大手ドラッグストア「クスリのアオキHD」は、京都・滋賀地場食品スーパー「ハッピーテラダ」全株式を取得することを2024年12月5日開催の取締役会で決議した。
取締役会決議により、ハッピーテラダが展開する食品スーパー「ハッピーテラダ」「TOKUYA」9店舗はクスリのアオキ系店舗となる。
ピエリやベルファの食品核担う京滋地場スーパー
ハッピーテラダは1981年3月に京都市伏見区で設立。設立以来長らく、京都市南部地盤の地域密着型食品スーパーとして営業を続けていたが、2009年6月廃業の滋賀地場食品スーパー「シーダー21」を引継ぐかたちで、同年9月に滋賀1号店「ハッピーテラダ唐崎店」を開店。2014年12月には新業態1号店「TOKUYAピエリ店」を開店し、同業態の多店舗化を図った。
クスリのアオキHD、テラダ子会社化で生鮮強化
クスリのアオキHDは2020年6月のナルックス(本社:石川県金沢市)完全子会社化を皮切りに、全国各地の地場食品スーパーを傘下に収め、ドラッグストア業態「クスリのアオキ」への転換を進めている。
同社によるハッピーテラダの株式取得は、ハッピーテラダの食品スーパー運営ノウハウや生鮮部門を中心とした人材の獲得、近畿エリア生鮮事業の強化を目的にしたもので、2024年12月の子会社化発表時点においては既存食品スーパー業態転換の方針を明らかにしていない。
同社は「それぞれの保有する知識・経験や人材等の経営資源を共有することで、シナジー効果を発揮し、当社グループの一層の企業価値向上に努めてまいります」とコメントしており、ハッピーテラダの運営体制を順次刷新していくとみられる。
TOKUYAピエリ守山店(同社公式より)。
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