カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

パワーセンターうおかつ倉賀野店、2025年1月31日閉店-ミスターマックス倉賀野ショッピングセンターの食品核、フレッセイ撤退から16年で

群馬県高崎市のミスターマックスHD系商業施設「MrMax倉賀野ショッピングセンター」にある群馬地場系大型食品スーパー「パワーセンターうおかつ倉賀野店」が2025年1月31日をもって閉店する。

関東初のミスターマックス、当初は「いなげや」核だった

ミスターマックス倉賀野ショッピングセンターは、1996年3月に同社関東1号店「ハイパーモールMERX倉賀野」として開業。建物は平屋建で店舗面積は13,248㎡。
開業当初は同社直営ディスカウントストア「ミスターマックス倉賀野店」と首都圏地場大手系食品スーパー「いなげや高崎倉賀野店」を核とする商業施設であったが、いなげやが1998年以降段階的に群馬県内全店舗を同業地場大手のフレッセイに譲渡(一部店舗は転換前に閉鎖)したため、食品核が「フレッセイ倉賀野店」となった。

群馬の地域密着ご当地スーパー、契約期間満了で閉店

パワーセンターうおかつ倉賀野店は、2008年5月にフレッセイ倉賀野店を居抜くかたちで開店。
1958年12月創業の鮮魚店「魚勝」を母体とした「地域密着ご当地スーパーマーケット」として、創業当初から強みとする生鮮食品に加え、外国人居住者が多い北関東工業地域という特性を活かしたアジア系輸入食品の拡充、コストコ商品の取扱いなど打ち出していたが、「ミスターマックスとの契約期間満了」のため、2025年1月31日をもって閉店することとなった。

うおかつ倉賀野店(同社公式より)。

ミスターマックスによる新たな食品スーパー誘致も?

ミスターマックス倉賀野ショッピングセンターは、1996年3月の開業から30年近く経過した2025年1月現時点においても、高崎市内の郊外型商業施設としては「イオンモール高崎」「スーパービバホーム高崎店」に次ぐ店舗面積と集客力を誇っており、食品核の入れ替わりがみられた同社系列施設(本城など)と同様、新たな大型食品スーパーの導入が図られるものとみられる。

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コープこうべコープ行基、2025年1月30日閉店-兵庫県道334号線沿いの生協系食品スーパー、賃貸借契約満了で

兵庫県伊丹市の阪急伊丹線伊丹駅近く、兵庫県道334号寺本伊丹線沿いにある生協系食品スーパー「コープこうべコープ行基」が2025年1月30日をもって閉店した。

駅近・県道沿いの立地活かした大型食品スーパー

コープ行基は1971年5月開店の前身店舗「コープこや」を移転するかたちで2005年10月に開店。鉄骨造平屋建で店舗面積は1.562㎡。
コープ行基は、前身店舗と比べ駅近至便な立地特性やワンフロア1,000㎡超の店舗特性を活かし、鮮魚の対面販売や惣菜バイキングを導入するなど「食の満足度で地域1番店」をめざすとしていた。

コープ行基。

昆陽時代から半世紀超の歴史に幕

コープ行基は2024年8月の新伊丹駅前同生協系食品スーパー「コープ伊丹」(1962年11月開店/2021年1月休業開始)建替新装開店後も伊丹市内最大の店舗面積を誇る大型食品スーパーとして営業を続けていたが、2024年11月18日に「賃貸借契約の期間満了」を理由に営業終了する方針を発表。前身店舗から半世紀超の歴史に幕をおろすこととなった。

コープ行基営業終了について。

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スーパーセンタートライアル益城台店、2025年1月29日開店-益城台地土地区画整理事業の商業核に

熊本県上益城郡益城町の九州自動車道益城熊本空港インターチェンジ近くに「スーパーセンタートライアル益城台店」が2025年1月29日に開店する。

熊本都市圏「東の玄関口」の商業核に

スーパーセンタートライアル益城台店の建物は平屋建で店舗面積は4,227㎡。同社店舗は熊本県内13店舗体制となる。
トライアル益城台店周辺一帯は、2024年6月現時点においては大部分が農地となっているが、益城町は熊本市東区に面する同地を「益城台地西土地区画整理事業」により「熊本の東の玄関口」とする方針を示しており、TSMCを始めとする半導体企業の進出が相次ぐ熊本郊外の同社大型店として、既存店(尾の上店)がカバーできなかった上益城郡内(益城町・嘉島町)の集客を実現するものとみられる。

スーパーセンタートライアル益城台店

住所:熊本県上益城郡益城町大字広崎益城台西土地区画整地事業地15街区
営業時間:24時間営業
※ドラッグは9時~21時

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エブリイ業務スーパー邑久店、2025年1月16日開店-瀬戸内市内初、三愛旬鮮市場BASIC邑久駅前店跡に

岡山県瀬戸内市のJR赤穂線邑久駅前にある地場精肉系食品スーパー「旬鮮市場BASIC邑久駅前店」跡に、エブリイホーミイHDの神戸物産系業務用食品スーパー「業務スーパー邑久店」が2025年1月16日午前9時に開店した。

瀬戸内市地盤の精肉系食品スーパー1号店跡に

旬鮮市場BASIC邑久駅前店は、2004年に瀬戸内市の地場老舗精肉店「三愛」の食品スーパー1号店として開店。
旬鮮市場BASICでは、三愛がマイカル系生活百貨店「サティ」の精肉部門を担当していた実績を活かし、精肉・惣菜を中心とした生鮮食品を前面に店舗づくりを打ち出していたが、2024年3月10日をもって閉店。同店の惣菜部門に関しては、三愛本社に「BASIC惣菜」として縮小移転したもの、食品スーパー店舗跡は未活用の状態が続いていた。

瀬戸内市初となる業務スーパー

エブリイ業務スーパー邑久店は、2024年9月に同社が吉備津店(旧天満屋ハピーズ跡)を開店した際に発表したもので、エブリイの強みを活かした生鮮品(青果・精肉)と神戸物産の強みを活かした業務用大容量商品・輸入商品を両立した売場を構築する。

エブリイ業務スーパー邑久店。

エブリイ業務スーパー吉備津店

住所:岡山県瀬戸内市邑久町山田庄196-1
営業時間:9時~19時
写真:同社公式より

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福岡市民ホール、2025年3月28日開館-福岡・天神に新たな音楽ホール、福岡市民会館は閉館へ

福岡県福岡市中央区天神に、福岡市立の新たな複合音楽ホール「福岡市民ホール」が2025年3月28日に開館。また、これに伴い永年親しまれた「福岡市民会館」は閉館する。

福岡市民ホール。

須崎公園に市立の新音楽ホール、福岡市民会館は閉館に

福岡市民ホールが建設されているのは福岡市天神にある「須崎公園」の園内。なお、建設のため須崎公園内にあった噴水は姿を消した。
近くには「イオンショッパーズ福岡店」(旧ダイエー)が立地している。

徒歩圏にはイオンが立地する。

隣接地には1963年に開館した同じく福岡市立の音楽ホール「福岡市民会館」があり、全国区の様々なアーティストが公演をおこなってきたが、こちらは市民ホールの開館に伴い62年の歴史に幕を下ろす。

福岡市民会館。

市民会館よりも「駅チカ」に-3つのホール設置

福岡市民ホールは現在の市民会館よりも天神寄りに建設。約2分ほどではあるが、以前よりも「駅チカ」となる。
地上5階、地下1階建てで、館内には「大ホール」「中ホール」「小ホール」3つのホールと、リハーサル室、練習室、エントランスホールが設けられている。
そのうちメインとなる「大ホール」は3層構造で約2000席、オーケストラピットや花道の設営にも対応する。
「中ホール」は2層構造で約800席。「小ホール」は約150席でオールスタンディングや会議等にも対応する。
大ホールのこけら落とし公演は、福岡出身の歌手・MISIAさんが務める予定となっている。

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アカシヤ淡路店・アカシヤ枚方長尾店、2025年1月21日新装開店-経営再建中の地場中堅、NEXTINNOVATION運営に

大阪府大阪市東淀川区に本社及び本店を置く関西地場中堅食品スーパー2店舗「アカシヤ淡路店」「アカシヤ枚方長尾店」が、新たな運営会社「株式会社NEXT INNOVATION」により2025年1月21日に新装開店した。

阪神間の地場中堅チェーン、大阪府内2店舗で再スタート

アカシヤは1781年に兵庫県出身の明石屋惣兵衛により「明石屋」として創業。1947年4月にスポーツ衣料品店として新創業し、1952年9月に「株式会社アカシヤ」を設立した。
同社は1963年の総合スーパー1号店「アカシヤ淡路店」開店を機に阪神間で多店舗化を開始、最盛期には100億円近い売上高と12店舗体制を敷いたが、新店出店の失敗や競争激化を背景に深刻な経営不振に陥った。その後は経営再建の一環として、既存店の段階的なリニューアルや全日食チェーン加盟による仕入調達の強化、不採算店舗の縮小を進めたもの、2024年12月に兵庫県全面撤退と自社電子マネー「a-ca」のサービス終了を発表。
2025年1月20日をもって兵庫県内2店舗「アカシヤJR西宮駅前店」「アカシヤ尼崎大庄店」を閉店し、法人化から72年の歴史に幕をおろした。

アカシヤJR西宮駅前店。

生鮮業者撤退で機能不全に陥ったアカシヤ、復活なるか

アカシヤ淡路店は1963年10月に開店。建物は地上4階建で営業フロアは1階、店舗面積は1,997㎡。
開店以来長らく、阪急淡路駅前有数の規模を誇る総合スーパー業態の店舗であったが、2011年6月に大阪市主導の都市計画「阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業」の一環として、本社及び淡路店(本店)の新装移転を実施。食品に特化した店舗となった。
アカシヤ枚方長尾店は1996年4月に開店。店舗面積は1,235㎡。
開店以来、長尾台では唯一の大型店としての役割を担っていたが、同店1km圏内のJR学研都市線長尾駅前に「フレスコ長尾店」「フレスト長尾店」といった同業が相次ぎ開店したことで、近年は商圏が狭まっていた。
NEXT INNOVATIONが引継いだ2店舗は、アカシヤ運営店舗のなかでも比較的新しい店舗であるが、同業競合店が多数存在する厳しい経営環境下にある。旧法人廃業末期は、各店舗で生鮮事業者の休業や撤退、仕入停止が見受けられるなど、食品スーパーとして機能不全に陥っており、新体制下での売場再構築や近隣競合店との差別化が急務となりそうだ。

アカシヤ淡路店。

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アカシヤ、2025年1月20日廃業-JR西宮駅前店と尼崎大庄店は同日閉店、大阪府内2店舗は新会社で存続めざす

大阪府大阪市東淀川区の阪急淡路駅前に本社及び本店を置く関西地場中堅食品スーパー「アカシヤ」が2025年1月20日をもって廃業した。

最盛期には12店舗した阪神間の地場中堅チェーン

アカシヤは1781年に現在の兵庫県出身の明石屋惣兵衛により「明石屋」として創業。1947年4月にスポーツ衣料品店として新創業し、1952年9月に現法人を設立した。
同社は1963年の総合スーパー1号店「アカシヤ淡路店」開店を機に阪神間で多店舗化を開始、2007年12月には大阪府吹田市佐井寺に「アカシヤ南千里店」を開店するなど、最盛期には100億円近い売上高と12店舗体制を敷いたが、新店出店の失敗や競争激化を背景に深刻な経営不振に陥った。

既存店リニューアル、仕入調達強化進めるも廃業に

アカシヤは、2011年6月に大阪市主導の都市計画「阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業」の一環として、本社及び淡路店(本店)の新装移転を実施。
他既存店に関しても段階的なリニューアルや全日食チェーン加盟による仕入調達の強化を打ち出したもの、2023年2月に大阪府内2店舗(豊中浜店・山本店)を閉店、2024年12月には2025年1月20日付で兵庫県2店舗「アカシヤJR西宮駅前店」「アカシヤ尼崎大庄店」を閉店し全面撤退する方針を発表するなど、最盛期の店舗網を「1/6」ほどに縮小していた。

アカシヤJR西宮駅前店。

また、アカシヤによる兵庫県内全面撤退発表時点において、同社運営全4店舗では、生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)の入荷停止やコンセッショナリー契約店舗の先行撤退が多数見受けられるなど、食品スーパーとしての機能を喪失していた。

大阪府内2店舗は新会社により運営継続へ

アカシヤが廃業時点で運営していた4店舗のうち、大阪府内2店舗「アカシヤ淡路店」「アカシヤ枚方長尾店」は新会社が運営を引継ぐかたちで存続を図るとしている。

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山形屋ストア西皇徳寺店、2025年2月24日閉店-皇徳寺ニュータウン商業施設の先駆け、事業再生ADRの一環で

鹿児島県鹿児島市の皇徳寺ニュータウンにある地場老舗百貨店系食品スーパー「山形屋ストア西皇徳寺店」が2025年2月24日をもって閉店する。

山形屋と協調路線で多店舗化図った老舗百貨店系スーパー

山形屋ストアは1969年4月1日に鹿児島地場老舗百貨店「山形屋」を母体に設立。同年10月25日に総合スーパー1号店となる谷山店(965㎡)を開店、1970年3月6日には同業の寿屋から不採算店舗を承継するかたちで2号店となる西田店(1,469㎡)を開店、1974年12月12日には宮崎山形屋ストア1号店となる大塚台店(2,644㎡)を開店するなど、最盛期にはグループ会社を通して南九州3県(沖縄県含む)に店舗網を敷いた。
2025年1月時点では設立以来のモットー「良い品・安い値・楽しい暮らしにお手伝い」を掲げ、南九州2県(鹿児島・宮崎)に22店舗体制を構築し、関連事業として「山形屋ストアネットスーパー」や自社PB商品「まるいわのさつま揚げ」を展開する。

皇徳寺ニュータウン商業施設の先駆け、40年の歴史に幕

山形屋ストア西皇徳寺店は1984年6月30日に開店。開店当初の店舗面積は99㎡と同社最小規模であったが、1987年2月9日に増床リニューアルを実施し現在の店舗となった。建物は平屋建で店舗面積は498㎡。
西皇徳寺店は、近隣の同社広域集客型ショッピングセンター1号店「山形屋ショッピングプラザ皇徳寺店」とともに、皇徳寺ニュータウンの生活を支える店舗であったが、2024年5月28日に成立した山形屋事業再生ADRの一環として、2025年1月8日に山形屋ストアが「令和7年2月24日(月・祝)午後6時をもちまして閉店」する方針を発表。40年の歴史に幕をおろすこととなった。

山形屋ストア西皇徳寺店(同社公式より)。

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トップマート、2025年2月24日全店閉店-伏見屋傘下の千葉地場大手、クスリのアオキHDへの事業譲渡に先駆け

千葉県千葉市中央区に本社及び本店を置く地場大手ディスカウント食品スーパー「トップマート」が全10店舗(グループ会社運営店舗含む)を2025年2月24日をもって閉店した。

精肉店として創業した千葉地場大手、全店閉店

トップマートは1973年6月に精肉店「肉の協伸」として創業、1977年6月に有限会社化、1979年8月に現法人を設立した。
1986年に生鮮卸値市場「トップマート蘇我店」を開店、1994年10月には扇屋ジャスコ跡に本社併設店舗「トップマート松ヶ丘店」を開店するなど、千葉市内を中心にディスカウント食品スーパーの多店舗展開を図るが、2012年3月に東北地場酒販大手「伏見屋」傘下となった。

トップマート作草部店(2017年8月閉店/現ヤオコー作草部店)。

その後も伏見屋主導による新店舗出店やグループ店舗「グリーンマート」(旧太伸食品系/東京都葛飾区)の運営統合により、千葉県内全域に店舗網を拡大することとなったが、2024年4月期売上高は59億9900万円、経常利益はマイナス1億8300万円と厳しい経営環境にあった。2024年12月には親会社の伏見屋がクスリのアオキHDと「トップマート」を含む食品スーパー46店舗の事業譲渡契約を締結しており、2025年2月28日を目処に現体制下での営業を終了することとなった。

クスリのアオキHDへの承継店舗は未定

伏見屋系食品スーパー各社のうち、本間物産はクスリのアオキHDへの事業譲渡に先駆け、2025年2月5日にプロマート今泉店を閉店、2月10日にモリヤ大学病院前店を閉店するなど、段階的な店舗網の整理に取組んでいるが、トップマート全店閉店発表時点において、クスリのアオキHDに引継がれる46店舗の内訳は発表されていない。

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スピカビル、2025年中に閉館-松本駅前の顔だった大型複合ビル、約半世紀の歴史に幕

長野県松本市のJR松本駅前にある大型複合ビル「スピカビル」が、2025年中に閉館する。

スピカビル。隣接するのはアルピコプラザ。

半世紀に亘って松本駅前の顔だったスピカビル

松本スピカビルは地上10階、地下1階建て。JR松本駅前にあり、隣接地にはアルピコプラザ(旧イトーヨーカドー)が立地する。
1977年に開業したのち、低層階は商業施設や飲食店、高層階はホテルとして活用されてきた。

スピカビル1階に出店するアメリカンドラッグ。閉店予定。

スピカビル高層階のホテル部分は当初は「東急イン松本」が出店しており、開店当時は松本駅前では数少ない10階建て以上の高層ビルだったため、眺めのいいホテルとしても知られた。
ホテルはのちに「スピカイン」「ホテル123」などを経て現在は「プレミアホテル-CABIN-松本」となっている。また、下層階には現在は「アメリカンドラッグ」「ファミリーマート」など複数の店舗が出店している。かつてはドトールなども出店していた。

スピカビル、老朽化で再開発へ

複数の地元メディアによると、スピカビルの閉館は建物の老朽化に伴うもの。所有する「ケン・コーポレーション」(東京都)が再開発をおこなう計画だとしている。
松本市では2025年中に「井上百貨店本店」「松本パルコ」「イトーヨーカドー南松本店」が相次いで閉店、もしくは閉店する予定となっており、さらなる「街の顔」の変化が起きることとなった。

2月に閉店する井上百貨店本店。

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