するとともに準核店舗として「ホームセンターバロー浜松浜北店」が出店したが、同店は2025年11月に閉店していた。
改築してトライアル系の店舗が出店へ
西友浜北店は、閉店後に西友の親会社であるトライアルHDが改装をおこない、2026年春にトライアルグループの店舗が出店するとしている。
そのため、バローとなっていた部分も含めて、西友と同様に24時間営業のスーパーマーケットとして復活することになるものと思われる。
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ヨークベニマル岩沼店、2025年11月28日開店-ブルームワールド岩沼の核担う総合スーパー、約1年半ぶり建替復活
宮城県岩沼市の国道4号線岩沼バイパス沿いにある複合商業施設「ブルームワールド岩沼」にセブン&アイHD/ヨークHD系大型総合スーパー「ヨークベニマル岩沼店」が2025年11月28日午前9時に開店する。
岩沼市最大、店舗面積「1.5万㎡」誇るオープンモール
ブルームワールド岩沼は、1994年2月に岩沼市最大の商業施設として開業。建替前店舗面積は16.266㎡で地元不動産会社であるユー企画が所有する。
ブルームワールド岩沼の核店舗「ヨークベニマル岩沼店」(建替前店舗面積6,010㎡)は開店以来、衣食住をフルラインで揃える大型総合スーパーとして営業を続けていたが、2024年5月に「店舗の老朽化」「お客様にご満足いただける品揃えができない状況」を理由に挙げ、同年6月をもって「立地はそのままで新しく建て直す」方針を発表し一時閉店していた。
ヨークベニマル、建替後も総合スーパーに
ヨークベニマル岩沼店新店舗の建物は鉄骨造平屋建で売場面積は2,986㎡。同店開店により同社店舗は249店舗体制となる。
建替前と同じく総合スーパー業態の店舗として、青果では岩沼市近郊の地元野菜、鮮魚では宮城県内水揚げ品、精肉では黒毛和牛「仙台BEEF」や地元で親しまれているという豚内臓肉、惣菜では店内炊飯・自社工場製弁当や洋風惣菜を展開。
衣料に関してもファッションコスメ「twinkle palette」やカジュアルソックス&ルームウェア「kawa-rela」、キッズブランド「F.O.KIDS」を新設することで「子育て世代からシニア層まで、幅広い年代に対応した日常着や服飾雑貨、寝装関連商品をトータルでご提案」するとしている。

ヨークベニマル岩沼店。
ベニマル新装開店にあわせて「ダイソー」「ツルハ」も
ブルームワールド岩沼敷地内ではヨークベニマル新店舗開店にあわせ、従来の大型家具インテリア雑貨店「ニトリ」やアイリスオーヤマ系ホームセンター「ダイシン」に加え、大創産業系100円ショップ「ダイソー」とイオン系ドラッグストア「ツルハドラッグ」が開店する。
ヨークベニマル岩沼店
住所:宮城県岩沼市藤浪二丁目4番10号
営業時間:午前9時30分~午後9時30分
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ウエルシアプラス南片江店、2025年11月27日開店-12月には調剤薬局も新設、旧寿屋系くらし館のマックスバリュ跡に
福岡県福岡市城南区の福岡市地下鉄七隈線福大前駅近くにあったイオン系食品スーパー「マックスバリュエクスプレス南片江店」跡に、同社系フード&ドラッグストア「ウエルシアプラス南片江店」が2025年11月27日に開店した。
旧寿屋系「くらし館南片江店」として開店
マックスバリュエクスプレス南片江店は、1998年10月に九州地場流通大手「寿屋」(本社:熊本市)完全子会社「えじまや」(本社:福岡県大野城市)運営の食品スーパー「くらし館南片江店」として開店。建物は平屋建で売場面積は730㎡(閉店時点)。
くらし館南片江店は同年11月のラララグループ(寿屋)系地域子会社再編や2001年12月の寿屋民事再生法適用、2003年11月のイオン系受皿会社「マックスバリュ九州」(本社:熊本市/後に福岡市博多区に移転)への吸収合併を経て「マックスバリュくらし館南片江店」に業態転換した。その後、2008年9月にはイオン系食品スーパー標準店舗「マックスバリュ南片江店」として新装開店。2018年に現名称に改称したうえで水産惣菜プロセスセンター筆頭拠点「旬鮮工房福岡」を新設し、2020年9月のイオン系地域子会社再編にともない「イオン九州」(本社:福岡市博多区/後に福岡市東区に移転)運営となった。
一方、2025年8月上旬には「建物の老朽化」を理由に挙げ「今秋頃業態を変えて新たな店舗をオープン」する方針を同時発表、同年8月31日をもって旧寿屋系から27年続く食品スーパーとしての歴史に幕をおろしていた。
旧寿屋系くらし館、イオン系フード&ドラッグに
ウエルシアプラス南片江店の建物は平屋建で売場面積は743㎡。イオンウエルシア九州としては2025年9月に旧とみやま東町店跡地に新築開店した「ウエルシアプラス門司東町店」に次ぎ16店舗目、福岡県内12店舗目となる。

ウエルシアプラス門司東町店。
南片江店は「地域の健康ステーションを目指す新しいスタイルの店舗」と位置付けるフード&ドラッグ業態「ウエルシアプラス」として、医薬品・化粧品・日用雑貨やグロサリー(一般食品・冷凍食品・酒類)に加え、生鮮3品(青果・鮮魚・精肉)や惣菜、地元福岡県産商品を拡充するなど、旧来のイオン系食品スーパーの強みとウエルシアの強みを兼ね備えた売場を展開。「お客さまの“ココロ”と“カラダ”の健康に寄り添い、九州の「豊かな暮らし」に貢献します」としている。
ウエルシアプラス南片江店
住所:福岡県福岡市城南区南片江6-18-30
営業時間:9時~24時

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スーパーセンタートライアル西条店、2025年11月26日開店-愛媛県初出店
愛媛県西条市の産業道路沿いに、トライアルHDのディスカウント総合スーパー「スーパーセンタートライアル西条店」が2025年11月26日に開店する。
トライアル、愛媛県初出店は西条市
スーパーセンタートライアルが出店するのは、西条市の県道13号線・産業道路沿い。ここにはもともと水田があった。
近隣には業務スーパーが、産業道路沿いには大黒天物産ラ・ムー、ドン・キホーテなどが出店しているがいずれもおよそ1km以上離れている。
トライアルの本社は愛媛県と比較的近い福岡県であり、それゆえ近隣の山口県、大分県には多くの店舗があったものの、愛媛県には初出店となる。

一般的なトライアルの店舗。(イメージ)
スーパーセンタートライアル西条店の建物は平屋で店舗面積は4,278㎡、営業時間は24時間。
食品に加えて生活雑貨、衣料、寝具、小型家具、家電などを販売するディスカウント総合スーパー業態となる。
トライアル西条店
愛媛県 西条市 喜多川811番地1
営業時間:24時間
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西武本川越ぺぺ、2026年1月13日閉店-本川越駅ビル、11月17日より閉店企画など開催
埼玉県川越市にある西武新宿線本川越駅の駅ビル商業施設「西武本川越ぺぺ」が、2026年1月13日に閉店する。
館内では11月17日より閉店セールをはじめとした様々な企画が開催されている。

西武本川越ペペ。
バブル期に開業した本川越駅ビル「ペペ」
西武本川越ぺぺは1991年9月に開業、店舗面積は13,050㎡で地上5階地下1階建て。現在は、西武HDグループの西武リアルティソリューションズ(東京都豊島区)が運営している。

本川越ペペ開業時のようす。(ニュースリリースより)
総テナント数は55店舗で、いなげやブルーミングブルーミー、無印良品、ABC-MART、リブロ、ニトリデコホーム、ゴールドジムなどが出店。バブル期の設計らしい大きな吹き抜けが特徴であった。
また、隣接して川越プリンスホテルが立地している。

本川越駅ビルのフロア構成。(2024年)
将来的には再開発を視野に検討
本川越ペペの閉店は約35年が経過した施設などの老朽化のため。閉店後の1月14日より2階の改札口は閉鎖される。
西武HDは「住みたいまち、訪れたいまち」の実現をテーマとして将来的には再開発を視野に検討しているというが、11月時点で具体的な解体予定や再開発計画は発表されていない。
なお、川越プリンスホテルは営業を続ける。

本川越ペペ・館内のようす。
本川越駅ビル、11月17日より「ありがとうSALE」
本川越ペペの館内では、11月17日より12月末まで「ありがとうSALE」を開催する。
キャッチフレーズは「思えば、思い出ばかりだね」で、西武HDは「大きな思い出ではないかもしれないけど、ほっと心があたた まるたくさんの思い出とともに、ありがとうの感謝を伝えながら、『残りの数か月間を地域の皆さまと一緒に歩んでいきたい』という願いを込めた」としている。

本川越ペペ・閉店キービジュアル。(ニュースリリースより)
期間中は各店にて34年分の感謝を込めて対象商品最大70%OFFや一部商品を限定価格で販売するほか、ノベルティのプレゼントなどを実施。また、12月13日・12月14日には似顔絵アーティスト「ラクガキヤのマコ」による似顔絵パフォーマンスを実施するなど、閉店へ向けて様々なイベントが開催される予定となっている。
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オリンピック市川店、2026年1月18日閉店-JR市川駅前の旧松坂屋市川店、耐震不足が一因か
千葉県市川市のJR市川駅前・アイアイロード商店街にあるディスカウントストア「オリンピック市川店」が、2026年1月18日に閉店する。

オリンピック市川店。
かつて百貨店「松坂屋」だった市川駅前のオリンピック
オリンピック市川店が出店する道口ビルは1971年4月に松坂屋系総合スーパー「松坂屋ストア市川ショッピングセンター」として開店。1977年に百貨店「市川松坂屋」(松坂屋市川店)に転換したものの、1999年8月に閉店した。なお、建物は広告塔屋が異常に高く、増築できる造りになっていたと思われる。
建物はそのまま2000年3月にディスカウントスーパー「オリンピック市川店」となり、約25年間にわたって営業を続けていた。

オリンピック市川店。
オリンピック市川店の売場はテナントを含め地階から4階まで、店舗面積は4,246㎡。生鮮食品を取り扱わない店舗だった。
また、テナントとしてTSUTAYA(2022年3月に閉店済み)、ペットショップなどが出店するほか、保護猫の譲渡会もおこなわれていた。
老朽化による耐震性不足が原因か
オリンピック市川店の閉店は、店頭の掲示にて発表されたもの。
市川市によると、オリンピック市川店が出店する道口ビルは、老朽化などによって耐震性不足状態であるとされていた。
(なお、オリンピックに隣接する市川ビル(ダイエー市川店)は耐震改修済みである)
建物は築55年を迎えることもあり、近く再開発される可能性も高いであろう。
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ベスト電器福岡本店の老舗蕎麦店「みすゞ庵」、2025年12月20日閉店-ベスト本店「再開発」への布石か
福岡県福岡市中央区天神の家電量販店「ベスト電器福岡本店」にある老舗蕎麦店「みすゞ庵」が、2025年12月20日に閉店する。
同店はベスト電器本店ビルの地権者の1社であるとみられ、今後の動向に注目が集まる。

ベスト電器福岡本店。
1952年開業の老舗蕎麦店、現在はベストとの共同ビル
蕎麦店「みすゞ庵」は1952年に開店。ベスト電器福岡本店は家電量販店「バーゲンセンター」として1953年9月に開店、1956年にみすゞ庵に近い現店舗に移転。1968年にベスト電器に商号を変更した。現在の建物「ベスト電器みすゞ庵共同ビル」は1994年10月に完成。地下2階・地上11階建て、売場面積7,953㎡。開業時点では日本最大の家電量販店であった。
ビル名のとおり同地にあった蕎麦店「みすゞ庵」が1階に出店しているほか、11階には2011年より福岡市に拠点を置く人気アイドルグループ「LinQ」をはじめとしたのライブなどが開催されていた天神ベストホール(ベスト電器天神eホール)が設けられている。

ベスト電器福岡本店の1階にあるみすゞ庵。
2016年よりテナントとして漫画、アニメ、同人グッズなどを取扱う「メロンブックス」「らしんばん」が出店していたが、2025年10月に相次いで移転、もしくは店舗統合のため閉店していた。
その間も「みすゞ庵」は継続して出店。市役所が近隣にあることもあり、昼時には多くの客で賑わいを見せていた。

メロンブックス天神。現在はベスト電器から移転。
ベスト本店は閉店?それとも「移転・移転・移転」?
「みすゞ庵」の閉店は、同店の店頭にて発表されたもの。みすゞ庵は「長きに渡るご愛顧に深く感謝申し上げます」としている。
ベスト電器がある福岡市天神エリアでは、福岡市が「天神ビッグバン」と称して高さ制限や容積率の規制緩和規制緩和による民間再開発促進事業を推進中。2025年夏時点で73棟の建て替え事業が進行している。

福ビル跡地に完成したワン・ビル。
ベスト電器の周辺でも福岡地所による「天神ビジネスセンター開発プロジェクト」、西日本鉄道による「福ビル街区建替プロジェクト(現:ワン・ビル)」などの大型再開発がおこなわれていた。
天神ビッグバンの竣工期限は2026年末であり、仮にベスト電器本店が建て替えとなったとしても間に合わないと思われるものの、同店の今後の動向が注目される。
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