JR若松駅ベイサイドモール跡、2025年3月1日開業-(仮称)北九州市若松区白山1丁目店舗、ドラッグストアモリ若松駅前店を核に

福岡県北九州市若松区のJR若松線若松駅に、JR九州グループ系商業施設「(仮称)北九州市若松区白山1丁目店舗」が2025年3月1日に開業する。

2024年2月に全館閉館した若松駅ベイサイドモール

北九州市若松区白山1丁目店舗の前身となる「ベイサイドモール」は1996年7月に開業。建物は平屋建で店舗面積は1,936㎡。
ベイサイドモールは、JR九州が旧若松駅操車場跡地再開発(久岐の浜ニュータウン)と一体的に整備を進めたオープンモール型商業施設として、大型食品スーパー「ハローデイ」やドラッグストア「サンキュードラッグ」といった北九州地場大手チェーンが長らく営業を続けていた。

ベイサイドモール/ハローデイ若松店。

しかし、2018年1月の複合書店「白石書店S-PAL若松」閉店解体後、酒量販店「ロビンフッド」や眼鏡店「ビジョンメガネ(旧眼鏡の松田)」といった開業以来の主力専門店が相次ぎ撤退したため、2024年2月のハローデイ閉店をもって施設は全館閉館となった

ベイサイドモール専門店棟。

ドラモリを核とした近隣商圏型施設に

(仮称)北九州市若松区白山1丁目店舗は、JR九州グループがベイサイドモール跡地を建替えるかたちで整備したもので、店舗面積は1,534㎡。前身施設同様、JR九州ビルマネジメントが管理運営を担う。
新施設には西日本地場大手ドラッグストア「ドラッグストアモリ若松駅前店」(若松区内2店舗目)を核に、牛丼店「すき家」やスイーツショップ「シャトレーゼ」といった専門店が入居する方針が明らかとなっている。

ドラッグストアモリ若松駅前店。

若松駅周辺では、1995年8月に地場老舗百貨店「若松井筒屋」が前身百貨店(丸柏)時代から続く業績不振を背景に閉店。2000年3月の若松A地区市街地再開発施設「ベイサイドプラザ若松(サンリブ若松)」開業や商店街再整備・道路拡幅など、市街地再活性化に向けた取組みもみられたが、洞海湾を挟み対岸に位置する小倉北区・戸畑区の大型店や若松北湊の新興ロードサイド型店舗(サンリブグループ・大黒天物産・コスモス・ヤマダデンキ)への買物客流出もあり、依然として衰退が続いている。
若松区内在住のベイサイドモール利用者からは、同業地場大手と比べ生鮮取扱実績が豊富なドラッグストアモリ、市中心部初となる飲食店の進出に期待を寄せる声もあり、厳しい環境下にあった若松駅周辺の賑わいに貢献していくとみられる。

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