千葉県千葉市稲毛区の国道16号線沿いに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH、ドンキ)のディスカウントストア「ドン・キホーテ稲毛長沼店」が2021年11月5日午前10時に開店する。
ドン・キホーテ稲毛長沼店。
1月に閉店したドンキ、向かい側の商業施設に移転
ドン・キホーテ稲毛長沼店の移転前の旧店舗は2006年に開店。首都圏地盤のパチンコ店「ピーアーク」との共同店舗として営業していたが、2021年1月11日に閉店(ピーアークは12月閉店)していた。
ワンズモールは日産不動産により2000年11月15日に開業。千葉市稲毛区最大の商業施設で、建物は地上5階建て、店舗面積は45,100㎡、売場面積は35,289㎡。施設は東西アセットマネジメントが所有し、ザイマックスアルファが運営を行う。
開店以来、総合スーパーの「ダイエー千葉長沼店」を核として営業していたが、イオンに改称された後の2019年2月28日に閉店していた。
ワンズモール・ダイエー千葉長沼店。
イオンの跡の大部分には2019年6月18日にスーパーマーケットの「食生活♡♡ロピア ワンズモール店」が開店したほか、2021年現在は西松屋やパシオス、セリアなどが営業している。
周辺環境にあった独自の品揃えでニーズに応える
ドン・キホーテはワンズモールの1階に出店、売場面積は2,726㎡となる。
同店の近隣地には千葉県総合スポーツセンターなどのスポーツリクリエーション施設が多くあることに加えて、コロナ禍によって健康への意識が高まっていることも踏まえプロテインの種類を充実させ、スポーツをする前後で来店する人のニーズに応える。
ドンキ本来の売り場構成で幅広い年代の集客をおこなうほか、同店の3km圏内には約20の学校施設があることにも着目し、カラコンの品揃えを充実させ、学生などの若年層の集客も目指すとしている。
競合が激しい地域、「ロピア+ドンキ」で再生なるか
ワンズモール周辺は「イオンタウン稲毛長沼」や「フレスポ稲毛」といった郊外型ショッピングセンターだけでなく「トライアル長沼店」といったディスカウントストアが出店する商業激戦区となっている。
ワンズモールは稲毛区最大の商業施設として開業時には圧倒的な集客力があったものの、競争激化とダイエーの集客力の低下により一時は人気に陰りが見えるようになっていた。
数年にわたるリニューアルにより、人気スーパー「ロピア」をはじめ「トイザらス」「スポーツデポ」「ニトリ」などの大型専門店に加えて、独自の品揃えで人気を集めるドン・キホーテが加わることで、再び他店を圧倒していくことも考えられる。
ドン・キホーテ稲毛長沼店
住所:千葉県千葉市稲毛区長沼町330-501F
営業時間:午前10時〜翌午前2時
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