クスリのアオキ、ナルックスを2020年6月に買収-地場スーパー買収で「生鮮強化」へ

北陸を中心とした本州各地に展開する大手ドラッグストア「クスリのアオキHD」(本社:石川県白山市)は、石川県の地場食品スーパー「ナルックス」(本社:金沢市)の全株式を2020年6月30日に取得し、完全子会社化することを発表した。

ナルックスの店舗(公式サイトより)。

アオキ、金沢のスーパー買収-一部店では鮮魚導入へ

ナルックスは鳴和フードセンターとして1964年に設立された食品スーパー。金沢市周辺に店舗展開しており、ここ数年の年商は約50億円前後で推移している。
クスリのアオキHDによると、ナルックスの店舗はお互いの強みを生かしたさらに買物のしやすい店舗への改装するほか、クスリのアオキの大型店にはナルックスを鮮魚テナントとして入居させる計画だという。

クスリのアオキ。

生鮮導入で成長した同業「ゲンキー」に対抗か

北陸では、アオキのライバルであるゲンキー(本社:福井県坂井市)が「フード&ドラッグ」として生鮮を導入したスーパーマーケット+ドラッグストアの店舗を出店、また既存店を「フード&ドラッグ」業態に改装することで人気を集め、売上を伸ばしている。

生鮮食品を導入するゲンキー。

クスリのアオキHDは「食品スーパーの持つ新鮮な食材の品揃えとドラッグストアの持つヘルス&ビューティー、日用品の品揃えを組み合わせる」としており、クスリのアオキもスーパーマーケットを傘下に収めることで、生鮮品の強化をおこないたい考えであると思われる。

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