カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

キラキラドンキ ザ・モール仙台長町店、2025年10月22日開店-東北初の新業態、長町南駅前の西友に

宮城県仙台市太白区の仙台市地下鉄南北線長町南駅前にあるトライアルHD系の大型ショッピングセンター「西友ザ・モール仙台長町」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「キラキラドンキ ザ・モール仙台長町店」が2025年10月22日午前10時に開店する。

「モール内」で客層拡大、Z世代と家族連れをターゲット

キラキラドンキが出店するのはザ・モール仙台長町店の3階で、店舗面積は約200㎡。
キラキラドンキ業態は全国9店舗目で、東北地方には初出店となった。

西友ザ・モール仙台長町。

店内はドンキらしい圧縮陳列やド派手な手書き POP をはじめ、仙台七夕まつりを連想させる装飾や織姫・彦星・伊達政宗をイメージした当店オリジナルデザインのドンペンが至るところに施され、柱に設置されたドンペン型鏡で撮影を楽しめるフォトスポットも用意される。

キラキラドンキ ザ・モール仙台長町店。(リリースより)

お菓子コーナーでは食玩やグミ売場を強化するほか、子育て世代もゆっくり買い物を楽しめるように通路幅を確保。
種類豊富なキャラソックスや、シール帳ブームの再熱から立体的なボンボンドロップシールなどといったオシャレかつ実用的な雑貨アイテムを取り揃えるとしており、Z 世代に特化した従来のキラキラドンキよりとは少し異なる品揃えとなる。

キラキラドンキザ・モール仙台長町店

宮城県仙台市太白区長町 7 丁目 20-3 3F
営業時間:10時~21時

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ながの東急百貨店地階食品フロア、2025年10月2日より順次新装開業-デパ地下約24年ぶり全面刷新、長野県内初の生鮮や市内初のRF1も

長野県長野市の東急系百貨店「ながの東急百貨店」地階食品フロアが2025年10月2日午前10時より順次新装開業する。

北野エースながの東急店。

長野地場百貨店「丸善」として創業

ながの東急百貨店は、1958年11月に長野県長野市で地場百貨店「丸善銀座屋(ながの丸善)」として創業。1966年11月の長野駅前への新築移転(売場面積7,768㎡)と同年12月の東横(現東急百貨店)との資本業務提携締結を機に、1970年9月に現在の店名となった。。

ながの東急百貨店。

21年には東急完全子会社に、本店に経営資源集約

ながの東急百貨店は1975年11月に本館増床を実施、1986年11月には新館「シェルシェ」を開業しつつ、東急グループの甲信越における中核的流通企業として県内外への百貨店支店(小諸・岡谷など)や関連事業(近隣商圏型ショッピングセンター・スポーツクラブなど)を展開し、1991年8月には株式店頭公開を果たした。
その後、2000年代にはグループ不採算店整理の一環として支店各店を閉店。2021年6月の持株会社「東急」による完全子会社化後は、2025年3月に「ながの東急ライフ」を閉店するなど本店への経営資源集約を進めていた。10月現在は本店とサテライトショップ(上田・松本)の3店舗体制となっている。

デパ地下、約24年ぶり全面刷新

ながの東急百貨店地階食品フロアの全面刷新(リニューアル)は約24年ぶりとなるもの。同館では準備期間として2025年8月27日まで本館5階で「ながの東急百貨店フードショー」の仮設営業をしており、8月28日から9月5日にかけて青果店「九州屋」と高級食品スーパー「北野エース」が先行新装開店していた。

九州屋ながの東急店。

10月2日は「食料品リニューアル第1弾」として生鮮グロサリーを全面刷新し、名古屋本拠の老舗精肉店「スギモト」による対面精肉惣菜業態長野県内1号店を導入、鮮魚店「中島水産」の増床を実施するなど「専門店の目利きによるこだわりの商品を大幅に拡充」「快適にお買い物ができるようレイアウトやサービス機能も見直し」した。

スギモトながの東急店。

同館では11月にも東北信エリア初/長野市内初となる洋惣菜店「RF1」導入を目玉とする「食料品リニューアル第2弾」を予定しており、長野県内唯一となる大手系百貨店として競合との差別化や集客拡大を図る。

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ドムドムハンバーガー台北新光三越店、2025年10月1日開店-ドムドム、海外初出店は台湾

台湾・台北市信義区にある日系百貨店「新光三越台北信義新天地」に、ドムドムハンバーガーの海外1号店「ドムドムハンバーガー 台北新光三越店」が、2025年10月1日に開店した。

ドムドムが出店する新光三越台北信義新天地A11館。

ドムドム、海外初は台湾の三越

ドムドムハンバーガーが出店するのは、新光三越台北信義新天地のA11館地下2階。

ドムドムハンバーガー 台北新光三越店。(公式サイトより)

ドムドムハンバーガーが海外に出店するのは初のこと。
オフィス麦野」とのコンサルティング・パートナーシップのもと、台湾国内で飲食店を展開するパートナー企業「象奔奔國際餐飲有限公司」との間でマスターフランチャイズ契約を結び出店することとなった。
台湾の店舗ではオリジナルメニューも展開される。

ドムドム、30店舗にまで回復

ドムドムハンバーガーは日本最古かつ日本最大のハンバーガーチェーンであったものの、かつて親会社であったダイエーの経営不振などにより、最盛期の店舗網の1割以下に。
2017年7月に現在の親会社であるレンブラントホテルなどを傘下に持つ不動産関連会社「レンブラントHD」(神奈川県厚木市)への運営権売却となる直前には53店舗あったものの、一時は20店台にまで店舗を減らしていた。

ドムドムフードサービスの藤崎忍社長。

ドムドムハンバーガーは今回の台北への出店により、30店舗体制にまで回復することとなった。

近年はグッズ展開も実施している。


ドムドムカレーも発売中。

ドムドムハンバーガー 台北新光三越店

営業時間:三越に準ずる
(日~四:11時~21時30分/五・六:11時~22時)
台湾 台北市信義区松壽路11号B2F

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イオンスタイル東山二条、2025年10月14日開店-ジャスコ源流企業から半世紀超の歴史誇った当時現存最古店、京町スーパーマーケットに

京都市左京区の二条通り沿いに整備中の近畿建物系複合商業施設「2WA」に、イオンリテールの食品スーパー「イオンスタイル東山二条」が2025年10月14日に開店する。

イオンスタイル東山二条。

ジャスコ源流企業から半世紀超の歴史誇った東山二条店

イオン東山二条店は、1968年6月に大阪北摂地場大手系食品スーパー「シロ東山二条店」として旧公団住宅「UR都市機構東山二条アパートパレス二条」1階に開店。店舗面積は1,160㎡。
シロは1968年3月に「岡田屋」「フタギ」と共同出資で現在のイオンの源流にあたる共同仕入機構「ジャスコ」を設立した企業であり、シロ東山二条店は初代ジャスコ設立以前から建替えせずに営業継続する現存最古の店舗であった。

シロ東山二条店。

シロ東山二条店は(当時)ジャスコグループ発足にともない「ジャスコ東山二条店」に改称、2011年3月にはイオン系総合スーパー運営会社再編にともない「イオン東山二条店」に改称したが、老朽化にともなう地場不動産会社「近畿建物」による再開発のため、2021年9月30日をもって閉店していた。

「京町スーパーマーケット」として全面刷新

イオンスタイル東山二条の敷地面積は約3,459㎡、店舗面積は909㎡。
イオンスタイル東山二条は「こだわりの食と必需品を扱う京町スーパーマーケット」として、テーマに「地域の食文化に対応した商品」「即食・個食・簡便」を掲げ、京都市中央卸売市場や近郊生産者による地場野菜コーナーや京都舞鶴漁港を中心に仕入れた対面鮮魚コーナーを展開。学生・単身世帯が集まる地域特性を活かし、水産系惣菜「魚屋の鮨」では一人前にぎり鮨や海鮮丼、デリカコーナーでは日替わり弁当や本格窯焼きピッツァといった「買ってすぐ食べられる」「一人前でちょうどいい」というニーズに応える商品を提案する。
そのほか、冷凍食品に関しても「ロイヤルホストデリ」「フルッタフルッタ」「ゴールドスター」といったレストランの味や話題のスイーツを導入、地域の食文化に対応した商品を取扱う。。

イオンスタイル東山二条のフロアマップ。

イオンスタイル東山二条

住所:京都府京都市左京区聖護院蓮華蔵町31-1 
営業時間:8時30分~22時

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スーパーのアオキ山形三川店、2025年10月1日開店-マルホンカウボーイ三川店跡、東北初「クスリのアオキ」食品スーパー業態に

山形県東田川郡三川町の大和ハウス系商業施設「アクロスプラザ三川」に、クスリのアオキHD系食品スーパー「スーパーのアオキ山形三川店」が2025年10月1日に開店した。

カウボーイ閉店以来、食品核不在だったアクロスプラザ

アクロスプラザ三川は2005年11月に開業。建物は平屋建で店舗面積は13,511㎡。
開業当初の開発/運営主体は大和ハウス系商業不動産ディベロッパー「大和情報サービス(現大和ハウスリアルティマネジメント)」、核店舗は山形県庄内地方を本拠とする大豪商を前身とする本間物産運営の東北地場大手系食品スーパー「マルホンカウボーイ三川店」だった。
マルホンカウボーイ三川店は開店以来長らく、北海道地場大手総合ディスカウント「カウボーイ(現トライアルHD)」との業務提携を活かした低価格志向の店舗として営業しており、2008年2月の秋田地場酒販店「伏見屋」傘下入り、2024年12月の伏見屋による「クスリのアオキHD」へのマルホンカウボーイ含む食品スーパー46店舗を対象とする事業譲渡契約締結2025年2月24日の閉店まで同様の業態を維持していた。

マルホンカウボーイ三川店。

生鮮食品をフルラインで取扱う看板通りの「スーパー」に

スーパーのアオキ山形三川店は、2025年2月閉店のマルホンカウボーイ三川店跡を全面リニューアルするかたちで開店するもので、同業態としては2020年12月のみずき店(石川県金沢市/ナルックス転換)、2025年3月の千葉さつきが丘店(千葉市/トップマート転換)、9月の沢津店(愛媛県新居浜市/フレッシュバリュー転換)に次ぎ4店舗目、東北初となる。
スーパーのアオキは、クスリのアオキHDが得意とする医薬品などを取扱わない、フルラインの生鮮食品スーパーとしての営業を実施する。
クスリのアオキHDは東北地方全域に閉鎖状態にある旧伏見屋系食品スーパー跡を抱え込んでいるが、山形県酒田市の「マルホンプラスエスモール店」(2025年3月暫定営業再開/同年6月再閉店/10月中旬新装開店見込み)など一部店舗がスーパーのアオキとして営業再開する方針を明らかにしている。

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ブルーゾーンHD、2025年10月1日設立-首都圏地場大手「ヤオコー」持株会社体制に移行、東証プライム市場に上場

埼玉地盤の首都圏地場大手食品スーパー「ヤオコー」(本社:埼玉県川越市)は、完全親会社となる持株会社「ブルーゾーンホールディングス」(ブルーゾーンHD/本社:同上)を2025年10月1日に設立した。
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ヤオコー本社(中央左)のある川越駅前。

埼玉県地盤の首都圏地場大手「ヤオコー」

ヤオコーは1890年に現在の埼玉県比企郡小川町で「八百幸商店」として創業、1957年7月に法人化した食品スーパーに業態転換、1974年3月に現社名に変更した。
1978年6月に同社初となる本格的近隣商圏型商業施設「小川ショッピングセンター」(本社併設店)を増床新装開店、1986年3月に本社を川越市に移転、1988年2月に店頭登録により株式公開した。
その後も1994年12月の千葉県1号店「ヤオコーみつわ台店」開店を機に県外進出を本格化、2007年4月には同社設立50周年事業として現行CI「YAOKO MARKETPLACE」を導入、2010年10月には近隣商圏型商業施設新ブランド1号店「the market place佐倉」を開業、2017年4月に神奈川地場ディスカウント食品スーパー「エイヴイ」を完全子会社化するなど、コンセプトに「食生活提案型スーパーマーケット」を掲げる埼玉地盤の首都圏地場大手食品スーパーとしての地位を確立した。

「それぞれの地域で長く愛される企業の集団」めざす

ヤオコーの持株会社「ブルーゾーンHD」設立は2025年5月に発表したもので「健康で長寿な方が多く暮らしている世界の5つの地域(=Blue Zones)」「地域にお住いのすべての方々が、人生を楽しみながら健康で長生きできるコミュニティづくりに貢献したいという想い」を社名の由来としている。
ヤオコーは単独株式移転により同年9月29日に東証プライム上場廃止、10月1日に新発足した持株会社が新たに同市場に上場する。
同社の持株会社体制移行は「画一的な店舗形態・企業運営ではなく、独自の強みを持った個性的な企業が、それぞれの地域で長く愛される企業の集団を目指すこと」を目的としたもので、グループの経営管理機能・業務執行機能の分離や事業会社の意思決定迅速化・事業責任明確化といったガバナンス・競争力強化を実現するとしている。

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ハロー!プロジェクト オフィシャルショップ秋葉原店、2025年10月31日閉店-「ハロショ」東京から完全撤退、移転再出店めざす

東京都中央区外神田の末広町駅前にあるハロー!プロジェクト オフィシャルショップハロショ)の旗艦店「ハロー!プロジェクト オフィシャルショップ秋葉原店」が、2025年10月31日に閉店する。

ハロー!プロジェクト オフィシャルショップ秋葉原店。

全国各地に店舗があった日本最大のタレントショップ

ハロープロジェクト!オフィシャルショップ」はモーニング娘。をはじめとするハロプロメンバーのグッズを売る店舗として2000年11月に1号店となる原宿店を出店。
その後、札幌ファクトリー、上野、渋谷109-2(旗艦店)、名古屋駅前、大阪心斎橋(旗艦店)、福岡西新など全国各地へと店舗網を拡大。一時は全国各地と米国に10数店舗を構えたほか臨時ショップも頻繁に設けられており、渋谷109-2店には衣装などを展示する「プッチミューアジム」も併設された。
当時はグッズに加えて生写真の販売が主体であり、とくに2005年ごろの東海・関西地方の一部では枚数制限いっぱいまで写真を購入し、段ボール箱に写真を詰めてその重さを競うファンの様子が名物となっていた。
なお、ハロショ1号店の原宿店は移転後に「原宿本店」と改称し2010年まで営業を継続した。

ハロショ旗艦店があった旧・109-2。

「ハロー!プロジェクトオフィシャルショップ秋葉原店」は都内にあった各店を事実上統合したかたちで2013年3月に開店。末広町駅前にあるサカイ末広ビルの6階に出店しており、移転前の渋谷店より大幅に増床。ハロプロショップの事実上の本店であった。
2025年時点では、ハロショはこのほかに名古屋大須、大阪日本橋に店舗を構えている。

ハロショ、25年続く東京から撤退-移転・再出店めざす

ハロー!プロジェクト オフィシャルショップ秋葉原店の閉店は、ハロプロの公式サイトで発表されたもの。
これによりハロショは東日本から完全撤退となるものの、ハロー!プロジェクトによると、今後は新たな場所での移転・再開業を計画しているとしている。
新店舗の詳しい概要や場所などについては、2025年10月時点で発表されていない。

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Aコープパネス、2025年9月30日閉店-滋賀県高島市のモール「エスパ」核になうJAレーク滋賀系食品スーパー、元気な仲間も施設運営撤退

滋賀県高島市のJR湖西線新旭駅前にある複合商業施設「新旭駅西ショッピングセンターエスパ」の核店舗「Aコープパネス」が2025年9月30日をもって閉店した。

新旭町駅前唯一の食品スーパー

新旭駅西ショッピングセンターエスパは、1989年7月にJA新旭町直営農協直営食品スーパー「Aコープ新旭町店」を核とする協同組合主導の商業施設として開業。店舗面積は1,421㎡。
Aコープ新旭町店は2010年12月のリニューアルにあわせ「Aコープパネス」に店名変更、2021年3月の滋賀県内8農協経営統合「JAレーク滋賀」発足にともない同農協直営食品スーパーとなった。
同店閉店によりJAレーク滋賀はAコープ事業より撤退、新旭町駅前より食品スーパーが消滅することとなった。また、同店閉店にあわせて商業施設運営母体である社会福祉系NPO法人「元気な仲間」が撤退することとなった。

Aコープパネス(エスパ運営公式より)。

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ヤマザワ、食品スーパー「よねや」を同業「ナイス」に2025年12月1日売却-山形地場流通最大手、事業構造改革で秋田撤退

山形地場流通最大手「ヤマザワ」は、同社が秋田県内で展開する食品スーパー「よねや」関連事業を、秋田地場大手食品スーパー「ナイス」が新設した完全子会社/承継会社「東北ナイス」に2025年12月1日を目処に事業譲渡する。

2014年にヤマザワ完全子会社となった秋田よねや

ヤマザワよねや事業の前身「よねや商事」は1956年8月に秋田県横手市で創業、1962年4月に法人化した。
よねやは創業初期より長らく、秋田県南/内陸部地域で食品スーパー事業を展開していたが、2012年9月に共同仕入機構「オール日本スーパーマーケット協会(AJS)」加盟企業同士結び付きの深いヤマザワと資本業務提携(株式10%譲渡)を締結、2014年3月にヤマザワ完全子会社となり、山形地場流通最大手であるヤマザワのノウハウ移植(店舗看板や売場構造のヤマザワ標準店舗化)による経営基盤/競争力強化を図った。
その後、2023年3月のグループ再編(吸収合併)にあわせてヤマザワ直営店となったが、2024年8月29日には大曲中央店を閉店2025年9月30日には稲川店を閉店するなど、店舗数/売上高ともに減少傾向にあった。

不健康状態だった「よねや」、健康・元気になれるか?

ヤマザワによるナイスへの秋田よねや事業売却は「選択と集中による事業構造改革」「筋肉質な財務体質を作り上げ、今後の成長と競争力を確保すること」を目的としたもので、2025年9月29日の同社取締役会により決議、同年9月30日の吸収分割契約締結により正式決定した。

ヤマザワは山形宮城の2県に経営資源を集中する。

ヤマザワは吸収分割契約に基づき、ナイスの新設完全子会社「東北ナイス」(2025年9月18日設立)に「よねや事業、その周辺事業であるフィットネス事業及び不動産事業等」(売上高58億9400万円/非監査参考値/社内管理数値)を会社分割(簡易吸収分割)の方法を用い承継する。
よねやはヤマザワ資本業務提携以来長らく、売上高100億円規模を維持していたが、ナイス傘下で再び健康・元気になれるか注目があつまる。

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ダイエー和泉店、2025年9月30日閉店-閉店相次ぐ旧山陽マルナカ承継店、19年の歴史に幕

大阪府和泉市の府道226号父鬼和気線沿いにあるイオン系大型総合スーパー「ダイエー和泉店」が2025年9月30日午後6時をもって閉店した。

マルナカ和泉店、2021年9月ダイエー屋号に

ダイエー和泉店は、2006年4月に瀬戸内地場流通大手系総合スーパー「山陽マルナカ和泉店」として開店。建物は平屋建で店舗面積は2,678㎡。
山陽マルナカ和泉店は2000年9月の大阪府内1号店「山陽マルナカ泉大津店」に次ぐ同地域ドミナント強化の足がかりとなる店舗であったが、2011年9月にマルナカグループがイオンと資本業務提携を締結、同年11月にイオンの子会社に移行したため、トップバリュやWAON導入を始めとするイオン流リニューアルを実施。
山陽マルナカ和泉店開店以来の運営会社である山陽マルナカが、2019年3月にマックスバリュ西日本と経営統合する際、近畿エリアにおけるスーパーマーケット事業(和泉店を含む14店舗)がダイエーへの承継対象となったため、その後の経営合理化の一環として、2021年9月に現在の店舗名称に改称した。

ダイエー和泉店。

閉店相次ぐ旧山陽マルナカ承継店、1年で14店→10店に

ダイエーは2024年10月の三国店完全閉店を皮切りに、2025年1月には東大阪店をイオンリテールへの承継(イオンスタイル化)のため閉店同年2月に新在家店を建替えのため閉店近畿旗艦店の西宮店をイオンリテールへの承継(そよら化)のため閉店するなど、旧山陽マルナカ承継店舗の整理を進めている。
旧山陽マルナカ承継店舗はいずれも築年数/店歴とも浅く、運営会社の度重なる変更にあわせて大規模なリニューアルが行われたが、1年間で14店舗中4店舗がダイエーとしての営業を終了することとなった。
同社はダイエー和泉店の代替店舗として、和泉市内の同社大型総合スーパー「ダイエー光明池店」や泉大津市ながら商圏も近い旧山陽マルナカ承継店舗「ダイエー泉大津店」、堺市南区の同社食品スーパー「ダイエーイオンフードスタイル 栂・美木多店」を提示しており、店頭にて代替店舗で利用可能なクーポンの配布も行われた。

徒歩圏内では2025年7月にジャパンも閉店、買物不便に

ダイエー和泉店徒歩圏内では、2025年7月にスギ薬局系ディスカウント食品スーパー「ジャパン和泉店(さわやか和泉ジャパン)」も閉店しており、和泉府中から和泉中央にかけて府道226号線沿いから大型スーパーが消滅することとなった。

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