千葉県柏市の柏駅前にある「丸井柏店・マルイ館」が全面リニューアルし、「柏モディ」として10月27日にグランドオープンした。
柏モディ。
外壁で目立つ存在だった「MARUI」の縦看板は撤去された。
アパレル中心から大きく転換、丸井と棲み分け図る
今回の改装は4月にリニューアルした「柏マルイ」(旧・丸井柏店VAT館、「ファミリかしわ」も改装)に続くもので、「モディ」業態としては6店舗目。モディが出店する建物は1996年2月開店、売場面積は10,590㎡、6階建てで、建物は丸井が所有している。
改装コンセプトは「お客さまのライフスタイルを最大限サポートする居心地のいいお店」で、キャッチフレーズは「『モディ』と、『マルイ』と、カシワする。」。
各地のモディ業態店舗と同様に従来のアパレル中心の売場を改め、グルメ、雑貨、ホビーなど幅広いテナントを導入した。
柏マルイ(旧・丸井VAT館)は4月にリニューアル済み。
1階をグルメ中心に-「柏そごう」からの移転テナントも
今回の改装の目玉は、これまで全体がヤングレディスフロアであった1階をグルメと雑貨のフロアに転換したこと。従来の丸井柏店マルイ館はレディス向けのファッションビルという印象もあったが、1階をグルメ中心にしたことにより、世代・性別を問わず入りやすい店舗とした。
さらに、以前と比較して各階にカフェや休憩スペースが多めに取られたほか、ベビールームの一部は男性が利用できるように改装されている。
2番街側エントランス。
1階をグルメと雑貨のフロアに転換。入りやすい雰囲気に。
男性も利用できるベビールーム。
もう1つの目玉としてあげられるのが、大型書店「ジュンク堂書店」の出店だ。柏駅周辺では、2011年にイトーヨーカドーの文教堂、2016年に柏丸井VAT館の八重洲ブックセンター、柏高島屋ステーションモールのウイングブックセンターが順に閉店。また2015年に近隣の新星堂書店も売り場を縮小するなど、書店の閉店・縮小が続いていたため、柏市民にとっては嬉しいニュースであろう。
また、楽器店「山野楽器」、ベーカリー「ドンク」は、9月30日に閉店したそごう柏店からの移転となった。
駅前の顔だった「そごう柏店」は9月30日に惜しまれながら閉店。
ドンクは「そごう」からの移転。
カフェ併設・ドンクエディテ業態で、商店街側に面して展開。
各フロアごとの特徴-グルメ、雑貨、書籍など取り揃える
1階は先述のようにグルメと雑貨を中心としたラインナップ。柏市初出店となる店舗は、2015年に日本初出店を果たした台湾ティー専門店「貢茶」(ゴンチャ)、ブリオッシュ×ジェラートという新感覚スイーツを提供する「ブリジェラ」、喫茶「コメダ珈琲店」などで、その他にもとんかつ店、ベトナム料理店、インド料理店、ベーカリーなど、多くの食品雑貨店や飲食店が出店する。また、丸井グループによる自主編集型雑貨売場「ザッカセレクト・バイ・マルイ」も出店、普段使いから贈答品に最適なちょっといいものまで、様々な服飾雑貨や生活雑貨を取り揃える。
各国料理も出店。
ザッカ・セレクト・バイ・マルイ。
2階はレディスアパレルが中心のフロア。「HAVE A NICE TRIP」、「M2」などファッションビルでお馴染みのテナントに加えて丸井の自社ブランドも導入するほか、スマホアクセサリー「スマプラ」、「タリーズコーヒー」なども出店する。
スマプラ。
タリーズコーヒーも。
3階は服飾雑貨が中心となる。福井県鯖江市の眼鏡を販売する「ふくいめがねSpot」や、「スーツカンパニー」、「シュープラザ」などが出店する。
ふくいめがねスポット。
スノボ専門店など個性的なショップも。
4階~6階は、大型テナントが中心となる。
4階には丸井時代から出店していた「ユニクロ」がワンフロア全体に出店。5階は「ジュンク堂書店」が、6階は「山野楽器」などが出店する。
ユニクロは丸井時代から出店。
ジュンク堂書店。
開店初日、多くの人が詰めかける
開店初日となった27日は朝から多くの人が駆け付けた。
9月30日には、同じ柏駅前にあったそごうが閉店したばかりだっただけに、柏市民の期待を背負っての再出発となった。
早朝から多くの人が並んだ。
開店を記念して、館内では11月6日まで柏マルイと合同でのオープニングセール、福引きなどが実施されている。
福引きも実施。
マルイとの合同開催で、多くの客が並んだ。
柏モディ
住所:千葉県柏市柏1-2-26
営業時間:10:30~20:00
(飲食など一部異なる店舗あり)
外部リンク:柏モディ
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