イオンリテール、ダイエーいちかわコルトンプラザ店を2025年10月1日承継-市川プランタン前身の「イオンフードスタイル」実験店

大手流通グループ「イオン」(本社:千葉市美浜区)の総合スーパー運営会社「イオンリテール」(本社:同上)が、系列食品スーパー運営会社「ダイエー」(本社:東京都江東区)が千葉県市川市で展開する大型総合スーパー「ダイエーいちかわコルトンプラザ店」を2025年10月1日を目処に承継する方針を同年3月7日に発表した。

日本毛織工場跡地活かした地域密着大型商業施設

ニッケコルトンプラザは、1988年11月に日本毛織中山工場を再開発するかたちで開業。建物は地上4階建で敷地面積は約140,500㎡、延床面積は約71,000㎡。
同施設は1982年3月閉鎖の「日本毛織中山工場」跡地を再開発した歴史的経緯もあり、計画当初より日常利用主体の地域密着型コミュニティセンターを志向。2009年5月にはテーマに「0.7 歩先をいく、「ちょっといいね」」を掲げ、消費意欲の高い団塊ジュニアファミリー世代を主要顧客層にさだめた増床リニューアルを実施した。

ダイエー関東旗艦店「ダイエーいちかわコルトンプラザ店」。

イオンフードスタイル実験店となったプランタン

ダイエーいちかわコルトンプラザ店は、ダイエー直営百貨店業態「ダイエーいちかわプランタン」として開業。
いちかわプランタンは、ニッケコルトンプラザの地域密着路線に歩調をあわせ、百貨店と総合スーパーの中間業態といえる売場を展開。1997年10月に大規模リニューアルを実施するが、2000年3月のプランタンとの商標使用契約解消(ダイエー直営店のみ/なんば・新さっぽろはカテプリに転換)に先駆けて現在の屋号に改称していた。
その後、2014年9月閉店のイオン系高級食品スーパー「ピーコックストアニッケコルトンプラザ店」跡を統廃合するかたちで、同年11月に「食の総合専門館「フード・スタイル・ストア」業態確立に向けた第一歩」となる増床リニューアルを実施。
食品フロアでは直営自然派商品専門店「Botanical Shop(ボタニカルショップ)」といった同社初の取組みや量り売り惣菜「D’s Selection」、イオンと提携関係にある外資系冷凍食品スーパー「Picard」コーナー導入、衣料住居関連用品フロアでは「コンテナストア」「D.TRIP」「BIZ.COM」といったMD施策を打ち出すなど、従来型総合スーパーからの脱却を図った。imageピーコックストアの売場を吸収した2階食品売場。

ダイエーいちかわコルトンプラザ店は、2014年11月のフードスタイル実験店への転換後、2016年夏に大規模リニューアルを実施したが、2025年3月現時点においても総合スーパー業態を維持している。

2025年5店舗目のイオンリテールによるダイエー承継に

イオンリテールによるダイエー大型店の承継は、2025年3月1日の「ダイエー大宮店(イオンスタイル大宮西口駅前)」「ダイエーおおとり店(イオンスタイルおおとり)」「ダイエー東大阪店(イオンスタイル東大阪)」、4月1日の「ダイエー西宮店(イオンスタイル西宮今津)」承継に次ぎ、今年5店舗目となる。

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