長野県松本市のJR松本駅前にある大型複合ビル「スピカビル」が、2025年中に閉館する。
スピカビル。隣接するのはアルピコプラザ。
半世紀に亘って松本駅前の顔だったスピカビル
松本スピカビルは地上10階、地下1階建て。JR松本駅前にあり、隣接地にはアルピコプラザ(旧イトーヨーカドー)が立地する。
1977年に開業したのち、低層階は商業施設や飲食店、高層階はホテルとして活用されてきた。
スピカビル1階に出店するアメリカンドラッグ。閉店予定。
スピカビル高層階のホテル部分は当初は「東急イン松本」が出店しており、開店当時は松本駅前では数少ない10階建て以上の高層ビルだったため、眺めのいいホテルとしても知られた。
ホテルはのちに「スピカイン」「ホテル123」などを経て現在は「プレミアホテル-CABIN-松本」となっている。また、下層階には現在は「アメリカンドラッグ」「ファミリーマート」など複数の店舗が出店している。かつてはドトールなども出店していた。
スピカビル、老朽化で再開発へ
複数の地元メディアによると、スピカビルの閉館は建物の老朽化に伴うもの。所有する「ケン・コーポレーション」(東京都)が再開発をおこなう計画だとしている。
松本市では2025年中に「井上百貨店本店」「松本パルコ」「イトーヨーカドー南松本店」が相次いで閉店、もしくは閉店する予定となっており、さらなる「街の顔」の変化が起きることとなった。
2月に閉店する井上百貨店本店。
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