カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ドン・キホーテ太秦天神川店、2025年5月21日開店-嵐電天神川駅前のパチンコ店跡に

京都府京都市右京区の右京区総合庁舎前・嵐電天神川電停前(地下鉄太秦天神川駅前)にパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ太秦天神川店」が2025年5月21日に開店する。

嵐電天神川駅から徒歩1分のドンキ

「ドン・キホーテ太秦天神川店」が出店するのは、嵐電天神川停留所の南側にあった「パチンコ・スロットシアター コード」の跡。ホームから横断歩道を渡ってすぐの場所であり、「駅直結ドンキ」的な存在だ。

ドン・キホーテ太秦天神川店。(ニュースリリースより)

売場は1階建て+立体駐車場・駐輪場(月極あり)、店舗面積は971㎡となる。

観光客・地元住民にも便利な店舗に

ドン・キホーテ太秦天神川店の店内は竹林や時代劇など右京区の観光スポットから連想した和の店内装飾を採用。
近隣には単身者世帯が多いため、少量サイズの食品などを強化する。
また、ご当地グッズとして東映太秦映画村のキャラクター「かちん太君」とドンペンがコラボしたTシャツを太秦天神川店限定で販売するとしている。

ドン・キホーテ太秦天神川店

京都府京都市右京区太秦下刑部町 17-2
営業時間:9時~25時

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まいばすけっと千葉センシティ店、2025年5月16日開店-旧セブン&アイHD系百貨店「そごう千葉店」核の複合商業施設に

千葉県千葉市中央区の千葉駅に直結する複合商業施設「セントシティ」に、イオングループの都市型食品スーパー「まいばすけっと千葉センシティ店」が2025年5月16日午前8時に開店する。

そごうを核に誕生した千葉駅前の代表的複合施設

センシティは1993年4月に「千葉新町地区第一種市街地再開発事業」を経て開業した複合商業施設で、建物は2棟地上23階地下2階建と1棟地上17階地下2階建、延床面積は518,390㎡。
本棟(センシティ)は旧セブン&アイHD系百貨店「そごう千葉店」、駐車場複合棟(パークプラザ)は家電量販店「ヨドバシカメラマルチメディア千葉」を核としており、オフィス棟(センシティビルディング)とともに千葉駅前の顔のひとつとなっている。

センシティと千葉都市モノレール千葉駅。

「そごう」「まいばす」初の同居に

まいばすけっと千葉センシティ店は、外資系金融機関「シティバンク銀行千葉支店」跡に開店するもので、同社としては2024年9月開店の千葉駅南店に次ぎ駅前4店舗目。
隣接するメガバンク「みずほ銀行千葉支店」やカフェ「スターバックスコーヒー千葉センシティタワー店」とともに、ビルに直接入居するかたちを採る。
旧セブン&アイHD系百貨店「そごう」入居施設内に、セブン&アイHD系コンビニ「セブンイレブン」が同居する例はあったが、イオン系都市型食品スーパー「まいばすけっと」との同居は初となる。

まいばすけっと千葉センシティ店

住所:千葉県千葉市中央区新町1000
営業時間:7時~24時

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アカシヤ、2025年5月7日全店閉店-新会社「NEXTINNOVATION」運営移行で再建めざした地場中堅、破産準備で自社電子マネーも使用不可に

大阪府大阪市東淀川区に本社及び本店を置く関西地場中堅食品スーパー2店舗「アカシヤ淡路店」「アカシヤ枚方長尾店」が2025年5月7日をもって全店閉店した。
運営会社「NEXTINNOVATION」は同年5月9日現在、帝国データバンク(TDB)によると破産申請準備にあるという。

阪神間の地場中堅、25年1月には旧法人を廃業していた

アカシヤは1781年に兵庫県出身の明石屋惣兵衛により「明石屋」として創業。1947年4月にスポーツ衣料品店として新創業し、1952年9月に「株式会社アカシヤ」を設立した。
同社は1963年の総合スーパー1号店「アカシヤ淡路店」開店を機に阪神間で多店舗化を開始、最盛期には100億円近い売上高と12店舗体制を敷いたが、新店出店の失敗や競争激化を背景に深刻な経営不振に陥った。その後は経営再建の一環として、既存店の段階的なリニューアルや全日食チェーン加盟による仕入調達の強化、不採算店舗の縮小を進めたもの、2024年12月に兵庫県全面撤退と自社電子マネー「a-ca」のサービス終了を発表。
2025年1月20日をもって兵庫県内2店舗「アカシヤJR西宮駅前店」「アカシヤ尼崎大庄店」を閉店し、法人化から72年の歴史に幕をおろした。

アカシヤJR西宮駅前店。

新体制移行後も機能不全継続、アカシヤ再建ならず

アカシヤは同年1月21日に京都地場青果店「株式会社GreenSmile」傘下の新会社「株式会社NEXTINNOVATION」に対し、優良店2店舗(淡路店・枚方長尾店)を運営移行、同年3月には京都生コンクリート製造「宝ヶ池建材グループ」傘下の投資会社「Jigsaw Holdings株式会社」と業務提携を締結するなど経営基盤の強化を図った。一方、アカシヤ2店舗は新体制移行後も生鮮事業者の休業や撤退、仕入停止といった課題解決に至らず、依然として食品スーパーとしての機能不全に陥っていた。
総合スーパー創業以来の本店である淡路店では、4月30日に2階フロアを閉鎖しており、閉店は秒読みといえる状況であった。

アカシヤ淡路店。

アカシヤは自社電子マネー「a-ca」を展開していたが、2022年9月に自己破産手続きを開始した京阪沿線地盤の地場大手「ツジトミ」同様、運営店舗の全店閉店により使用不可能となった。

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クスリのアオキHD、ミワ商店「ピカソ」を2025年6月2日完全子会社化-瀬戸内流通大手「マルナカ」旧有力FC、ブランドは当面存続

大手ドラッグストア「クスリのアオキHD」(本社:石川県白山市)は、香川地場食品スーパー「PICASO(旧マルナカFC)」運営会社の「ミワ商店」(本社:香川県三豊市詫間町)全株式を取得することを2025年4月3日開催の取締役会で決議したことを同年5月8日に発表した。
取締役会決議により、クスリのアオキHDはミワ商店を2025年6月2日付で完全子会社化する。

多度津本拠の旧マルナカ有力フランチャイジー

ミワ商店は1948年3月に香川県仲多度郡多度津町で「ミワ洋服店」として創業。1961年1月に現法人を設立し、1972年5月にスーパーマーケット1号店「スーパーミワ」を開店、1974年12月に瀬戸内流通大手「マルナカ」とFC契約を締結し、食品スーパーの多店舗化を図った。
一方、2011年11月に業務提携関係にあったマルナカ(現フジ)が流通大手「イオン」傘下となったため、2013年2月に同社とのFC契約を終了、同年3月に自社ブランド「ピカソ(PiCASO)」として新創業するに至った。

2024年4月30日に建替新装した発祥店「ピカソ多度津店」。
テーマに「あしたは、もっとおいしく」を掲げる食品スーパー。

ピカソ新創業当初はマルナカ時代の店舗や営業施策を踏襲していたが、同年12月に創業店である多度津店裏手の住宅跡を用地取得するかたちで増床リニューアル、2017年3月には三野店北西側の空地を用地取得するかたちで増床リニューアルするなど大型化を推進。2020年11月には新創業後初の新店舗「ピカソこんぴら街道店」を開店、2024年4月には発祥店「ピカソ多度津店」を建替新装開店するなど、積極的な設備投資による競争力強化を図っていた。同社の2025年2月期売上高は52億9600万円(営業利益は未発表)。

四国で影響力拡大図るクスリのアオキ

クスリのアオキHDは2020年6月のナルックス(本社:石川県金沢市)完全子会社化を皮切りに、生鮮強化と空白地域解消を目的に全国各地の地場食品スーパーを傘下に収めている。
同社によるM&A本格化当初は、買収企業各社の店舗を自社ドラッグストア「クスリのアオキ」に全面転換し、競合食品スーパー不在地域においても一部店舗では生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)の取扱いを大幅に縮小していた。
一方、2024年9月の愛媛地場大手「ママイ(フレッシュバリュー)」吸収合併及び香川地場中堅「四季食彩館ムーミー」店舗取得同年12月の伏見屋系4社(トップマート・マルホンカウボーイなど)事業譲渡契約では、地域で長年親しまれた業態や屋号を維持する軟化姿勢に移行。クスリのアオキHDの基幹システムや仕入調達網、有力取引先の惣菜大手「MHホールディングス(むすんでひらいて)」導入を進めつつ、従来と変わらない売場づくりを図っている。

マルナカFCの流れを汲む「ピカソ」当面存続の見通し

マルナカのFC店舗は最盛期には東四国(香川県・徳島県)全域に存在したが、FC加盟店の経営悪化や競争激化により、大多数がマルナカ直営店への移行や廃業により姿を消すに至った。
マルナカFC唯一の生き残りとして存続したミワ商店の法人格とピカソの屋号、食品スーパー業態は、クスリのアオキHDによる完全子会社化後も当面存続する見通しとなっている。

(写真は同社公式より)
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新所沢パルコ跡、2025年5月より解体開始ー閉店発表から4年半・閉店から約1年半、活用方法は未だ発表されず

埼玉県所沢市の西武新宿線新所沢駅前にあり、2024年2月29日に閉館したJフロントリテイリング系(旧西武セゾン系)ファッションビル「新所沢パルコ」の解体が、閉店から1年半を経てようやく開始された。

ありし日の新所沢パルコ。

首都圏有数のニュータウンとして発展した新所沢

現在の新所沢駅周辺は、1957年の日本住宅公団(現:UR都市機構/都市再生機構)による北所沢ニュータウン計画発表を契機として、1958年より新所沢団地の分譲が本格化。1959年2月には西武鉄道北所沢駅が新所沢駅に改称し、西武ストアー(のちの西友)をはじめとする西武系企業による開発がおこなわれ、首都圏有数のベッドタウンとなった。
「新所沢パルコ」はそうしたなか、西武セゾングループによって1983年6月に開業したものだった。

新所沢パルコ。

新所沢パルコの建物は「パルコ館」「レッツ館」の2館体制・地上5階・地下1階建で店舗面積は18,144㎡。両館ともに自社所有物件だった。
中央にシンボル空間「ガレリア」を配するなど、セゾングループがとくに力を入れた店舗の1つとして知られたが、2021年2月に親会社のJフロントリテイリングとの連名で「継続的な競合店の開業・増床リニューアル」「隣接する所沢駅周辺での大規模再開発」を理由とした「2024年2月29日付での営業終了」を発表。
2024年2月に閉店したのちも、建物はそのまま放置状態となっていた。

閉店式典のようすはこちら
閉店から1年半でようやく解体、跡地は未発表

建物前に掲げられた表示によると、新所沢パルコの解体は2025年5月から2026年11月までと1年半にも亘る。
一方で、跡地の具体的な活用方法については、マンション建設などが取り沙汰されているものの2025年春時点では発表されていない。
跡地に関して所沢市は2024年12月に「地権者団体との合意形成に向けて方向性を整えている」としている。
新所沢の象徴的存在だったパルコだけに、新たな地域の象徴となるような利便性が高い施設の登場が望まれる。

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湯沢ニューオータニ、2025年5月6日閉館-越後湯沢の系列唯一「旅館型ホテル」半世紀の歴史に幕

新潟県南魚沼郡湯沢町のJR越後湯沢駅近くにあるニューオータニホテルズ系老舗リゾートホテル「湯沢ニューオータニ」が2025年5月6日をもって閉館する。

越後湯沢温泉屈指の名門ホテル

湯沢ニューオータニは1973年7月に「湯沢ニューオータニホテル」として開業。建物は地上6階建で敷地面積は約4,498㎡、客室数は83室。

湯沢ニューオータニホテル(1973年)。

同館は首都圏からの交通アクセスが良好なスキーリゾートという立地特性を活かし、越後湯沢温泉源泉掛け流し温泉や宴会場、各種娯楽施設(カラオケルーム・卓球場など)を完備。2015年3月の宇奈月ニューオータニ(現オリックス宇奈月杉乃井ホテル)撤退後は「ホテルニューオータニグループ唯一の旅館型ホテル」となった。
その一方で、2017年3月の要緊急安全確認大規模建築物耐震診断結果公表によって耐震改修性能の不足が判明、建替えや大規模改修が喫緊の課題となった。

湯沢ニューオータニ(2025年)。

NASPAニューオータニに一本化

ホテルニューオータニグループは、1987年4月に佐藤工業(当時)との合弁会社「ニューオータニ湯沢開発」を設立し、1992年12月に複合リゾート「NASPAニューオータニ」を開業。近隣同業施設(JR東日本系ガーラ湯沢)と無料シャトルバス運行による相互送客を図るなど、越後湯沢温泉の活性化に取組んでいる。
湯沢ニューオータニに関しても、2023年度のJR東日本越後湯沢駅1日平均乗車人員(2024年7月発表)が直近20年で最多となる3,247人を記録するなど好調な経営環境下にあったが、閉館理由に「経年による設備の老朽化と建物賃貸借契約期間の満了」を挙げ51年の歴史に幕をおろすこととなった。
湯沢ニューオータニの閉館により、同社グループは越後湯沢温泉での施設運営をNASPAに一本化することとなった。なお、好評を得ていた温泉むすめグッズ販売は今後NASPAニューオータニでおこなうとしている。

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イトーヨーカドー、「店舗アクリルスタンドセット」販売-2025年5月11日まで、光る化粧箱入り約15万円

大手スーパー「イトーヨーカドー」は、イトーヨーカドーネット通販において「イトーヨーカドー店舗外観アクリルスタンドコンプリートセット」を2025年5月11日まで予約販売する。

ヨーカドーの店舗アクスタ、ついに「78店セット」登場

イトーヨーカドーは一部店舗で店舗のアクリルスタンドを販売。
当初は閉店する店舗の記念品として販売されることが多かったが、次第に既存店でも販売する店舗が増えてきており、例えば旗艦店の1つである「イトーヨーカドー大森店」では店舗外観アクリルスタンドを1,639円(税込)で販売。好評を得ていた。

イトーヨーカドー大森店のアクスタ。
(以下、アクスタの画像は公式サイトより)

今回の「イトーヨーカドー店舗外観アクリルスタンドコンプリートセット」は、店番号019の高砂店から279のアリオ柏店まで78店舗ぶんをセット。同社が運営する雑貨店の「トイロマート原宿店」なども含む。このセットでしか買えない店舗も多いという。
なお、立石店や千住店などのようにヨークフーズ運営となった店舗は収録されていないほか、朝霞店などのように他社SCに出店する店舗は収録されていないものがある。

 イトーヨーカドー大森店。

アクリルスタンドは「光る」木製化粧箱入りで、ハコから出さなくても楽しめるという。

販売価格は136,000円(税込149,600円)。
イトーヨーカドーからはじまった「店舗アクスタ」ブーム、今後他の流通企業にも広まっていくのだろうか。

過去にはハトフェアレディZミニカーなども販売されている。

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ダイエーイオンフードスタイル墨田横川店、2025年4月25日開店-省力化新店舗、フロンティアレジデンス錦糸公園に

東京都墨田区の東京メトロ半蔵門線/都営浅草線/東武スカイツリーライン押上駅近くに、ダイエーの食品スーパー「イオンフードスタイル墨田横川店」が2025年4月25日午前9時に開店した。

近隣店舗活用で省力化

イオンフードスタイル墨田横川店が入居する新築高級賃貸マンション「フロンティアレジデンス錦糸公園(旧ロイジェントパークス押上錦糸町)」は2025年1月に竣工、建物は地上7階建で商業フロアは1階、売場面積は297坪(約981㎡)。

ダイエーイオンフードスタイル墨田横川店。

墨田横川店は「暮らしにやさしさと彩りを提供するダイエーのスーパー」として、農産では新宿淀橋市場仕入れの直送野菜やJAS認証オーガニック野菜、水産ではまぐろぶつ・たこぶつの少量規格品を展開。

ダイエーイオンフードスタイル墨田横川店のフロアイメージ。

近隣店舗「ダイエー立花団地店」を製造供給拠点「マイクロプロセスセンター(MPC)」として運用することで、厨房や保管倉庫を省力化しつつ、出来立て惣菜(具だくさんおにぎりや鉄板焼きなど)やベーカリー(バーガー・パイ・ドーナツなど)を種類豊富に取り揃えるとしている。

ダイエーイオンフードスタイル墨田横川店のフロアイメージ。

イオンフードスタイル墨田横川店(すみだよこかわ)

住所:東京都墨田区横川5丁目6-4
営業時間:7時~23時

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イオンそよら長原駅前、2025年4月28日9時開業-長吉ウェルカムタウンの商業核、「駅前×タイパ」重視の施設に

大阪府大阪市平野区の大阪メトロ(旧大阪市営地下鉄)谷町線長原駅前に、イオングループ系都市型ショッピングセンター「そよら長原駅前」が2025年4月28日9時に開業した。

長吉ウェルカムタウン計画の商業核

そよら長原駅前は、大阪市による平野区再活性化事業「長吉ウエルカムタウン計画」の一環として行われた開発条件付き市有地「もと長吉長原東第3住宅用地(長原駅前用地)」にかかわる公募型プロポーザルの結果、イオンリテールにより整備が決まった商業核となる。隣接地には事業主体による近鉄不動産・NTT都市開発・長谷工・清水都市開発系分譲マンション「ローレルスクエア長原ザ・ランドマークス」(2027年1月竣工予定/322戸)も建設中であり、両施設間で「持ち込み可能な折り畳み買い物カート」といった送客施策も準備段階にある。

イオンそよら長原駅前の開業式典。
イオンリテール西垣幸則取締役常務執行役員はダイヤモンドシティ1号店以来続く平野区との縁をアピール。

子育て世代向けに飲食サービス系店舗拡充

そよら長原駅前の建物は地上2階建で敷地面積は約9,800㎡、店舗面積は約7,300㎡(直営約5,300㎡/専門店約2,000㎡)、駐車台数は約140台、駐輪台数は約580台。大阪府内では2024年6月開業の「そよら金剛」(大阪狭山市)に次ぎ6施設目となる。

イオンそよら長原駅前の開業日、あいにくの悪天候だった。

同施設はコンセプトに「子育て世帯にとって、一番快適に過ごせるショッピングセンター」を掲げた「駅前×タイパ」重視の施設として、イオンリテール直営総合スーパー「イオンスタイル長原駅前」を核に、イオン系100円ショップ「CanDo★」や眼鏡店「OWNDAYS」、松屋フーズ複合業態「松屋/松のや」やスガキコシステムズ複合業態「スガキヤ/たこ寿」、カフェ「スターバックス」、イタリアンレストラン「サイゼリヤ」、ハンバーガー「バーガーキング」、SMBC系リテール型店舗「三井住友銀行そよら長原駅前店」など専門店15店舗を導入する。
(一部医療系専門店は2025年秋までに順次開院)

「スガキヤ」「たこ寿」の複合店舗、記念セールで行列も。


三井住友銀行そよら長原駅前店。
個人向け「Olive」拡販に向けた取組みや「ミドすけ」も。

駅近立地活かし「イートイン」強化、地産地消も色濃く

イオンスタイル長原駅前1階食品フロアのうち、農産では産地直送コーナー「今朝採れ野菜」「やさいバス」、水産では岸和田漁港を始め全国各地の漁港で水揚げされた鮮魚の対面販売コーナー、デリカでは大阪のソウルフードである鉄板メニュー(粉もん)、グロサリーにおいても地元平野区の珈琲/ドーナツ店「島野珈琲(B4Cafe)」や和菓子店「旭屋製菓」商品を導入するなど、地産地消の取組みを強化する。

イオンスタイル長原駅前店1階食品フロア。

また、イオンスタイル中規模店舗(直営売場面積5,000㎡級)としては異例の巨大イートイン(60席)や対面惣菜「REWARD KITCHEN」、店内焼き上げピザ「PIZZA SORRIDERA」、インストアベーカリー「CANTEVOLE」を展開。フローズンに関しても1,000SKU超の商品数を取揃えイートインに送客するなど、駅近立地を活かした意欲的な取組みを打ち出す。

イオンスタイル中規模店舗としては異例の60席級イートイン。

中規模店舗ながら直営衣料も豊富に展開

イオンスタイル長原駅2階直営フロアでは、ヘルス&ビューティケア「Glam Beautique」やデイリーカジュアル衣料「TVC」「ESSEME」「SELF+SERVICE」、キッズカジュアル衣料を導入するなど、中規模総合スーパーながら施設コンセプトを意識した直営ブランドを展開。直営フロア(イオン薬局)や飲食店との導線や相乗効果をめざす。

イオンスタイル長原駅前店2階直営フロア。

出戸駅前への再出店も検討中、平野ドミナント強化

イオングループは、1970年6月に三菱商事との合弁による商業施設1号店「ダイヤモンドシティ東住吉ショッピングセンター」を開業、2005年12月には東住吉の建替により新施設「イオン喜連瓜破ショッピングセンター」を開業するなど、平野区との縁は非常に深い。同社は2023年8月閉店の総合スーパー「イオン長吉店(出戸駅前/旧ダイエー長吉店)」跡地への再出店も検討段階であるとしており、平野区でドミナントを形成することとなる。

山知克旨イオンスタイル長原駅前店長。
高知・徳島・今治新都市・西風新都など有力店店長を歴任した。

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啓文堂書店、紀伊國屋書店グループに2025年6月30日付で事業譲渡・消滅へ-京王電鉄系の書店、約半世紀の歴史に幕

東京都多摩エリアを中心に展開する地場大手書店「啓文堂書店」を展開する京王電鉄の子会社「京王書籍販売」(東京都多摩市)が、紀伊國屋書店に全株式を譲渡する株式譲渡契約を締結。同社は2025年6月30日付で紀伊國屋書店の子会社となり、啓文堂書店は消滅する。

啓文堂書店渋谷店。

京王帝都電鉄グループの書店として沿線に展開

啓文堂書店は1975年8月に京王帝都電鉄のグループ書店として東京都府中市に1号店を出店。1988年に現運営会社が設立された。

啓文堂書店。多くの店舗は京王線沿線に展開。

その後は東京都や神奈川県の京王電鉄の沿線を中心に、沿線外にも店舗網を拡大。小田急線の沿線に出店する店舗も少なくない。
2025年時点では20店舗を展開している。

「啓文堂書店」の屋号、消滅へ

啓文堂書店は紀伊國屋書店の子会社となったのちは店舗を改装・リニューアル。「紀伊國屋書店」の店舗となる見込みで、半世紀に亘って親しまれた「啓文堂書店」の名前は姿を消すこととなる。
2025年春時点では店舗閉店の発表など行われていないが(北野店は3月31日閉店)、今後高架化工事などの影響により閉店する店舗はあるとみられる。

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