新潟県新潟市中央区の新潟島内にある大型地下街「西堀ローサ」が、2025年3月31日に閉館する。
かつて多くのデパートと繋がっていた地下街
西堀ローサは1976年10月に開業。総工費は約68億円。
新潟市中央区六番町にある「6th Avenue」と七番町にある「7th Avenue」の2街区で構成され、総延長は約2キロメートルだった。
西堀ローサ。ヨーロッパ調の優美な内装が特徴。
右側はバスの発着案内サイネージ。
西堀ローサは古町商店街や西堀地下駐車場、そしてかつては新潟三越、新潟大和、WITH新潟(旧イチムラ百貨店新潟店)、ラフォーレ原宿新潟(いずれも撤退済み)などのデパートとも直結・もしくは近接しており、新潟の商業の中心として賑わった。
ヨーロッパ調の装飾も見納め、今後は未定
西堀ローサの「ローサ」は薔薇に由来し、ヨーロッパ調の優美な内装や噴水で彩られた地下街は大型店とともに多くの来街客から親しまれた。
しかし、地下街近隣にある大型店が全て撤退したことから近年は空き店舗が目立つ状態となっており、売上はかつての1割以下となっていたという。近年は物販店ではない業態の入居も多くなっていた。
西堀ローサに直結していた新潟三越。2020年に閉店。
そうしたなか、運営する第三セクター「新潟地下開発」も経営不振に陥り、2023年11月の臨時株主総会で解散が決定。全店退去・閉店し、閉館することとなった。
西堀ローサは閉館後に新潟市が取得する方針であるというが、具体的な活用方法は未定となっている。
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