カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ゆめマート熊本、西友の九州全店舗を2024年8月1日買収-旧岩田屋系「サニー」屋号は存続見込み、イズミ・旧ニコニコドー系運営に

大手流通グループ「イズミ」(本社:広島市東区)と同社熊本県内地域子会社「ゆめマート熊本」(本社:熊本市東区)は、同じく大手流通グループ「西友」(本社:東京都武蔵野市)の九州事業(西友・サニー69店舗)を吸収分割の方法により2024年8月1日を目処に承継する方針を2024年4月3日に発表した。

地場老舗百貨店系スーパーを母体とする九州の西友

サニーは1963年8月に福岡地場老舗百貨店「岩田屋」と大手総合商社「伊藤忠商事」の合弁による食品スーパー運営会社として設立。同年8月に熊本市に同社1号店「サニー水前寺店」を開店した。

サニー水前寺店。

サニーは地場食品商社系スーパー「スーパーヤマエ」との資本業務提携やマイカル九州系食品スーパー「サティ食品館」の譲受を始めとする積極的なM&Aで、岩田屋グループ屈指の優良子会社となったが、1990年代末の岩田屋債務超過を契機とした経営再建策の一環として、2001年8月に西友の子会社となった。

1974年6月に西友大分店として開店した大分パルコ。

サニーは西友による子会社化当初、福岡県内の西友小型食品スーパー(美野島店・茶山店)を譲受しつつ、各種販促(テレビCM・チラシ)やサービスを中心に独自路線を維持し、西友への出資比率拡大を図る米国系グローバル流通大手「ウォルマート」と一線を画す店舗づくりを進めたが、2008年7月の西友による吸収合併を機にEDLP型のウォルマート型店舗に順次転換することとなる。

西友那珂川店として開店したサニー那珂川中原店。

以後、西友は九州で既存店のリニューアルに特化した営業施策を打ち出していたが、2021年2月開店の「サニー福岡長浜店」(キテラタウン長浜/仮称:西友福岡港1丁目ショッピングセンター)を機に新規出店を再開。地元ブランドのスーパーとして生き残りを図っていた。

ニコニコドーを母体とする「ゆめマート」

ゆめマート熊本は2003年7月に「ゆうあいマート」として設立。
ゆうあいマートは、2002年4月に民事再生法を申請し事実上経営破綻した九州地場流通大手「ニコニコ堂」の熊本県内における中小型店舗の受け皿として発足した経緯もあり、2003年10月の創業当初は「ニコニコドー」ブランドでの店舗展開を行っていた。
同社は地場資本の総合スーパーとして生き残りを図ったが、イズミが旧ニコニコ堂の大型店(はません・サンピアン・あらお・鳥栖・大村)を承継したこと、経営基盤強化の必要性があったことなどを背景に2005年にイズミと資本業務提携を締結。一環として、2008年5月に社名を「ゆめマート」(店名は平仮名で「ゆめマート」)に変更した。
ゆめマートは2013年9月に店舗ブランドをイズミグループ共通仕様の「youmeマート」に変更。2015年6月にはイズミ系地場高級食品スーパー「ハローグリーンエブリー」(運営会社:西紅)、同年9月には同じくイズミ系地場食品スーパー「エース」(運営会社:広栄)を吸収合併し、2019年3月に現社名に変更するなど、2024年4月現在はイズミの熊本県内における中核的な食品スーパー事業会社となっている。

本社は従来通り熊本、「サニー」ブランドは存続の見込み

イズミは西友九州事業の吸収分割を2021年の第二次中期経営計画(2030年長期ビジョン)に基づく施策であるとしており、同社による「当社グループの店舗と承継対象事業に含まれる店舗は地理的に重複しておらず、相互補完しあえる関係」との認識のもと、西友の九州69店舗(九州事業売上高969億9700万円/営業総利益267億円/ともに2022年12月期)を系列化に収めることで、中四国・九州地域を軸とした300店舗体制の実現と営業収益1兆円、更に強固なドミナント形成を実現するとしている。
なお、ゆめマート熊本による西友九州事業の吸収後も、本社所在地や事業内容、資本金、決算期に変更はないとしている。
また、サニーのブランド名に関しても存続する見込みとなっている。

関連記事:イオン北海道、西友の北海道全店舗を2024年10月1日買収-170億円で、道内から西友消滅
関連記事:イズミ、ニチリウに2024年2月14日再加盟-共同仕入れ約4年ぶり復活、「くらしモア」「セブンプレミアム」併売も
関連記事:イトーヨーカドー、アリオ札幌・屯田・琴似・帯広・青森・弘前・五所川原・花巻・サンエー石巻あけぼの・丸大新潟・アリオ上田の各店を2024年から2025年にかけて閉店・ロピアなど他社に承継
関連記事:イズミ、スーパー「サンライフ」子会社化を2024年1月9日発表-大分県でトマト・メロン・アップル・オレンジ運営

西友・サニー、九州から2024年8月に・北海道から10月に撤退-北海道の店舗はイオン・九州の店舗はイズミに売却

大手スーパー「西友」(本社:東京都武蔵野市(2023年に赤羽から移転))は、北海道の全店舗を2024年10月1日付で「イオン北海道」(本社:北海道札幌市白石区)に、九州の全店舗を2024年8月1日付で「ゆめマート熊本」(本社:熊本県熊本市東区)に売却する。

西友の店舗。

北海道の西友はイオン、九州のサニーはゆめマートに

西友が北海道で展開する店舗は総合スーパー・食品スーパー「西友」9店舗、九州で展開する店舗は総合スーパー・食品スーパー「西友」とかつて岩田屋グループだった食品スーパー「サニー」を合わせて69店舗。

サニーの店舗。

北海道の店舗は、2024年10月1日付でイオンの子会社「イオン北海道」に、九州の店舗は、2024年8月1日付でイズミの子会社「ゆめマート熊本」に売却される。
いずれも従業員の雇用は継続される見込み。屋号は、将来的には北海道の店舗は「イオンスタイル」「マックスバリュ」など、九州の店舗は「ゆめタウン」「ゆめマート」等に変更される可能性も高い。
なおイオン北海道は「マイカル北海道」を、ゆめマート熊本は「ニコニコ堂」を前身とする。

西友、展開エリアは南東北から関西までに

西友はすでに山口県などから撤退。展開エリアを徐々に狭めており、2024年10月以降、西友の展開エリアは東は宮城県・西は兵庫県までとなる。

関連記事:西友赤羽店、2023年5月2日閉店-西友本社所在地、土地・建物を売却して再開発へ
関連記事:ウォルマート、西友を売却-米国ファンドと楽天の傘下に、2021年上旬にも

イオン北海道、西友の北海道全店舗を2024年10月1日買収-170億円で、道内から西友消滅

大手流通グループ「イオン」(本社:千葉市美浜区)の北海道地域子会社「イオン北海道」(本社:北海道札幌市白石区)が、同じく大手流通グループ「西友」(本社:東京都武蔵野市)の北海道におけるGMS事業(総合スーパー事業)を吸収分割の方法により2024年10月1日を目処に承継する方針を2024年4月2日に発表した。

流通大手の西友、道内店舗網を札幌市内に集約していた

西友は1963年4月に西武鉄道・西武百貨店系の総合スーパー「西友ストアー」として発足。1973年10月に道内1号店「西友月寒店」を開店した。
同社は西武流通グループ(後のセゾングループ)の中核企業として、1975年8月には旭川市に百貨店業態「旭川西武」を開店するなど業容を拡大。1986年10月には滝川駅前再開発ビル(スマイルビル)の核として「西友滝川店」、1988年12月には岩見沢ポルタ(現であえ~る岩見沢)の核として「西友岩見沢店」を開店するなど、再開発事業への積極的な参画を打ち出した。
一方、同社はグループ関連会社を含めバブル期に過剰投資を進めたこともあり、2002年3月に米国系グローバル流通グループ「ウォルマート」と資本業務提携を締結(後に完全子会社化)。2009年3月までに札幌市外から全面撤退した。

西友旭ヶ丘店(札幌市中央区)。

西友は2021年3月の米国投資ファンド「コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)」と国内IT大手「楽天」連合傘下入りを機に、実店舗・オンラインの融合(OMO)と食品スーパー事業への集中を打ち出し、直営衣料品フロアの専門店転換を加速。2023年4月には西友厚別店にディスカウントストア「ドン・キホーテ」を導入するなど、既存店の積極的なリニューアルにより、残存する札幌市内9店舗を含めて、2024年までに全店舗を黒字化する方針を掲げていた。

異色の経歴を誇るイオン北海道

イオン北海道は1978年4月にニチイの北海道地域子会社「北海道ニチイ」として設立。1996年7月には親会社のグループ名にあわせ「マイカル北海道」に社名変更したが、親会社の経営悪化を背景に地場資本として独立する方針を発表。
2002年1月には一般公募による新ブランド「ポスフール」に社名変更したが、マイカルの支援企業となったイオンとの兼ね合いで、2003年11月にはイオンと資本業務提携を締結、2007年8月のイオン道内店舗承継にあわせて現在の社名となった。
以後、同社は2015年9月にダイエーの道内総合スーパー業態9店舗と百貨店業態「カテプリ」を承継、2020年3月には系列食品スーパー運営会社「マックスバリュ北海道」を吸収合併し、イオンの北海道における地域子会社としての色合いを濃くすることとなった。

イオン北海道の業態に刷新、西友は道内から消滅

イオン北海道は西友北海道事業の吸収分割を「中期経営計画(2021-2025)」に基づく施策であるとしており、同社が「優良店舗」と位置づける西友札幌市内9店舗(=道内全店舗/2022年12月期売上高261億1600万円)を170億円で取得することで、2025年度直営売上高合計3,800億円、食品売上高3,000億円の実現を果たすとしている。
なお、イオン北海道による西友北海道事業の承継にともない、道内から西友ブランドの店舗は消滅し「イオン北海道のマルチフォーマットの中で最も店舗価値を高められるフォーマット(イオン・ビッグ・まいばすけっとなど)とテナント構成」の店舗として生まれ変わることとなる。

イオン北海道による運営となる西友の道内全9店舗

イオン北海道への運営移行後の業態やブランド名は未定

  • 西友旭ヶ丘店
  • 西友元町北二十四条店
  • 西友平岸店
  • 西友清田店
  • 西友西町店
  • 西友手稲店
  • 西友宮の沢店
  • 西友厚別店
  • 西友福住店

関連記事:ラッキー発寒店、2024年2月12日閉店-発寒駅近くの大型総合スーパー、20年の歴史に幕
関連記事:ココノススキノ、2023年11月30日から順次開業-松坂屋・ロビンソン・ラフィラ跡地、ダイイチ・TOHOシネマズ核の東急系施設に
関連記事:BiVi新さっぽろ、2023年11月30日開業-新札幌駅前マールクの商業核にロフトなど、開店記念イベントも
関連記事:ユニクロ・ジーユー札幌三越店、2023年11月17日開店-GUは国内の三越初出店、札幌市交通局グッズ販売も
関連記事:札幌エスタ、2023年8月31日21時閉店-騒がしく賑やかな営業最終日、そごうから45年の歴史に幕
関連記事:コープさっぽろそうえん店、2022年10月27日全館開店-無印良品を併設、札幌市桑園の二十四軒駅近くに
関連記事:札幌駅パセオ、2022年9月30日閉店-「北海道新幹線」関連工事で33年の歴史に幕
関連記事:スーパーアークス平岸店、2022年9月23日新装開店-ラルズ旧本社お膝元、主力業態に刷新

クロス向ヶ丘、2024年4月5日開業-ダイエー向ヶ丘店跡、野村不動産のマンション+商業施設に

神奈川県川崎市多摩区の小田急小田原線向ヶ丘遊園駅南口・民家園通り商店街に、野村不動産のショッピングセンター「クロス向ヶ丘」が、2024年4月5日に開店する。

クロス向ヶ丘・ダイエーイオンフードスタイル向ヶ丘店。

ダイエー跡を野村不動産が開発、マンションと商業施設に

ダイエー向ヶ丘店は岡田屋モアーズ)傘下のスーパー「サンコー向ヶ丘ショッピングワールド」として1970年3月に開業。
サンコーとダイエーの提携により、1971年にダイエーの店舗に、1972年にダイエーの直営店「ダイエー向ヶ丘店」(ダイエー向ヶ丘ショッパーズプラザ)となった。しかし、老朽化のため2020年9月30日を以て閉店していた。

ダイエー向ヶ丘店。(撮影:昭和日記さん

跡地は野村不動産によって再開発がおこなわれ、商業施設「クロス向ヶ丘」と、168戸を擁する分譲マンション「プラウド向ヶ丘遊園」が建設された。

ダイエーとノジマが核テナントとして再出店

クロス向ヶ丘」は3階建て、コンセプトは「Lead a life of comfort」(快適な生活を送る)。以前よりも店舗面積は狭くなる。

クロス向ヶ丘とプラウド向ヶ丘遊園。

核店舗は再出店となる「ダイエーイオンフードスタイル向ヶ丘店」(1階)で、そのほか1階にはサーティーワンが、2階にはセリアウェルパークモスバーガーなど11店舗が、3階にはダイエー時代から準核店舗だったノジマが出店する。
なお、マンションのプラウド向ヶ丘遊園には居住者専用のショッピングカートが設置される。

クロス向ヶ丘

神奈川県川崎市多摩区登戸2779番1
営業時間:8時~23時(ダイエー)

関連記事:成城石井成城店、2023年11月14日リニューアル開業-「開店100年」を前に
関連記事:サミットストア世田谷船橋店、2022年4月6日開店-朝日新聞生産技術研究所跡地の旭化成アトラスシティに
関連記事:南町田グランベリーパーク、2019年11月13日開業-スヌーピーミュージアムも併設

【4月1日】世界の人形時計、4月1日復活


出オチである。
復活するならこれでもいいや。

からくり人形がたまたま百貨店と恋愛関係に至った

当局によると、からくり時計を稼働することは本来違法であるものの「からくり人形がたまたま百貨店と恋愛関係に至った」という建前のもと稼働が許されていた。
しかし、からくり時計は本来法的にグレーであり、当局が摘発。停止に至っていた。
でも相手が電車だと「無機物×無機物」なのでギリギリ許されることになったという。
そんなわけあるか。

スギ記事:【4月1日】スギ、2022年4月1日閉店-花粉製造大手、コロナ禍で
ガチ恋ピンチケ記事:【4月1日】高級食パン専門店「言いたいことがあるんだよ」4月1日開店
大人气の记事:【4月1日】上海そごラ、4月1日庆祝開幕-贵樣!来店レてくだちぃ!
ハト記事:【4月1日】イトーヨーカドー、看板を長年親しまれた鳩にすることを検討
イタリア記事:【4月1日】新宿駅南口に「パスタ新宿」4月1日開業-19のイタリアンを集約
雑コラ記事:【4月1日】西武百貨店池袋本店、「セブンイレブン南池袋一丁目店」に転換
ヒゲ記事:【4月1日】大泉洋そごう、太平洋そごうと提携へ
琵琶湖:【4月1日】琵琶湖、滋賀県から撤退-外資の買収で

倒産仲間:【4月1日】エレデ博多寿屋空港店、2001年4月28日開業-ラララグループ、21世紀初の大型店で起死回生めざす

WESTERモール、2024年4月開業-JR西日本、新たなECサイトを立ち上げ【4月1日】

JR西日本(大阪府大阪市)は「心と未来を動かす“WESTER体験”」の実現に向けて、出店型の新たなECモール「WESTERモール」を2024年4月中にオープンさせる。(本当)

続きはWESTERからご覧いただけます。(公式ウェブサイトより)

続きはWESTERからご覧いただけます

JR西日本によると、「WESTERサービス」とは「JR西日本グループが提供する、24時間365日お客様お一人おひとりの生活に寄り添う会員サービス」だとしている。

続きはWESTERからご覧いただけます。

続きはWESTERからご覧いただけます

続きはWESTERからご覧いただけます。
https://wester.jr-odekake.net/

WESTERモール、将来的には鉄道で輸送した商品も?

WESTERモールは「出店型ECモール」として、2024年4月中旬での開業を予定。
モール内では旅マエのお土産検索や、旅行中のスマホ購入、旅アトでのリピート購入など「旅行の前後で楽しめるサービスを提供する」としている。
さらに将来的には、新幹線などで輸送した商品の提供や、メタバース上で買い物ができるような仕組みも検討されているという。(本当)

続きはWESTERからご覧いただけます

続きはWESTERからご覧いただけます。
https://wester.jr-odekake.net/

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
【絶版 残り僅か!】 タミヤ 17804 楽しいトレイン04 JR西日本500系新幹線電車「のぞみ」 ミニ四駆 車体 17804
価格:1,100円(税込、送料別) (2024/3/30時点)

楽天で購入

 

続きはWESTERからご覧いただけます

続きはWESTERからご覧いただけます。
https://wester.jr-odekake.net/

関連記事:EST FOODHALL(エストフードホール)、2020年2月19日開業-大阪駅東側高架下の梅田エストに
関連記事:続きはWESTERからご覧いただけます
関連記事:続きはWESTERからご覧いただけます
関連記事:続きはWESTERからご覧いただけます
関連記事:続きはWESTERからご覧いただけます

ドン・キホーテ鶯谷店、2024年4月16日開店-JR鶯谷駅前に

東京都台東区のJR鶯谷駅前に、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)グループのディスカウントストア「ドン・キホーテ鶯谷店」が2024年4月16日に開店する。

ドン・キホーテ鶯谷店。

鶯谷駅前にもドンキ出店

ドン・キホーテが出店するのは、鶯谷駅前にあったパチスロ「サンボール」の跡に新築された建物。
店舗面積は約824㎡と限られた売場面積ながらも、生活必需品をワンストップでそろえられるラインアップと価格を実現することで、日常的に来店してもらえる店舗をめざす。

さらに、鶯谷は七福神の町として知られていることから、地域にゆかりのある「七福神探し」が店内でできるほか、鴬や朝顔をモチーフにした装飾も設けるという。

ドン・キホーテ鶯谷店

東京都台東区根岸1-6-7
営業時間:8時~25時

関連記事:アブアブ上野店、2024年6月30日閉店ー地下のABAB赤札堂食品館は2023年5月で営業終了、老朽化と耐震性不足で
関連記事:TAKEYA1、2022年11月16日開業-御徒町の多慶屋3館を統合・再開発、サミットストアも出店
関連記事:ドン・キホーテ御徒町店、2022年2月26日開店ーアメ横らしく「対面販売」実施
関連記事:ライフ本郷三丁目駅前店、2021年9月25日開店-文京区初出店、「有機食材」「アジアン食品」で差別化はかる
関連記事:サミットストア湯島天神南店、2022年3月9日開店-寄席・江戸文字書家の起用や湯島天神との連携も

イオンそよら鈴鹿白子、2024年3月28日開業-サンズ跡地に三重初のそよら、イオンスタイル核にスガキヤ新業態も

三重県鈴鹿市の近鉄名古屋線白子駅近くにあったイオングループ系ショッピングセンター「白子ショッピングセンターサンズ」跡地に、同じくイオングループ系の都市型ショッピングセンター「そよら鈴鹿白子(イオンスタイル鈴鹿白子)」が2024年3月28日に開業する。

鈴鹿の大型店の先駆的存在だったサンズ

そよら鈴鹿白子の前身となる「白子ショッピングセンターサンズ」は、1975年3月に総合スーパー「ジャスコ白子店」として開店。1989年4月にサンズとして増床新装開業した。

閉店当日のイオン白子店。

サンズ時代の建物は地上3階建で店舗面積は14,065㎡。
サンズは開業当初、鈴鹿市内随一の大型店としてコンセプトに「生活話題館」を掲げ、紳士服店「TAKA-Q」や呉服店「きもの錦」、スポーツクラブ映画館複合店「ザ・スペース」、マツダフォード・スバル車販売店「オートラマ」(いずれも閉店済み)といったイオン系を含む専門店70店舗超を導入。”日本初”を称するデジタルからくり時計や立体駐車場を備えるなど当時としては最先端のショッピングセンターだった。

サンズのシンボルだった「サンちゃん&ズン太くん」

しかし、鈴鹿市内では1996年11月に「イオン鈴鹿ショッピングセンターベルシティ(現イオンモール鈴鹿)」が開業、1998年10月にワーナーマイカルシネマズを併設した「マイカル鈴鹿サティ(アピタを経て現MEGAドン・キホーテUNY鈴鹿店)」が開業するなど競争が激化することとなる。
サンズは1997年にザ・スペースを閉館し直営主体の施設としてリニューアルを実施。2018年3月には大手総合ホビーショップ「タムタム」を導入するなど新規顧客開拓と差別化を図ったが、イオン屈指の古参店舗として老朽化も著しかったため、新施設(現そよら鈴鹿白子)への建替えを理由に2021年2月をもって閉店。サンズ専門店街の管理運営会社であった「白子商業開発」も同年中に解散していた。

三重県内初「そよら」、専門店街にはスガキヤの新業態も

そよら鈴鹿白子の建物は地上2階建で敷地面積は約21,672㎡、延床面積は約11,379㎡。「そよら」とは「そら、寄って、楽しんでって!」との呼びかけが由来となっている。

そよら鈴鹿白子。(写真:HEY エレ鉄!!さん

イオンリテールの小商圏フォーマット都市型ショッピングセンター「そよら」業態としては三重県内初であり、同社直営総合スーパー「イオンスタイル鈴鹿白子」を核に、ハンバーガーショップ「バーガーキング」(3月25日現在開店時期未定)や名駅発の焼菓子専門店「バタリー」といった三重県内初となる飲食店、ラーメン甘味処店「スガキヤ」、ドーナツ店「ミスタードーナツ」、イオン系100円ショップ「キャンドゥ」、カーゾックのファミリー向けアミューズメント施設「NICOPA」など10店舗超を展開する。
そよら鈴鹿白子の専門店数はサンズ時代に比べ減少するもの、スガキヤでは同社たこ焼新業態「たこ寿」1号店を併設、バタリーでは県内初の店舗として限定商品(ソフトクッキー・ミルフィーユなど)を取扱うなど「生活によりそい毎日通いたくなる専門店」「コンパクトでありながらも、多彩な機能をもつ専門店」をめざすとしている。

イオンスタイルは「生活密着」掲げた最新の売場に

イオンスタイル鈴鹿白子は、建替前同様に総合スーパー業態を維持するもの、鈴鹿市内外に自社グループの大型総合スーパーがあるため「食・ヘルス&ビューティに加え、カジュアル衣料とキッズ、ベビーといった購入頻度の高いカテゴリーに特化し、日々の生活に密着した店舗」として刷新する。

イオンスタイル鈴鹿白子。(写真:HEY エレ鉄!!さん

なかでも、直営食品フロアではテーマに「鮮度」「地場産」「簡便」を掲げ、青果では鈴鹿市近郊農産業者「鈴鹿みどりの大地」「雨ニモマケズ」「JA鈴鹿果菜彩」直送による地場野菜コーナー、鮮魚では県内漁港「尾鷲漁港」「奈屋浦漁港」「和具漁港」漁獲品、精肉では地元銘柄肉「さくらポーク」「伊勢赤鶏」、惣菜では亀山B級グルメ「みそ焼きうどん」や「とんてき」、グロサリーでは地元鈴鹿銘菓「大徳屋長久」「久住屋菓舗」や地元三重県内佃煮メーカー「共栄食品」「かね万」商品の取扱いを実施。
加えて、対面量り売り惣菜店「リワードキッチン」(取扱商品約30品目)や店内焼き上げピザ店「ピッツァソリデラ」、生花店「ルポゼ・フルール」、イオンネットスーパー受取拠点「ドライブピックアップ!」「カウンターピックアップ!」「ロッカーピックアップ!」を導入するなど、地域生活に密着した最新の売場を訴求する。
このほか、2階「ヘルス&ウエルネス・日用品・カジュアル衣料のフロア」では、自社開発アパレルブランド「ESSEME」「SELF+SERVICE」「TVC(TOPVALU COLLECTION)」や生活シーンに応じた提案型コーナーを展開する。

開業にあわせて「サンちゃん」「ズン太くん」展示も

そよら鈴鹿白子ではサンズからの建替新装開業にあわせ、地元コミュニティバス「C-BUS」の乗り入れ再開(2024年4月1日運行開始予定)やサンズのシンボル「サンちゃん&ズン太くん」の展示再開(2024年2月までイオン津に仮設展示/新店舗での展示期間は未定)を行う。

再び白子に帰ってきた「サンちゃん&ズン太くん」。
写真:HEY エレ鉄!!さん

施設正面の芝生広場「つどいの広場」では、ラジオ体操や地元団体・事業者との協業によるイベントの開催も予定しており、サンズ跡地に建設中のマンションとともに地域の新たな核となりそうだ。

そよら鈴鹿白子(旧白子ショッピングセンターサンズ)

住所:三重県鈴鹿市白子駅前3番1号 
営業時間:8時~22時(イオンスタイル鈴鹿白子1階)
営業時間:10時~21時(そよら鈴鹿白子専門店街)

関連記事:イオン白子ショッピングタウンサンズ、2021年2月20日閉店-建替えめざして45年の歴史に一旦幕
関連記事:近鉄四日市スターアイランド、2020年2月29日閉店-近鉄百貨店の専門店街、今後は公共施設に?

関連記事:イオンタウン四日市泊、2019年11月16日建替え再開業-イオンタウン最大級、旧店の1.6倍に
関連記事:MEGAドン・キホーテUNY鈴鹿店、2019年6月25日開店-旧マイカルサティ・アピタ跡に、ドンキ初となる「ユニー直営衣料」導入

MEGAドン・キホーテ ガーラタウン青森店、2024年3月26日開店-亀屋みなみ・マエダ跡、県内最大のドンキに

青森県青森市の国道7号線・青森西バイパス沿いにある大型ショッピングセンター「ガーラタウン青森」に、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)グループのディスカウントストア「MEGAドン・キホーテガーラタウン青森店」が2024年3月26日に開店する。

MEGAドン・キホーテガーラタウン青森店。

亀屋みなみの旗艦店→マエダだった

ガーラタウンは2000年6月に当時青森県最大手のスーパーだった「亀屋みなみチェーン」が運営する同社の旗艦店・ショッピングセンター「ジョイフルシティみなみ 西バイパス店」として開店。しかし、バイパスに背を向けるような構造が幸いしてかその翌年・2001年10月に亀屋みなみチェーンは経営破綻し、同店も2001年12月に閉店した。
ガーラタウンは「ジョイフルシティみなみ 西バイパス店」を改装するかたちで2003年6月に開業。ガーラタウンウエストモール(マエダ以西)の店舗面積は21,661㎡、ガーラタウンイーストモール(スポーツデポ以東)の店舗面積は10,842㎡で、核店舗としてむつ市のスーパー「マエダ」(マエダ百貨店)がA棟を一括賃借するかたちで「マエダ ガーラモール店」を開店させた。当時、建物はみちのく銀行の系列企業の所有となっていた。

マエダ ガーラモール店。

しかし、マエダは契約更新の合意に至らず閉店することになったとして、2023年5月に閉店していた。
現在、土地・建物は「東日本アセット」が所有。東日本アセットとの交渉窓口となっていたのは八戸市の百貨店「三春屋」を買収したやまきグループだとしている。
詳しい経緯(前回の記事)はこちら

多くのテナントが出店していたガーラモール。

青森県最大のドンキ、地元や北海道産品を充実

MEGAドン・キホーテガーラタウン青森店はマエダの跡、ガーラモールA棟1階に出店。売場面積は約6,311㎡。(直営部分のみ)

ドンキの看板が設置されたガーラモール。

MEGAドン・キホーテガーラタウン青森店は青森県内のドン・キホーテで初の生鮮取扱店舗で、県内のドン・キホーテで一番の品揃えを行う。生鮮では、青森の名産である地場の清酒、南部せんべい、りんごジュース、にんにく製品を取り揃えるほか、北海道の魚総菜なども用意。ドン・キホーテで人気の焼き芋をコーナー化する。
また、天井高4mを利用して店内に青森の祭りを感じられる装飾や伝統工芸品をイメージしたドンペンを登場させ、エンターテインメント感あふれる空間を提供するとしている。
なお、ガーラモールA棟全体についても、今回のドン・キホーテの出店に合わせて全館改装・リニューアルをおこなっている。(後日別記事予定)
(写真:おがぴさん

MEGAドン・キホーテ ガーラタウン青森店

青森県青森市三好2-3-19 ガーラタウン青森1階
営業時間:8時~24時

関連記事:THREE、2023年4月25日開業-中三青森店跡、複合商業施設に
関連記事:マエダガーラモール店、2023年5月7日閉店-旧亀屋みなみのガーラタウン、A棟の専門店も
関連記事:中三青森本店、2019年4月30日閉店-再開発ビル下層階に再出店を検討
関連時期:アウガ商業フロア跡に「青森市役所駅前庁舎」、2018年1月4日全面供用開始-ほぼ全フロアが公共施設に

ユニクロ神戸三宮店、2024年3月29日開店-兵庫県内最大「UNIQLO KOBE」、ユーハイムや三宮一貫楼とのコラボも

兵庫県神戸市の神戸三宮センター街に、ファーストリテイリングの県内旗艦店「UNIQLO KOBE(ユニクロ神戸三宮店)」が2024年3月29日に開店する。

兵庫最大の売場で「県内初」「店舗限定」提供

ユニクロ神戸三宮店の営業フロアは1〜5階で店舗面積は約540坪。(5階催事フロア含む)
同店は2021年1月に閉店した神戸三宮センター街の「GAP三宮店」(営業フロア1〜4階)跡への出店であり、兵庫県内最大の売場面積を誇るユニクロとなる。
同店では「美しい街、神戸。三宮に新しい風。」を掲げ、生花コーナー「UNIQLO FLOWER」やリペアリメイクサービス「RE.UNIQLO STUDIO」を県内初導入するほか、Tシャツ・トートバッグ制作サービス「UTme」では神戸を代表する企業・団体とのコラボによる店舗限定デザインを提供する。
UNIQLO KOBE.

開店に先駆け地元企業とコラボ提案

ユニクロ神戸三宮店ではオープンを記念して、2024年3月14日から県内FM局発行タブロイド紙「Kiss_PRESS」とのコラボによる「UNIQLO PRESS_KOBE」(県内約80ヶ所配布)を発行。15日からは神戸三宮センター街の協力店舗「三宮一貫楼 本店」「イスズベーカリー」とパントレイシートや包紙の提供を行う。

開店にあわせ記念品や記念紙袋も

ユニクロ神戸三宮店では、開店当日3月29日から31日まで神戸発祥の老舗製菓「ユーハイム」とのコラボによる「ユーハイムバウム」(総数約3,000点)を来店客に配布、同店オリジナルマグカップ(約3,000点/上限1点)を1万円以上購入した客を対象に配布する。
このほか、同店オリジナルデザインショッパー(23,000点/購入客無料)を用意するなど、再開発が進む神戸・三宮エリアから「神戸の新しい魅力」の発信や「神戸の歴史や文化、人々の暮らしに寄り添った店舗づくり」「神戸のお客様から長く愛され続ける店舗」を目指すとしている。

UNIQLO KOBE(ユニクロ神戸三宮店)

住所:兵庫県神戸市中央区三宮町1-7-5 Style Plaza 1階~5階
営業時間:11:00~21:00
※3月29日~31日のみ10:00~21:00

関連記事:六甲アイパーク、2024年3月1日より順次開業-六甲アイランド「神戸ファッションプラザ」に新商業施設
関連記事:ドン・キホーテ三宮オーパセンター街店、2023年6月30日開店-旧ビブレ地階に
関連記事:三井アウトレットパーク マリンピア神戸、2024年度リニューアル開業-現店舗は2023年1月15日閉店
関連記事:ソフマップ三宮センタープラザ店、2022年7月31日閉店-文教堂アニメガ跡を転換した異色の店舗、 神戸ハーバーランド店と統廃合
関連記事:神戸ロフト、2022年4月1日縮小リニューアル-神戸阪急新館、紀伊國屋書店も5月8日閉店