ビックカメラ船橋東武店、2022年3月31日閉店ー百貨店初のビックカメラ、僅か5年の歴史に幕

千葉県船橋市のJR・東武鉄道船橋駅に直結する百貨店「東武百貨店船橋店」2階・3階に出店する大手家電量販店「ビックカメラ船橋東武店」が2022年3月31日に閉店し、約5年の歴史に幕をおろした。

東武百貨店船橋店。

百貨店初のビックカメラ、約5年で閉店へ

ビックカメラ船橋東武店は、2017年11月17日に東武百貨店船橋店の2階・3階に開業。東武船橋駅からのエントランスにあたる、かつて婦人服売場として営業していた2階・3階の一部(売場面積:約4,200㎡)に出店した。イメージキャラクターは「ふなとーたん」。
ビックカメラの店舗として百貨店に出店するのは初であること、既存の船橋駅南口の再開発ビル「船橋フェイス」2階・4階に出店する「ビックカメラ船橋駅店(現在は船橋駅FACE店に改称)と並び、南北2館体制で売場面積を約1600㎡から約4倍である約6000㎡に増床したことから、注目を集めていた。

閉店セールを行うビックカメラ店内の様子。

千葉駅前の新店舗開業が影響、後継テナントは未定

同社は、閉店の要因として今年11月に千葉市のJR千葉駅東口前に建設された再開発ビルに売場面積12600㎡の巨艦店を開業することが決定しており、それに伴う千葉県内の店舗体制の見直しの一環に伴うものであると説明している。

閉店に伴い、縮小された売場。

閉店後のテナントは2022年3月時点ではまだ発表されていないが、約4200㎡という面積の大きさから、新たな大型専門店の導入の可能性もあるだろう。

隣接する船橋駅南口「FACE店」は営業継続

なお、船橋駅南口の再開発ビル「船橋フェイス」4階の「ビックカメラ船橋駅FACE店」は、4月1日以降も通常通り営業を継続する。
なお、かつて展開していた2階フロアは現在は終了しており、4階フロアのみの営業となっている。

船橋FACE・ビックカメラ。

今年開店45周年を迎える船橋東武、更に全館で改装進む

東武百貨店船橋店は、2021年12月に地階食料品売場の改装を実施したが、それ以降も各階で改装が進んでいる。
ここでは2022年に入ってからの改装箇所を紹介する。

7階
洋食器の「リヤドロ」、「ナルミ」、「ウエッジウッド」、「ロイヤルコペンハーゲン」、「マイセン」が在庫限りで取り扱いを終了する。

4階

毛皮の「KBファー」、婦人服の「コレット」が2月27日に退店。第2催事場も2月24日より改装工事のため閉鎖している。

3階

婦人服の「組曲」が2月27日に退店。
同じく婦人服の「ポロ・ラルフローレン」が2月17日にオープン。
眉サロンの「アナスタシア・ミアレ」が2月26日に4階から移設、リニューアルオープンした。

約4年ぶりに船橋駅前に出店した婦人のポロ・ラルフローレン。

1階
化粧品の「ジュリーク」が2月15日に、「ジバンシィ」が3月31日に退店。
婦人靴の「ジェリービーンズ」が3月2日に退店。

今後はビックカメラ跡も改装が進むものと思われる。

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