無印良品を展開する「良品計画」(本社:東京都豊島区)は、2020年5月から6月にかけてネット通販大手「Amazon(アマゾン)」「楽天市場」での商品販売を相次いで開始した。
無印良品 銀座。
実店舗の相次ぐ休業を受けてアマゾン・楽天に参入
無印良品はこれまで無印良品の店舗および同社のネットストアとアスクル・LOHACOでの販売を実施。一方で、2019年1月にはファミリーマートとの提携を解消したため、実店舗では同社の直営店以外で商品を購入することは難しい状態となった。
そうしたなか、2020年初春前後にはネットショップがトラブルで長期休業。さらに、春からは新型コロナウイルスの感染拡大により百貨店や駅ビル、ショッピングセンターの多くが休業したため、無印良品の実店舗も多くの店舗が休業。2020年5月の売上高は既存店46.3%減となっていた。
今回のネット販売の拡大はそうした状況下での顧客利便性の向上をめざしたものだといい、2020年5月1日から「Amazon」で無印良品の化粧品、日用品、収納用品を中心に約250商品の取り扱いを開始。さらに6月1日からは「楽天市場」に「無印良品 楽天市場オンラインショップ」を開設し、衣料品など約200品目の商品の販売を開始した。
良品計画によると、アマゾン・楽天の両店舗ともに、今後はさらに取扱品目をさらに増やしていく計画だという。
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