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西友・サニー、九州から2024年8月に・北海道から10月に撤退-北海道の店舗はイオン・九州の店舗はイズミに売却

大手スーパー「西友」(本社:東京都武蔵野市(2023年に赤羽から移転))は、北海道の全店舗を2024年10月1日付で「イオン北海道」(本社:北海道札幌市白石区)に、九州の全店舗を2024年8月1日付で「ゆめマート熊本」(本社:熊本県熊本市東区)に売却する。

西友の店舗。

北海道の西友はイオン、九州のサニーはゆめマートに

西友が北海道で展開する店舗は総合スーパー・食品スーパー「西友」9店舗、九州で展開する店舗は総合スーパー・食品スーパー「西友」とかつて岩田屋グループだった食品スーパー「サニー」を合わせて69店舗。

サニーの店舗。

北海道の店舗は、2024年10月1日付でイオンの子会社「イオン北海道」に、九州の店舗は、2024年8月1日付でイズミの子会社「ゆめマート熊本」に売却される。
いずれも従業員の雇用は継続される見込み。屋号は、将来的には北海道の店舗は「イオンスタイル」「マックスバリュ」など、九州の店舗は「ゆめタウン」「ゆめマート」等に変更される可能性も高い。
なおイオン北海道は「マイカル北海道」を、ゆめマート熊本は「ニコニコ堂」を前身とする。

西友、展開エリアは南東北から関西までに

西友はすでに山口県などから撤退。展開エリアを徐々に狭めており、2024年10月以降、西友の展開エリアは東は宮城県・西は兵庫県までとなる。

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イオン北海道、西友の北海道全店舗を2024年10月1日買収-170億円で、道内から西友消滅

大手流通グループ「イオン」(本社:千葉市美浜区)の北海道地域子会社「イオン北海道」(本社:北海道札幌市白石区)が、同じく大手流通グループ「西友」(本社:東京都武蔵野市)の北海道におけるGMS事業(総合スーパー事業)を吸収分割の方法により2024年10月1日を目処に承継する方針を2024年4月2日に発表した。

流通大手の西友、道内店舗網を札幌市内に集約していた

西友は1963年4月に西武鉄道・西武百貨店系の総合スーパー「西友ストアー」として発足。1973年10月に道内1号店「西友月寒店」を開店した。
同社は西武流通グループ(後のセゾングループ)の中核企業として、1975年8月には旭川市に百貨店業態「旭川西武」を開店するなど業容を拡大。1986年10月には滝川駅前再開発ビル(スマイルビル)の核として「西友滝川店」、1988年12月には岩見沢ポルタ(現であえ~る岩見沢)の核として「西友岩見沢店」を開店するなど、再開発事業への積極的な参画を打ち出した。
一方、同社はグループ関連会社を含めバブル期に過剰投資を進めたこともあり、2002年3月に米国系グローバル流通グループ「ウォルマート」と資本業務提携を締結(後に完全子会社化)。2009年3月までに札幌市外から全面撤退した。

西友旭ヶ丘店(札幌市中央区)。

西友は2021年3月の米国投資ファンド「コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)」と国内IT大手「楽天」連合傘下入りを機に、実店舗・オンラインの融合(OMO)と食品スーパー事業への集中を打ち出し、直営衣料品フロアの専門店転換を加速。2023年4月には西友厚別店にディスカウントストア「ドン・キホーテ」を導入するなど、既存店の積極的なリニューアルにより、残存する札幌市内9店舗を含めて、2024年までに全店舗を黒字化する方針を掲げていた。

異色の経歴を誇るイオン北海道

イオン北海道は1978年4月にニチイの北海道地域子会社「北海道ニチイ」として設立。1996年7月には親会社のグループ名にあわせ「マイカル北海道」に社名変更したが、親会社の経営悪化を背景に地場資本として独立する方針を発表。
2002年1月には一般公募による新ブランド「ポスフール」に社名変更したが、マイカルの支援企業となったイオンとの兼ね合いで、2003年11月にはイオンと資本業務提携を締結、2007年8月のイオン道内店舗承継にあわせて現在の社名となった。
以後、同社は2015年9月にダイエーの道内総合スーパー業態9店舗と百貨店業態「カテプリ」を承継、2020年3月には系列食品スーパー運営会社「マックスバリュ北海道」を吸収合併し、イオンの北海道における地域子会社としての色合いを濃くすることとなった。

イオン北海道の業態に刷新、西友は道内から消滅

イオン北海道は西友北海道事業の吸収分割を「中期経営計画(2021-2025)」に基づく施策であるとしており、同社が「優良店舗」と位置づける西友札幌市内9店舗(=道内全店舗/2022年12月期売上高261億1600万円)を170億円で取得することで、2025年度直営売上高合計3,800億円、食品売上高3,000億円の実現を果たすとしている。
なお、イオン北海道による西友北海道事業の承継にともない、道内から西友ブランドの店舗は消滅し「イオン北海道のマルチフォーマットの中で最も店舗価値を高められるフォーマット(イオン・ビッグ・まいばすけっとなど)とテナント構成」の店舗として生まれ変わることとなる。

イオン北海道による運営となる西友の道内全9店舗

イオン北海道への運営移行後の業態やブランド名は未定

  • 西友旭ヶ丘店
  • 西友元町北二十四条店
  • 西友平岸店
  • 西友清田店
  • 西友西町店
  • 西友手稲店
  • 西友宮の沢店
  • 西友厚別店
  • 西友福住店

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クロス向ヶ丘、2024年4月5日開業-ダイエー向ヶ丘店跡、野村不動産のマンション+商業施設に

神奈川県川崎市多摩区の小田急小田原線向ヶ丘遊園駅南口・民家園通り商店街に、野村不動産のショッピングセンター「クロス向ヶ丘」が、2024年4月5日に開店する。

クロス向ヶ丘・ダイエーイオンフードスタイル向ヶ丘店。

ダイエー跡を野村不動産が開発、マンションと商業施設に

ダイエー向ヶ丘店は岡田屋モアーズ)傘下のスーパー「サンコー向ヶ丘ショッピングワールド」として1970年3月に開業。
サンコーとダイエーの提携により、1971年にダイエーの店舗に、1972年にダイエーの直営店「ダイエー向ヶ丘店」(ダイエー向ヶ丘ショッパーズプラザ)となった。しかし、老朽化のため2020年9月30日を以て閉店していた。

ダイエー向ヶ丘店。(撮影:昭和日記さん

跡地は野村不動産によって再開発がおこなわれ、商業施設「クロス向ヶ丘」と、168戸を擁する分譲マンション「プラウド向ヶ丘遊園」が建設された。

ダイエーとノジマが核テナントとして再出店

クロス向ヶ丘」は3階建て、コンセプトは「Lead a life of comfort」(快適な生活を送る)。以前よりも店舗面積は狭くなる。

クロス向ヶ丘とプラウド向ヶ丘遊園。

核店舗は再出店となる「ダイエーイオンフードスタイル向ヶ丘店」(1階)で、そのほか1階にはサーティーワンが、2階にはセリアウェルパークモスバーガーなど11店舗が、3階にはダイエー時代から準核店舗だったノジマが出店する。
なお、マンションのプラウド向ヶ丘遊園には居住者専用のショッピングカートが設置される。

クロス向ヶ丘

神奈川県川崎市多摩区登戸2779番1
営業時間:8時~23時(ダイエー)

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【4月1日】世界の人形時計、4月1日復活


出オチである。
復活するならこれでもいいや。

からくり人形がたまたま百貨店と恋愛関係に至った

当局によると、からくり時計を稼働することは本来違法であるものの「からくり人形がたまたま百貨店と恋愛関係に至った」という建前のもと稼働が許されていた。
しかし、からくり時計は本来法的にグレーであり、当局が摘発。停止に至っていた。
でも相手が電車だと「無機物×無機物」なのでギリギリ許されることになったという。
そんなわけあるか。

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WESTERモール、2024年4月開業-JR西日本、新たなECサイトを立ち上げ【4月1日】

JR西日本(大阪府大阪市)は「心と未来を動かす“WESTER体験”」の実現に向けて、出店型の新たなECモール「WESTERモール」を2024年4月中にオープンさせる。(本当)

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JR西日本によると、「WESTERサービス」とは「JR西日本グループが提供する、24時間365日お客様お一人おひとりの生活に寄り添う会員サービス」だとしている。

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https://wester.jr-odekake.net/

WESTERモール、将来的には鉄道で輸送した商品も?

WESTERモールは「出店型ECモール」として、2024年4月中旬での開業を予定。
モール内では旅マエのお土産検索や、旅行中のスマホ購入、旅アトでのリピート購入など「旅行の前後で楽しめるサービスを提供する」としている。
さらに将来的には、新幹線などで輸送した商品の提供や、メタバース上で買い物ができるような仕組みも検討されているという。(本当)

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ドン・キホーテ鶯谷店、2024年4月16日開店-JR鶯谷駅前に

東京都台東区のJR鶯谷駅前に、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)グループのディスカウントストア「ドン・キホーテ鶯谷店」が2024年4月16日に開店する。

ドン・キホーテ鶯谷店。

鶯谷駅前にもドンキ出店

ドン・キホーテが出店するのは、鶯谷駅前にあったパチスロ「サンボール」の跡に新築された建物。
店舗面積は約824㎡と限られた売場面積ながらも、生活必需品をワンストップでそろえられるラインアップと価格を実現することで、日常的に来店してもらえる店舗をめざす。

さらに、鶯谷は七福神の町として知られていることから、地域にゆかりのある「七福神探し」が店内でできるほか、鴬や朝顔をモチーフにした装飾も設けるという。

ドン・キホーテ鶯谷店

東京都台東区根岸1-6-7
営業時間:8時~25時

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イオンそよら鈴鹿白子、2024年3月28日開業-サンズ跡地に三重初のそよら、イオンスタイル核にスガキヤ新業態も

三重県鈴鹿市の近鉄名古屋線白子駅近くにあったイオングループ系ショッピングセンター「白子ショッピングセンターサンズ」跡地に、同じくイオングループ系の都市型ショッピングセンター「そよら鈴鹿白子(イオンスタイル鈴鹿白子)」が2024年3月28日に開業する。

鈴鹿の大型店の先駆的存在だったサンズ

そよら鈴鹿白子の前身となる「白子ショッピングセンターサンズ」は、1975年3月に総合スーパー「ジャスコ白子店」として開店。1989年4月にサンズとして増床新装開業した。

閉店当日のイオン白子店。

サンズ時代の建物は地上3階建で店舗面積は14,065㎡。
サンズは開業当初、鈴鹿市内随一の大型店としてコンセプトに「生活話題館」を掲げ、紳士服店「TAKA-Q」や呉服店「きもの錦」、スポーツクラブ映画館複合店「ザ・スペース」、マツダフォード・スバル車販売店「オートラマ」(いずれも閉店済み)といったイオン系を含む専門店70店舗超を導入。”日本初”を称するデジタルからくり時計や立体駐車場を備えるなど当時としては最先端のショッピングセンターだった。

サンズのシンボルだった「サンちゃん&ズン太くん」

しかし、鈴鹿市内では1996年11月に「イオン鈴鹿ショッピングセンターベルシティ(現イオンモール鈴鹿)」が開業、1998年10月にワーナーマイカルシネマズを併設した「マイカル鈴鹿サティ(アピタを経て現MEGAドン・キホーテUNY鈴鹿店)」が開業するなど競争が激化することとなる。
サンズは1997年にザ・スペースを閉館し直営主体の施設としてリニューアルを実施。2018年3月には大手総合ホビーショップ「タムタム」を導入するなど新規顧客開拓と差別化を図ったが、イオン屈指の古参店舗として老朽化も著しかったため、新施設(現そよら鈴鹿白子)への建替えを理由に2021年2月をもって閉店。サンズ専門店街の管理運営会社であった「白子商業開発」も同年中に解散していた。

三重県内初「そよら」、専門店街にはスガキヤの新業態も

そよら鈴鹿白子の建物は地上2階建で敷地面積は約21,672㎡、延床面積は約11,379㎡。「そよら」とは「そら、寄って、楽しんでって!」との呼びかけが由来となっている。

そよら鈴鹿白子。(写真:HEY エレ鉄!!さん

イオンリテールの小商圏フォーマット都市型ショッピングセンター「そよら」業態としては三重県内初であり、同社直営総合スーパー「イオンスタイル鈴鹿白子」を核に、ハンバーガーショップ「バーガーキング」(3月25日現在開店時期未定)や名駅発の焼菓子専門店「バタリー」といった三重県内初となる飲食店、ラーメン甘味処店「スガキヤ」、ドーナツ店「ミスタードーナツ」、イオン系100円ショップ「キャンドゥ」、カーゾックのファミリー向けアミューズメント施設「NICOPA」など10店舗超を展開する。
そよら鈴鹿白子の専門店数はサンズ時代に比べ減少するもの、スガキヤでは同社たこ焼新業態「たこ寿」1号店を併設、バタリーでは県内初の店舗として限定商品(ソフトクッキー・ミルフィーユなど)を取扱うなど「生活によりそい毎日通いたくなる専門店」「コンパクトでありながらも、多彩な機能をもつ専門店」をめざすとしている。

イオンスタイルは「生活密着」掲げた最新の売場に

イオンスタイル鈴鹿白子は、建替前同様に総合スーパー業態を維持するもの、鈴鹿市内外に自社グループの大型総合スーパーがあるため「食・ヘルス&ビューティに加え、カジュアル衣料とキッズ、ベビーといった購入頻度の高いカテゴリーに特化し、日々の生活に密着した店舗」として刷新する。

イオンスタイル鈴鹿白子。(写真:HEY エレ鉄!!さん

なかでも、直営食品フロアではテーマに「鮮度」「地場産」「簡便」を掲げ、青果では鈴鹿市近郊農産業者「鈴鹿みどりの大地」「雨ニモマケズ」「JA鈴鹿果菜彩」直送による地場野菜コーナー、鮮魚では県内漁港「尾鷲漁港」「奈屋浦漁港」「和具漁港」漁獲品、精肉では地元銘柄肉「さくらポーク」「伊勢赤鶏」、惣菜では亀山B級グルメ「みそ焼きうどん」や「とんてき」、グロサリーでは地元鈴鹿銘菓「大徳屋長久」「久住屋菓舗」や地元三重県内佃煮メーカー「共栄食品」「かね万」商品の取扱いを実施。
加えて、対面量り売り惣菜店「リワードキッチン」(取扱商品約30品目)や店内焼き上げピザ店「ピッツァソリデラ」、生花店「ルポゼ・フルール」、イオンネットスーパー受取拠点「ドライブピックアップ!」「カウンターピックアップ!」「ロッカーピックアップ!」を導入するなど、地域生活に密着した最新の売場を訴求する。
このほか、2階「ヘルス&ウエルネス・日用品・カジュアル衣料のフロア」では、自社開発アパレルブランド「ESSEME」「SELF+SERVICE」「TVC(TOPVALU COLLECTION)」や生活シーンに応じた提案型コーナーを展開する。

開業にあわせて「サンちゃん」「ズン太くん」展示も

そよら鈴鹿白子ではサンズからの建替新装開業にあわせ、地元コミュニティバス「C-BUS」の乗り入れ再開(2024年4月1日運行開始予定)やサンズのシンボル「サンちゃん&ズン太くん」の展示再開(2024年2月までイオン津に仮設展示/新店舗での展示期間は未定)を行う。

再び白子に帰ってきた「サンちゃん&ズン太くん」。
写真:HEY エレ鉄!!さん

施設正面の芝生広場「つどいの広場」では、ラジオ体操や地元団体・事業者との協業によるイベントの開催も予定しており、サンズ跡地に建設中のマンションとともに地域の新たな核となりそうだ。

そよら鈴鹿白子(旧白子ショッピングセンターサンズ)

住所:三重県鈴鹿市白子駅前3番1号 
営業時間:8時~22時(イオンスタイル鈴鹿白子1階)
営業時間:10時~21時(そよら鈴鹿白子専門店街)

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MEGAドン・キホーテ ガーラタウン青森店、2024年3月26日開店-亀屋みなみ・マエダ跡、県内最大のドンキに

青森県青森市の国道7号線・青森西バイパス沿いにある大型ショッピングセンター「ガーラタウン青森」に、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)グループのディスカウントストア「MEGAドン・キホーテガーラタウン青森店」が2024年3月26日に開店する。

MEGAドン・キホーテガーラタウン青森店。

亀屋みなみの旗艦店→マエダだった

ガーラタウンは2000年6月に当時青森県最大手のスーパーだった「亀屋みなみチェーン」が運営する同社の旗艦店・ショッピングセンター「ジョイフルシティみなみ 西バイパス店」として開店。しかし、バイパスに背を向けるような構造が幸いしてかその翌年・2001年10月に亀屋みなみチェーンは経営破綻し、同店も2001年12月に閉店した。
ガーラタウンは「ジョイフルシティみなみ 西バイパス店」を改装するかたちで2003年6月に開業。ガーラタウンウエストモール(マエダ以西)の店舗面積は21,661㎡、ガーラタウンイーストモール(スポーツデポ以東)の店舗面積は10,842㎡で、核店舗としてむつ市のスーパー「マエダ」(マエダ百貨店)がA棟を一括賃借するかたちで「マエダ ガーラモール店」を開店させた。当時、建物はみちのく銀行の系列企業の所有となっていた。

マエダ ガーラモール店。

しかし、マエダは契約更新の合意に至らず閉店することになったとして、2023年5月に閉店していた。
現在、土地・建物は「東日本アセット」が所有。東日本アセットとの交渉窓口となっていたのは八戸市の百貨店「三春屋」を買収したやまきグループだとしている。
詳しい経緯(前回の記事)はこちら

多くのテナントが出店していたガーラモール。

青森県最大のドンキ、地元や北海道産品を充実

MEGAドン・キホーテガーラタウン青森店はマエダの跡、ガーラモールA棟1階に出店。売場面積は約6,311㎡。(直営部分のみ)

ドンキの看板が設置されたガーラモール。

MEGAドン・キホーテガーラタウン青森店は青森県内のドン・キホーテで初の生鮮取扱店舗で、県内のドン・キホーテで一番の品揃えを行う。生鮮では、青森の名産である地場の清酒、南部せんべい、りんごジュース、にんにく製品を取り揃えるほか、北海道の魚総菜なども用意。ドン・キホーテで人気の焼き芋をコーナー化する。
また、天井高4mを利用して店内に青森の祭りを感じられる装飾や伝統工芸品をイメージしたドンペンを登場させ、エンターテインメント感あふれる空間を提供するとしている。
なお、ガーラモールA棟全体についても、今回のドン・キホーテの出店に合わせて全館改装・リニューアルをおこなっている。(後日別記事予定)
(写真:おがぴさん

MEGAドン・キホーテ ガーラタウン青森店

青森県青森市三好2-3-19 ガーラタウン青森1階
営業時間:8時~24時

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イオンそよら横浜高田、2024年4月26日開業-関東初「新築そよら」、バーガーキングなど飲食街も

神奈川県横浜市港北区の横浜市営地下鉄グリーンライン高田駅前に、イオンリテールの都市型ショッピングセンター「そよら横浜高田」が2024年4月26日に開業する。

そよら横浜高田。

横浜市営地下鉄高田駅前の工場跡地にイオンそよら

そよら横浜高田は、自動車部品製造「フォルム」旧本社工場跡地に「(仮称)イオンスタイル高田西」として計画されていた施設で、建物は地上2階建で敷地面積は9,647㎡、売場面積は5,041㎡(直営3,345㎡、専門店1,696㎡)。
施設ブランドの「そよら」は公募によるもので、「そら、寄って、楽しんでって!」との呼びかけが由来となっている。
なお、イオンリテールが関東で展開するそよらは従来、いずれも既存総合スーパーの業態転換(湘南茅ヶ崎)や建替え(武蔵狭山)物件であったが、横浜高田は「新規出店地としては関東初」の店舗となる。

イオンスタイル中心の小商圏型施設、飲食街も

そよら横浜高田では「地域唯一の“普段使い”のワンストップショッピング実現」を掲げ、店舗コンセプトを「普段使いしたくなるまちの生活拠点」に設定。
イオンリテールの大型食品スーパー「イオンスタイル横浜高田」を核に、イオン系100円ショップ「キャンドゥ」やファストフード「バーガーキング」、和定食屋「大戸屋ごはん処」、石窯ピッツァ・自家製生パスタレストラン「Italian Kitchen VANSAN」など専門店13店舗を展開する。

イオンスタイル、駅前立地いかして惣菜・冷食強化

イオンスタイル横浜高田では「駅近の立地特性」を活かし、テーマを「鮮度」「タイパ」に設定。食品・日用品・化粧品・医薬品など購入頻度の高い商品に取扱品目を絞った「FOOD & DRUG」業態とする。

イオンスタイルの売場。

直営食品フロアのうち、青果では港北区産野菜の直送を強みとした地場野菜コーナーの展開、鮮魚では三浦半島各漁港当日早朝漁獲水揚げ品の対面販売(毎週日曜日限定)を打ち出すなど、地元の食の魅力を訴求する。
また、惣菜に関しては子育てファミリー層から単身者・通勤通学客まで幅広い客層を意識した「タイパ」「おいしい」対応商品を時間帯に応じて拡充。取組みの一環として、洋惣菜対面量り売り「リワードキッチン」(取扱商品約30種類)や店内発酵焼き上げピザ「ピッツァソリデラ」(取扱商品7種類)、インストアベーカリー「カンテボーレ」(取扱商品約80種類)の導入やフライ鉄板焼商品の強化を図る。
このほか、地域最大級を掲げる冷凍食品売場(約900品目)では、ロックフィールドの惣菜ブランド「RFFF」「神戸コロッケ」から時短調理冷凍野菜といった日常使い商品まで幅広く展開する。

そよら横浜高田

神奈川県横浜市港北区高田西1-1-47
営業時間:8時~22時(イオン1階/専門店などは異なる)

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中三青森サテライト店、2024年4月21日閉店-旧本店跡再開発ビル「THREE」に移転、贈答品・学生服中心の品揃えに

青森県青森市の百貨店「中三青森サテライト店(青森中三サテライトショップ)」が2024年4月21日をもって閉店した。

青森中三、2019年5月からの仮設営業体制に幕

中三青森サテライト店の前身となる「青森中三」は1974年5月に開業。
青森中三は開業当初、1896年6月に現在の五所川原市で創業した「中三中村呉服店」を前身とする百貨店の支店扱いの店舗であったが、1981年11月の当地への本社移転を機に「中三青森本店」として新装開業した。新装開業後は北東北全域(青森・秋田・岩手)に店舗展開する地場大手の旗艦店としての役割を担ったが、2011年3月の運営会社民事再生法申請や施設老朽化にともなう再開発プロジェクト「新町一丁目地区優良建築物等整備事業」の発足もあり、2019年4月30日をもって一時閉店していた。
p1040665中三青森本店。

その後、2019年5月24日に中三青森本店建替期間中の仮設店舗としてJTB東北青森支店跡に小型店「中三青森サテライト店」を開業。中三青森サテライト店では化粧品「資生堂」「クリニーク」「エスティローダー」や婦人服「イビザ」「ハナエモリ」、婦人肌着「ワコール」などを展開。催事スペースでは中元・歳暮といった贈答品や学生服の取扱いに加え、高級食品スーパー「紀ノ国屋」商品を常設展開するなど、狭小な売場ではあるもの、地域に親しまれた老舗百貨店のブランドを活かした店舗づくりを行った。

青森中三、THREEへの移転を一時断念していた

中三青森サテライト店は開業以来、同社の親会社「MiK」が参画する旧中三青森本店跡地再開発ビル「THREE」への移転を前提とした営業を行っていたが、2023年4月のTHREE開業時点での移転は叶わず、弘前店のサテライト店としての営業を余儀なくされていた。

中三青森サテライト店(青森中三サテライトショップ)。

THREE、青森中三の後継施設として完成形に

THREEでは2023年4月の開業以来、オンワードのOMO型業態「ONWARD CLOSSET SELECT」やファイブフォックス(コムサ)の上級業態「COMME CA PLATINUM」、阪急阪神系化粧品セレクトショップ「Fruit GATHERING」に加えて、THREE自主編集によるいわゆる百貨店アパレルを中心とした売場を展開するなど、中三青森本店跡という立地特性を意識した施設づくりを打ち出してきたが、中三の贈答品・学生服部門が移転することで、名実ともに中三の後継施設として完成を果たすこととなった。

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