キムラヤ秋葉原店、2024年6月2日閉店-ヤマダデンキ系ディスカウント、同業態は新橋・神保町の2店舗のみに

東京都千代田区の秋葉原駅東西自由通路にあるヤマダデンキキグループのディスカウントストア「キムラヤ秋葉原店」が2024年6月2日をもって閉店した。

ヤマダデンキ系の老舗ディスカウントストア

キムラヤは1955年2月に東京都台東区上野で初代法人を設立。1960年2月に1号店となる「キムラヤ神保町店」を開店。1999年5月に開店した旗艦店「セレクト・イン キムラヤ新橋本店」(地上8階地下2階建/延床面積8,055㎡)開店を機に事業領域を大幅に拡大し、首都圏の繁華街や大型商業施設に家電・モバイル機器や化粧・衣料・宝飾品、輸入ブランド品、各種映像メディアを取扱う大型ディスカウントストアを展開するようになった。
一方、同社は急速な拡大路線や競争激化が災いし、2004年9月に民事再生法手続きを開始。2005年7月には新会社「キムラヤセレクト」への運営移行と同名新業態の全国展開により生き残りを図ったが、2007年9月にヤマダ電機(現ヤマダHD)傘下となり、新橋本店を始めとする旗艦店数店舗がヤマダ本体に編入された


ヤマダデンキLABI新橋(旧キムラヤ新橋本店)。

キムラヤセレクトはヤマダHD傘下で店舗整理を加速。2015年7月には新会社「ワイズセレクト」運営となり、2017年3月にはヤマダ自社開発化粧品製販会社「プインプル」を吸収合併するなど、コスメ・ドラッグに特化した事業会社に転身したもの、2023年6月のグループ再編にともないヤマダHDの事業会社(ヤマダデンキ)に吸収合併された。

キムラヤは残り2店舗に

キムラヤ秋葉原店は2012年6月に「ドラッグ・イン・キムラヤ秋葉原店」として開店。
キムラヤとしては2006年4月のモレラ岐阜店以来約6年ぶり、ヤマダHD傘下入り後初となる新店舗であり、店舗看板においても「YAMADA」グループであることを全面に打ち出した。
同店は2019年10月の秋葉原駅東西自由通路新装開業にあわせて店舗を全面刷新。開店当初からの医薬品に加え、訪日外国人観光客のインバウンド需要に対応した土産品の拡充を進めたもの、12年で閉店することとなった。

キムラヤ秋葉原店。

キムラヤ秋葉原店の閉店により、キムラヤブランドの店舗は「ドラッグ・インキムラヤ新橋日比谷口店」「ドラッグストアキムラヤ神保町店」の2店舗のみとなる。

関連記事:肉の万世 秋葉原本店、2024年3月31日閉店-アキバ・万世橋のシンボル「肉ビル」、建物は2021年に売却
関連記事:GiGO秋葉原4号館、2022年9月25日閉店-電気街口前のセガ、契約満了で
関連記事:とらのあな、2022年8月31日にほぼ全店閉店-残るは池袋店・台北店とサテライトのみ
関連記事:ラオックス秋葉原本店、2022年6月10日休店-リニューアルめざすも再開未定
関連記事:ソフマップAKIBA駅前館、2022年4月29日開店-秋葉原駅前のサトームセン・ヤマダ跡に
関連記事:オリンピック外神田店、2021年9月17日開店-秋葉原駅・AKIBAカルチャーズZONE近くに
関連記事:とらのあな秋葉原店B館・C館、2021年4月6日までに閉店-同社旗艦店、女性向け同人誌は秋葉原での取扱終了
関連記事:ボークス秋葉原ホビー天国1、2021年5月16日閉店-6月5日全館開業の「ホビー天国2」に統合で

このエントリーをはてなブックマークに追加