カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

マルイシティ横浜、2026年2月閉店-横浜の丸井、前身の伊勢佐木町出店から61年の歴史に幕

神奈川県横浜市西区の横浜駅東口・みなとみらい21エリアにある丸井が運営するデパート「マルイシティ横浜」(丸井横浜東口店)が、2026年2月に閉店する。

そごうも出店予定だったスカイビルの核店舗

マルイシティ横浜は「横浜スカイビル」(2代目)の核店舗として1996年9月に開業。

マルイシティ横浜。左側はそごう。

当初、横浜スカイビルは隣接する「横浜そごう」が増床出店する計画があったものの建築中にそごうが出店を中止したため、すでに市内の関内・伊勢佐木町に出店していた丸井(後述)が「丸井横浜東口店」(現:マルイシティ横浜)として入居することとなった。
隣接する「そごう」とは連絡デッキや連絡通路などで、また地下部分では地下街「ポルタ」を経由して横浜駅などと直結する。

隣接するそごう横浜店(屋上)。そう、タローマンではない。

なお、横浜スカイビルの高層階にはオフィスや飲食街などが入居しているほか、1階には「横浜シティエアターミナル」(Y-CAT)も入居している。

近年はファッション+アニメで構成されていたが…

マルイシティ横浜の売場はスカイビルの8階から地下2階まで(Y-CAT除く)で、店舗面積は16,774㎡。
当初はDCブランドを中心とするファッションデパートの色彩が強かったが、2025年11月現在はDCブランドとしても知られた「ニコル」「ビギ」「タケオキクチ」などといったファッションテナントに加えて、ファストファッション「ZARA」、アニメショップ「らしんばん」、アニメ・ホビーショップ「駿河屋」、鉄道模型「ポポンデッタ」、100円ショップ「セリア」、ポケモン公式店「ポケモンセンターヨコハマ」など多彩な店舗が出店。(キデイランド内にはちいかわコーナーあり)
さらに11月には多魔を舞台に家族4人で月4万円生活の呪いがかけられた少女を描く漫画・アニメ作品の企画展「まちカドまぞく だぶるあにばーさりー展 みに ~まぞくたちの進む道~in横浜」が複数フロアで展開されるなど、様々なメディアミックス作品とのコラボレーションも頻繁に開催されている。

丸井、横浜市中心部での61年の歴史に幕

丸井の閉店を報じた神奈川新聞等の地元メディアによると、閉店は業績不振のため。すでに店頭には17日より閉店告知が掲出されている。
丸井は1965年に伊勢佐木町に横浜初出店。その後、マルイシティ横浜の開業を受けて段階的に減床し、2000年にマルイシティ横浜へと完全統合した。
マルイシティ横浜の閉店により、横浜市中心部の丸井は61年もの長き歴史に幕を閉じることとなった。
閉店により、横浜市内の丸井の店舗は「戸塚モディ」(地階-1階は「まるい遊食館」)のみとなる。

高層レストラン街など横浜スカイビルのテナントは営業を続けるとみられるが、人気のポケモンセンターをはじめとした丸井に入居するテナントが今後も営業を継続するかどうかなどについては、2025年11月時点では発表されていない。

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スーパーセンタートライアル平群店、2025年11月19日開店-近鉄竜田川駅近くの国道沿いに

奈良県平群町の国道168号線沿い・竜田川沿いに、トライアルHDのディスカウント総合スーパー「スーパーセンタートライアル平群店」が2025年11月19日に開店する。

竜田川にトライアル出店-近くにザ・ビッグ

スーパーセンタートライアルが出店するのは、平群町の国道168号線沿い。近鉄生駒線の竜田川駅近くでもあり、向かいには百人一首で知られる竜田川がある。
トライアルの隣接地には「コメリパワー平群店」が2025年7月に開業している。また、1kmほど北側には2014年にイオンビッグが運営するディスカウントスーパー「ザ・ビッグエクストラ平群店」が出店しており、激しい競合が予想される。

一般的なトライアルの店舗。(イメージ)

スーパーセンタートライアル平群店の建物は平屋で、店舗面積は4,168㎡、営業時間は24時間。
食品に加えて生活雑貨、衣料、寝具、小型家具、家電などを販売するディスカウント総合スーパー業態となる。

スーパーセンタートライアル平群店

奈良県生駒郡平群町椿井104番地1
営業時間:24時間

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シルクハット秋葉原、2025年11月22日開店-秋葉原駅電気街口のシントク→SEGA跡、再び巨大ゲーセンに

東京都千代田区のJR秋葉原駅電気街口近くにあり2025年8月に閉館した大型ゲームセンター「GiGO秋葉原1号館(旧・セガ秋葉原1号館)」の跡に、大型ゲームセンター「シルクハット秋葉原」が2025年11月22日に開店する。

シルクハット秋葉原。(ニュースリリースより)

電気街口のシントク→セガ1号館、シルクハットに

「シルクハット秋葉原」の場所にはもともとシントクシントク電気)の「シントク本店」があった。
GiGOの前身・セガ秋葉原1号館はシントクの経営不振により「ハイテクランド・セガ・シントク」として1992年11月に開店。シントクは1993年に事実上倒産しており、その後はサトームセンが建物を所有していたこともあった。
そののち、近隣にある「セガ秋葉原GiGO」などを含めた系列との店舗名整理により「セガ秋葉原1号館」となった。

セガ秋葉原1号館。

2022年1月には全国でアミューズメント事業を展開する「GENDA」(東京都大田区)がセガグループのゲームセンター運営・アーケードゲーム開発企業「GENDA SEGA Entertainment(旧セガ エンタテインメント)」(東京都品川区)を完全子会社化、セガがゲームセンター事業から撤退。それにより、2022年に看板が「GiGO秋葉原1号館」に変更されていた。
なお、4号館は2022年9月に閉店するなど店舗整理も行われた。

2022年に閉館した「GiGO秋葉原4号館」

その後、GiGOを運営するGENDAはGiGO秋葉原1号館についても「施設の定期建物賃貸借契約の満了のため」2025年8月31日を以て閉館。
セガ時代から33年間の歴史に幕を下ろしていた。
なお、GiGO秋葉原は2・3・5号館で営業を継続している。

シルクハット秋葉原、9フロア展開の大型旗艦店に

GiGO秋葉原1号館の跡に出店するのは、マタハリーエンターテイメント(本社:神奈川県川崎市)が展開するゲームセンター「シルクハット秋葉原」が出店する。
シルクハット秋葉原は地下1階から地上8階の全9フロア、総面積は512坪(1692㎡)。
この建物がゲームセンターとなった1992年にちなんで「WE♡秋葉原 since 1992 to be continued」をテーマに掲げ、クレーンゲーム、音楽ゲーム、カードゲーム、ビデオゲーム、ダーツなどを幅広く展開する。
地階はガンダムイニブを58台設置、ワンフロア全てを占めるほか、2~3階にはフィギュアなどのプライズと撮影できるコーナー、8階には弐寺などの音ゲー配信ができるコーナーもあり、再び世界中からの客で賑わう複合ゲームセンターとなりそうだ。
同社のニュースリリースによると、フロア構成は以下のとおりとなる。

シルクハット秋葉原 フロア構成
  • B1F:ビデオゲーム
    ・機動戦士ガンダムエクストリームバーサス2 インフィニットブースト 国内最大級の58台設置(※配信台設置)
  • 1F〜4F:クレーンゲーム
    1F&2F:日本を代表するキャラクターのぬいぐるみや雑貨が、所狭しとならぶ見ているだけでも楽しめるエリア
    3F&4F:フィギュアファン必見!最新作から定番まで種類豊富なフィギュア景品
    ※2F・3Fに“推し”を世界に発信できる空間として景品と一緒に撮影できるフォトスポットを設置
  • 5F:カードゲーム
    ・機動戦士ガンダムアーセナルベース(4台)
    ・オレカバトル2(2台)
    ・ポケモンフレンダ(2台)
    ・ひみつのアイプリ(3台)
    ・アイプリバース(2台)
  • 6F:音楽ゲーム
    ・太鼓の達人(7台)
    ・CHUNITHM(10台)
    ・maimai でらっくす(5台)
    ・オンゲキ(4台)
    ・DrumMania-ARENA MODEL-(1台)
    ・GuitarFreaks-ARENA MODEL-(1台)
  • 7F:音楽ゲーム
    ・beatmania IIDX LIGHTNING MODEL(13台)※配信台設置
    ・SOUND VOLTEX -Valkyrie model-(9台)
  • 8F:BEMANI STUDIO/ダーツ/一番くじ&グッズ販売
    ・DARTSLIVE3(8台)
     ※オリジナルショップライブエフェクト搭載
    ・beatmania IIDX LIGHTNING MODEL(2台)
    ・SOUND VOLTEX-Valkyrie model-(2台)
    ・DanceDanceRevolution 20th anniversary model(2台)
    ・音楽ゲーム全機種に配信機材を完備した「BEMANI STUDIO」
     複数人で同時に遊べる新しいスタイルを実現
    ・一番くじを中心とする「キャラクターくじ各種」「BPL TEAM SILK HATグッズ」「ダーツグッズ」「アルコール飲料」など
シルクハット秋葉原

 東京都千代田区外神田1丁目10−9
営業時間:10:00〜24:00

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さくら野百貨店仙台店跡、ドンキ系が再開発断念-2025年11月から解体、開発計画ふりだしに

ドン・キホーテなどを運営する流通大手「パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)」が、宮城県仙台市青葉区のJR仙台駅前にあり2017年に閉店した百貨店「さくら野百貨店仙台店」跡の再開発を断念することが2025年11月に判明した。
解体工事を控えた「さくら野百貨店」(2025年10月10日)。

これまでの経緯はこちら
間もなく解体のさくら野仙台跡、再活用計画ふりだしに

さくら野百貨店仙台店の建物は、2025年11月よりドン・キホーテの親会社「パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)」などによって解体されることが決まっていた。

営業していた頃のさくら野仙台店。

PPIHはさくら野百貨店仙台店の解体後、跡地を同社の高層複合商業施設「道玄坂通 dogenzaka-dori」と同様に、ホテルを核とした複合施設」として再開発する意向を示していた
しかし、PPIHは2025年11月に仙台市などに対して「建築費の高騰」等を原因として再開発を断念する意向を伝えたという。
PPIHは2020年にさくら野跡の土地建物の約7割を購入した。しかし全街区を買収することができておらず、これも再開発の大きな障害になっていたと思われる。
自己破産当日2017年2月27日のさくら野百貨店仙台店。

建物の解体については予定通り実施されるとみられるものの、跡地の再活用が実現するまでにはかなり時間がかかることになりそうだ。

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スーパーセンタートライアル南相馬店、2025年11月12日開店-原町のJAMPARK跡地に

福島県南相馬市の国道6号線沿いに、トライアルHDのディスカウント総合スーパー「スーパーセンタートライアル南相馬店」が2025年11月12日午前8時半に開店する。

原町のJAMPARK跡地にトライアル出店

スーパーセンタートライアルが出店するのは、南相馬市原町区(旧原町市)の国道6号線沿い。ここにはもともと近隣型ショッピングセンター「JAMPARKはらまち」があり、イエローハット洋服の青山すき家などが出店していたが、2023年までに全店閉店・解体されていた。
JAMPARKの多くのテナントは近隣に移転・再出店しているほか、競合スーパーとしては近隣にフレスコキクチが出店している。

一般的なトライアルの店舗。(イメージ)

スーパーセンタートライアル南相馬店の建物は平屋で店舗面積は4,199㎡、営業時間は24時間。24時間営業のスーパーセンターは市内初だ。
食品に加えて生活雑貨、衣料、寝具、小型家具、家電などを販売するディスカウント総合スーパー業態となる。
原町では、2025年10月にヨークベニマル原町西店が開店したばかり。距離が離れているとはいえ、競争が激化することとなる。

スーパーセンタートライアル南相馬店

福島県南相馬市原町区日の出町109番1
営業時間:24時間

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Suicaのペンギン、2026年度末で「卒業」-Suicaコード決済対応などニューアルに合わせ見納めに

JR東日本(本社:東京都渋谷区代々木)は、交通系ICカード「Suica」のキャラクターである「Suicaのペンギン」を、Suicaのリニューアルに合わせて2026年度末で「卒業」させることを2025年11月11日に発表した。

Suicaのペンギン像。(新宿駅)
光輝くシンボリックな姿から、SNSでは「谷川岳輝ける太陽にして公共交通統合象徴、東日本の偉大なる指導者Suicaペンギン同志」像と称えられることも。

25年にわたって親しまれたペンギン、新宿駅には立像も

Suicaは2001年にサービスを開始したJR東日本のICカード乗車券。
ペンギンはチーバくんなどを生み出したことで知られる絵本作家・イラストレーターの坂崎千春氏がデザインしたもので、モデルはアデリーペンギン。2001年のSuica登場時にSuicaのイメージキャラクターとなって以降約25年にわたって使用されており、その後全国各地のICカード乗車券でも様々なイメージキャラクターが導入されることとなった。

JR西日本の「イコちゃん」。(大阪・関西万博)

現在SuicaのペンギンはJR東日本の各駅などで様々なグッズが販売されているほか、2016年7月にはJR新宿駅新南改札前に「Suicaのペンギン広場」が開設されるなど、Suicaのみならず「JR東日本のシンボル」としても親しまれていた。suicapen3-
新南改札に直結するSuicaのペンギン広場。

Suica1
Suicaのペンギン広場・位置図。(JR東日本リリースより)


様々な「ペンギングッズ」が販売されている。

Suicaリニューアルに合わせてペンギンも見納めに

Suicaは、2026年秋をめどに「モバイルSuica」にコード決済機能を追加、これに合わせてチャージ残高上限額なども変更(30万円予定)するリニューアルを計画している。2026年度末の「ペンギン卒業」も、これに合わせたものとみられる。

モバイルSuicaリニューアル・コード決済のイメージ。
(JR東日本リリースより)

JR東日本によると、後継キャラクターは2025年11月時点では決まっていないとしており、今後は利用者も参加するかたちで後継となる新たなキャラクターを選定する計画だという。

ペンギン像などが今後どうなるかは未発表。

なお、JR新宿駅で親しまれているペンギン像・ペンギン広場などが今後どうなるかについては、2025年11月時点は発表されていない。

2026年カレンダーは予定通り販売。最終号となるのだろうか。

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スーパーマーケットバロー横浜下永谷店、2025年11月21日開店-関東初出店、環2沿いの家電量販店跡に

神奈川県横浜市港南区の環状2号線沿いに、「スーパーマーケットバロー横浜下永谷店」が2025年11月21日に開店する。
バローは関東・首都圏初出店となる。

バロー、首都圏初は横浜市港南区

バローが出店するのは、環2沿いにあった「ヤマダデンキテックランド横浜本店」の跡。同店は2000年4月に開業、25年間営業してきたものの、店舗移転のため2025年5月に閉店していた。
これまでバローは公正屋など首都圏に出店する地場スーパーを傘下に収めたことがあったが、「バロー」として出店するのは初となる。

競争激しい港南区環2周辺-ダイソー、西松屋も同居

「スーパーマーケットバロー横浜下永谷店」の店舗面積は約6,000㎡。
テナントとして、100円ショップ「ダイソー」、子供服「西松屋」などが出店する。

スーパーマーケットバロー横浜下永谷店。(ニュースリリースより)

近隣は人口密集地かつ幹線道路もあるため、マルエツ、ロピア、オーケー、サミット、フジ、まいばすけっと、生協など非常に多くの競合店舗があるほかヤオコーも建設中で、価格競争が激しい地域だ。
最寄り店舗からかなり遠い「飛び地出店」でもあり、バローの知名度が低い首都圏で経営を軌道に乗せることができるのかどうかが注目される。

スーパーマーケットバロー横浜下永谷店

神奈川県横浜市港南区下永谷五丁目2−1
営業時間:10時〜20時など(予定)(※未確定・要確認)

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ジョイント太宰府店、2025年11月30日閉店-西鉄五条駅周辺で相次ぐ大型スーパー撤退、スーパー大栄から21年の歴史に幕

福岡県太宰府市の西鉄太宰府線五条駅近くにある九州地場大手精肉「小林食品」系食品スーパー「ジョイント太宰府店」が2025年11月30日をもって閉店する。

不採算事業整理進めていた地場精肉大手

小林食品は1974年10月に創業。同社は創業以来長らく食肉加工販売を主力事業としていたが、1990年代後半の地場大手ディスカウント「オサダグループ(ハイパーセンター/ニュートン)」精肉テナント出店を皮切りに業容を拡大、直営食品スーパー「ジョイント」を立ち上げ最盛期には福岡県内に10店舗ほどを展開した。
ジョイントは小林食品の祖業である精肉部門や上質商品/輸入食品の取扱いに強みがあったもの、2018年3月に大野城店(トライアルQuick1号店/GO大野城店経て現在は空き店舗)を閉店、2020年8月に志免店(現Seria志免田富店)を閉店、2023年6月に志免日枝店(現トライアルGO志免南里店)を閉店するなど直近10年間の店舗数は減少傾向にあった。その後、2025年5月に鹿児島地場大手精肉「カミチクグループ」傘下となり、一層の不採算事業整理を進めていた。

スーパー大栄、ダイソー時代から21年の歴史に幕

ジョイント太宰府店の建物は関門地場大手食品スーパー「スーパー大栄五条店」として1994年7月に開店。建物は平屋建で店舗面積は499㎡。
スーパー大栄五条店は、福岡都市圏の同社店舗空白地解消を目的とした筑紫地区初の店舗であったが、翌年1995年以降総合スーパー「D&D」主体の店舗展開に移行する方針を打ち出したこともあり、狭小店である同店は2002年をもって閉店した。その後、大創産業系100円ショップ「ダイソー太宰府五条店」(店舗面積約859㎡)が同年中に開店。スーパー大栄同様、開店当初は太宰府市内初かつ筑紫地区最大級の店舗面積を誇る店舗であったが、2007年に地域旗艦店となる福岡水城店(大創産業九州営業所併設)を開店したこともあり2008年に現在のジョイント太宰府店となった。

ジョイント太宰府店。

西鉄五条駅前、大型スーパーはレガネット1店舗のみに

西鉄五条駅前は1980年の大型総合スーパー「ジャスコ太宰府店」「寿屋太宰府店」開店を機に太宰府市有数の商業集積地として発展したもの、1990年代初頭からニコニコドー旗艦店「太宰府ビッグウェイシティモール」をはじめとするロードサイド型店舗が市内西部に相次ぎ進出したこともあり、1995年7月にジャスコが撤退。2002年1月には寿屋が小売業廃業にともない閉店するなど地盤沈下が進んでいた。

太宰府市いきいき情報センター(旧ジャスコ太宰府店)。

太宰府市は1998年7月にジャスコ跡を取得及び改修したうえで新たな複合商業施設「太宰府市いきいき情報センター」を開業。いきいき情報センターの商業核として三井松島産業系総合スーパー「パインバリュー太宰府店(後のマミーズ太宰府店)」を導入するなど商業集積の再生を試みた。しかし、2018年11月にはマミーズが大黒天物産傘下の新会社に運営移行したこともあり同月末をもって同施設1階の商業フロアが完全閉店、2021年度から約2年間にわたり地元農協「JA筑紫/筑紫農業協同組合」が賃貸借契約を結び仮店舗として暫定活用したもの、2025年11月現在は再び未活用状態にある。
最盛期には五条駅周辺には大型スーパー3店舗が営業していたが、2025年12月以降は寿屋跡の電鉄系総合スーパー「西鉄ストアレガネット太宰府」1店舗のみとなる。

西鉄ストアレガネット太宰府。

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ジョイント久留米中央店、2025年11月30日閉店-西鉄久留米駅前広又通り「坂本産業サカモトリビング」跡地の食品スーパー、不採算事業整理の一環で

福岡県久留米市の西鉄天神大牟田線西鉄久留米駅近くにある九州地場大手精肉「小林食品」系食品スーパー「ジョイント久留米中央店」が2025年11月30日をもって閉店する。

久留米を足がかりに食品スーパー展開図った小林食品

小林食品は1974年10月に創業。同社は創業以来長らく食肉加工販売を主力事業としていたが、1990年代後半の地場大手ディスカウント「オサダグループ(ハイパーセンター/ニュートン)」精肉テナント出店を皮切りに業容を拡大、福岡県久留米市に直営食品スーパー「ジョイント久留米店」「ジョイント津福店(現ドラッグストアモリ津福店)」を開店するなど、最盛期には福岡県内に10店舗ほどを展開した。
一方、2010年代以降の店舗数は一貫して減少傾向にあり、2025年5月に鹿児島地場大手精肉「カミチクグループ」傘下となり、一層の不採算事業整理を進めていた。

地場建材メーカー社有地に開店した「ジョイント」

ジョイント久留米中央店は2004年に開店。建物は平屋建で店舗面積は1,000㎡未満。
ジョイント久留米中央店は福岡県久留米市に本社を置く建材設備メーカー「坂本産業」グループ事務所と同社家具インテリア雑貨店「サカモトリビング久留米」跡地に新築したもので、店舗正面及び屋上部は2025年11月現在も坂本産業系駐車場「広又パークサカモト」となっている。専門店としては開店以来長らく、地場老舗製パン「久留米キムラヤ(木村屋系サンルイ運営)」を導入していたが、2017年1月31日のキムラヤ廃業にともない同店内のインストアベーカリー「キムラヤジョイント中央店」も閉店していた。

ジョイント久留米中央店の青果フロア。

西鉄久留米駅周辺での競争激化も閉店の一因か

ジョイント久留米中央店は、運営母体が得意とする生鮮食品(精肉)と上質商品の取扱いに強みがあったが、2021年11月にフラッグクルメの旧岩田屋新館1階跡に「フードウェイ西鉄久留米駅前店」が開店2024年3月にはレイリア久留米の西鉄ストアが「レガネット久留米タミー店」に業態転換するなど、強みとする領域で競争激化が進んでいた。同店の閉店は2025年5月の親会社変更に加え、駅周辺での競争激化も閉店の背景とみられる。

ジョイント久留米中央店。

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マックスバリュ本原店、2025年11月22日開店-イオン九州「ジョイフルサン」業態転換1号店、2026年3月の吸収合併に先駆け

長崎県長崎市の旧あなぶき興産系長崎地場大手食品スーパー「ジョイフルサン本原店」跡に、イオングループ系大型食品スーパー「マックスバリュ本原店」が2025年11月22日に開店する。

ジョイフルサン本原店、マックスバリュに全面刷新

マックスバリュ本原店は、2025年7月にイオン九州が買収したあなぶき興産系長崎地場同業「ジョイフルサン」の運営店舗「ジョイフルサン本原店」(同年11月16日閉店)を事実上引継ぐかたちで開店したもので、売場面積は1,688㎡。

マックスバリュ本原店。

コンセプトに「全従業員で決めた「従業員の想い=お客さまとの約束」を受け継ぎ、進化(深化)させる長崎一“身近な”スーパーマーケット」を掲げ、イオングループ共通PB「トップバリュ」やイオン九州独自PB「しあわせプラス」「推し活総菜」、時短需要や多様なライフスタイルへの対応を図る冷凍食品売場「フローズンワールド」(取扱品目約350品目)、インストアベーカリーを導入するなど「イオン九州が持つスーパーマーケットのノウハウや結集」した店舗づくりを進める。

マックスバリュ本原店(旧ジョイフルサン本原店)

住所:長崎県長崎市扇町4-1
営業時間:24時間営業

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