蔦屋書店、一部で「楽天ポイント」2022年9月29日導入-FC大手トップカルチャー、佐久平を皮切りに64店

新潟県新潟市に本社を置く複合書店運営会社「トップカルチャー」は、同社運営の「蔦屋書店」「TSUTAYA」全64店舗で「Tポイント」に加えて楽天グループ共通ポイントサービス「楽天ポイント」導入を2022年9月28日に発表した。

蔦屋書店と楽天ポイントの文字が並ぶ。

楽天ポイントは同社運営店舗で9月29日より順次付与・利用可能となる。

TSUTAYA最大のFC加盟会社

トップカルチャーは1986年12月に新潟市で設立。
同社は1985年9月に設立したばかりの「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」と1987年5月にTSUTAYA事業にかかわるFC契約を締結し、同社1号店「TSUTAYA県庁前店(現蔦屋書店新潟中央インター店)」を開店。
1996年11月には新潟県外(長野県)に初出店、2000年10月にはテイツーとの共同出資により「トップブックス(古本市場トップブックス)」を設立し中古品買取・販売に進出、2002年12月には首都圏(神奈川県)に初出店、その後もCCC直営TSUTAYAの譲受や首都圏有力TSUTAYA事業運営会社(東京建物系など)の買収を進めることで店舗網と事業領域を拡大した。

トップカルチャーのTSUTAYA亀有店。

2022年9月現在は1都9県にグループ総数74店舗を展開するなど、TSUTAYA最大のFC加盟会社となっている。

レンタル撤退など独自色鮮明にしていた

トップカルチャーは2005年にCCCと資本業務提携を締結し、TSUTAYA書籍FC加盟や直営店譲受をあわせて行うなど親密な関係にあったが、2021年7月にレンタル事業からの撤退を発表。同年8月に開始したコワーキングスペース事業や既存雑貨文具売場への転換、専門店へのリーシング強化を打ち出すなど、独自色を鮮明にしていた。

全64店舗で「楽天ポイント」導入

トップカルチャーは楽天ペイメントと提携し、2022年9月29日プレオープンした「蔦屋書店佐久平店」(店舗面積2,962㎡/フォレストモール佐久平内)を皮切りに、楽天グループ主導の共通ポイント「楽天ポイント」を順次導入する予定。

蔦屋書店佐久平店。

なお、蔦屋書店佐久平店は「長野県のフラッグシップ店舗」として、テナントとして「タリーズコーヒー」「ふるいちトップブックス」に加えて、楽天とトップカルチャーの連携による「楽天モバイル」を導入する。

同社は「会員数1億以上の強固な顧客基盤を持つ楽天グループとの連携をさらに深めることで、楽天会員のメイン層である30代、40代をはじめとする利用者の拡大やサービス向上を図ります。」とコメントしており、佐久平店を始めとする同社運営の蔦屋書店・TSUTAYA全64店舗では、従来のCCC主導の共通ポイント「Tポイント」に加え、楽天ポイントの付与・利用が可能となる。

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