ビックカメラセレクト京都四条河原町店、2022年3月31日閉店-酒強化店、家電回帰も僅か4年で

京都府京都市下京区の四条通にある家電量販店「ビックカメラセレクト京都四条河原町店」が2022年3月31日をもって閉店した。

暖簾に「京都」「厳選」掲げた新業態だった

ビックカメラセレクト京都四条河原町店は、2018年7月に閉店した高級紳士服ブランド店「BROOKS BROTHERS京都店」跡を居抜きするかたちで同年12月に開店。営業フロアは地下1階~地上2階で売場面積は約910㎡。同業態としては2017年12月の原宿店、2018年3月開店の町田店(旧アウトレット町田店/現町田店別館)に次ぐ3店舗目であった。
京都四条河原町店は、出店地域の特性・環境に対応した都市型厳選業態(セレクト)として、開店当初は訪日外国人観光客によるインバウンド需要の取込みを図るべく、地階に医薬品や土産菓子売場、1階1階ワンフロアに酒売場、2階に家電・ゲーム・旅行用品売場を展開。店内装飾に暖簾や格子、提灯、酒樽を用いるなど、「見ても楽しめる店」「思わず写真を撮りたくなるような店づくり」をめざすとしていた。

家電回帰で生き残り図ったがわずか4年で閉店

ビックカメラセレクト京都四条河原町店は、開店から約2年ほど訪日外国人観光客への店舗最適化に取組んでいたが、2020年夏にはコロナ禍を受けて全面リニューアルを実施。医薬品・酒売場の集約と土産菓子・旅行用品売場の廃止により、ビックカメラ標準店舗と同等の商品構成に路線を転換することとなった。

リニューアル後のセレクト京都四条河原町店。

しかしながら、京都市内ではビックカメラJR京都駅店に加え、ヨドバシカメラマルチメディア京都、エディオン京都四条河原町店といった大規模な都市型家電量販店が複数あり、1,000㎡を下回る同店は家電量販店業態での差別化を打ち出すことができなかった。ビックカメラは、京都四条河原町店で提供する商品・サービスをJR京都駅店に集約するとしており、四条通での4年の営業に幕を下ろすこととなった。

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