熊本県熊本市西区の熊本駅前ビルに、ディライトのシティホテル「ONE STATION HOTEL KUMAMOTO(ワン・ステーションホテル熊本)」として2024年12月1日に新装開業した。
熊本市初となる「市街地再開発ビル」だった
熊本駅前ビルは、1992年9月20日に熊本市内初となる組合施行の再開発事業「熊本駅北地区第一種市街地再開発事業」の核として開業。建物は地上11階地下2階建で延床面積は15,900㎡。同名会社が管理運営を担う。
開業当初はホテルニューオータニ“グループ”ホテル「ホテルニューオータニ熊本」を核とする複合施設であったが、2009年2月に九州地場有力ファンド「九州ブリッジファンド」がオータニ保有株の大部分を取得、2016年8月に事業再生ファンド「マイルストーンアラウンドマネジメント(MTM)」がブリッジ保有株を取得したため、オータニ本社との関係性が薄れていた。
熊本駅前ビル。
ディライト主導でリニューアル進めていた
ホテルニューオータニ熊本はMTM社への経営移行にあわせて、2017年4月にニューオータニ“アソシエイト”ホテル「ザ・ニューホテル熊本」に改称。オータニ本社との業務提携を継続しつつ独自ブランドのシティホテルとして新装を図ることとなった。
その後、2020年3月に奈良地場ホテル運営会社「ディライト(DLIGHT LIFE & HOTELS)」が熊本駅前ホテルの宿泊関連事業を吸収分割により「ANDO HOTEL KUMAMOTO」として取得。同年4月よりディライト主導で「熊本初のラグジュアリーライフスタイルホテル」として段階的なリニューアルを進めていた。
あわせて、ディライトは2020年11月にANA IHG/熊本地場系高級シティホテル「ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ(運営会社:ニュースカイホテル)」と業務受託契約を締結するかたちで、2021年4月よりブライダル部門の運営を行っており、熊本都市圏での影響力拡大を図っていた。
ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ。
新たなブランド掲げ全館刷新
ワン・ステーションホテル熊本では、2020年4月の第1期リニューアルで1階ロビーラウンジや9階客室フロア(リラックスコンフォートフロア)を刷新。
今回の第2期リニューアルで「熊本の玄関口として地域とのつながりを深め、熊本の魅力を発信する象徴的なホテル」をめざし新名称に改称、残る全客室フロアやメインダイニング、宴会場、ガーデンを刷新し、客室数も146室に増室。「エレガントでモダンなデザイン、最新の設備を備え、訪れるお客様に上質で快適な空間」を提供するとしている。
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