新潟三越、2020年3月22日閉店-旧・小林百貨店、中心商店街「古町」の核店舗

三越伊勢丹ホールディングスは、傘下の新潟三越伊勢丹が運営する「新潟三越」(新潟市中央区)を2020年3月22日に閉店させる。

新潟三越。

小林百貨店、113年の歴史に幕へ

新潟三越は1907年に「小林呉服店」として創業。「小林百貨店」となったのち1978年に三越グループ入りし、1980年に「新潟三越」となった。三越は1975年10月に「新潟三越エレガンス」(現在も三越伊勢丹グループである「新潟アルタ」)を開業させており、同店は三越の新潟2号店であった。なお、三越は新潟駅前の「三越ブラザービル」にも小型店を出店、3館体制となった時代もあった。
新潟三越の売場面積は20,596㎡、建物は新潟三越伊勢丹が所有する。
新潟では、三越と伊勢丹の経営統合以降、両店舗が比較的近接して立地しており、新潟アルタも含めた店舗の棲み分けが課題となっていた。
2016年度の新潟三越の年商は137億500万円。新潟伊勢丹の売場面積は22,800㎡、2016年度の年商は318億5,700万円で、2倍以上の差を付けられていた。
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新潟伊勢丹。

なお、三越伊勢丹は「新潟アルタ」についても2019年3月に閉店させる方針を発表している。

三越傘下の新潟アルタ。

新潟三越は自社ビルであるものの、築年数が高く老朽化が進んでいる。
新潟市の古くからの中心商業地である古町地区では大和百貨店跡などでの再開発が活発化している一方、JR新潟駅に近い万代地区との賑わいの差が鮮明になってきており、今後の跡地の活用方法にも注目が集まることになろう。

外部リンク:新潟三越 NIIGATA MITSUKOSHI
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