関西地方の電鉄系中堅コンビニ「アンスリー」のうち、南海電鉄グループが展開する店舗が、2022年12月より順次セブン-イレブンに転換される。
京阪グループもアンスリーの展開終了を発表しており、2023年中にアンスリーの店舗は全て消滅する。
京阪のアンスリー(八幡市)。
「京阪」「南海」「阪神」のコンビニだったアンスリー
アンスリーは1997年に「京阪」「南海」「阪神」の「AN」が付く3社系列による共同ブランドのコンビニとして発足。
3社のエキナカ・駅構内・駅チカで展開していたが、阪急阪神の経営統合により2009年に阪神グループの店舗が離脱し、阪急系のアズナス(現在はブランド消滅、ローソン)に屋号を変更した。
また、京阪グループも、2021年12月に京阪ザ・ストア系のアンスリー全店(大阪府・京都府)を近く全店閉店させ、そのうち19店舗を京阪ストアのミニ食品スーパー「もより市」に転換することを発表していた。
南海、アンスリーを12月からセブン-イレブンに
南海グループは、南海フードシステムが運営する「アンスリー」と「nasco+(ナスコプリュス)」の全18店舗(大阪府・和歌山県)を、2022年12月より順次「セブン-イレブン」のフランチャイズ店舗へと切り替えることを2022年9月に発表した。
南海アンスリー最新店舗(和歌山市駅改札、2020年開店)。
これにより、アンスリーは2023年中にも約26年の歴史に幕を下ろすこととなる。
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