西友小手指店、2023年10月31日閉店-42年の歴史に一旦幕、跡地への再出店の方針も

埼玉県所沢市の西武池袋線小手指駅近くにある大型総合スーパー「西友小手指店」が2023年10月31日18時をもって閉店した。

西武セゾンが作った小手指、42年の歴史に一旦幕

西友小手指店は1981年6月に開店。建物は地上5階地下1階建。
小手指店は設計段階で西武セゾンを代表するデザイナーが参画し、同社初となる文化教室「西友コミュニティカレッジ」や松竹との提携による「ドライブインシアター」、西武セゾングループの不動産ディベロッパー「西武都市開発(後の西洋環境開発)」と一体的な周辺開発を打ち出すなど、既存の総合スーパーという業態にとらわれない施設づくりをめざしていた。

西友小手指店。

西友小手指店は1994年5月に都市型ショッピングセンター「西友小手指EPO(西友小手指店B館)」を新設し、高所得者層のグルメ・ファッション需要への対応を図ったが、2010年11月にEPOは専門店の相次ぐ撤退を背景に閉店し、本館もウォルマート型ディスカウント店舗となった。

跡地への再出店も検討

西友小手指店の閉店は再開発を理由としたもの。
西友小手指店跡地で進められる再開発事業の詳細に関して、2023年10月の閉店時点では明らかとなっていないが、同社は「再開発後の新しい建屋で、リニューアルオープンを予定」する方針を示している。
西友小手指店に先駆け、小手指EPOはハナミズキプラザ(通称:ハナプラ)を経て2015年に再度閉店、跡地は飯田グループHD系(アーネストワン)の分譲マンションとなっており、小手指から西武セゾンがつくった施設が姿を消すこととなった。

西友小手指店の閉店告知。

(画像は同社公式より)
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