ハローデイ若松店、2024年2月20日閉店-JR若松駅ベイサイドモールの核担う古参店、施設開業から27年で

福岡県北九州市若松区のJR九州グループ系商業施設「ベイサイドモール」の核店舗「ハローデイ若松店」が2024年2月20日をもって閉店する。

若松駅再開発で生まれた「ベイサイドモール」

ベイサイドモールは1996年7月に開業。建物は平屋建で店舗面積は1,936㎡。2024年2月現在はJR九州ビルマネジメントが「若松ベイサイド商業施設」として管理運営を担っている。
同施設は旧若松駅操車場跡地再開発(久岐の浜ニュータウン)と一体的に整備された施設であり、開業当初は「ハローデイ」を食品核にドラッグストア「サンキュードラッグ」や複合書店「白石書店」、眼鏡店「眼鏡の松田(ビジョンメガネ)」、酒販店「ロビンフッド」など、北九州地場大手チェーンが多数立ち並んでいた。
若松駅周辺ではベイサイドモールの開業以後、複合商業施設「ベイサイドプラザ若松」(核店舗:サンリブ若松)の開業や商店街再整備、道路拡幅など、市街地再活性化に向けた取組みがみられたが、洞海湾を挟み対岸に位置する小倉北区・戸畑区の大型店や若松北湊の新興ロードサイド型店舗(サンリブグループ・大黒天物産・コスモス・ヤマダデンキ)への買物客流出もあり、依然として衰退が続いている。

専門店撤退相次ぐベイサイドモール、食品核ハローデイも

ベイサイドモールは2018年1月の「白石書店S-PAL若松」閉店解体後、サンキュードラッグの閉店(若松桜町店への事実上の統廃合)やauショップの隣接地(旧くじら館)移転、ロビンフッド・ビジョンメガネの完全閉店が生じており、開業当初からの店舗はハローデイ1店舗を残すのみであった。
また、ハローデイ若松店も積極的なスクラップ&ビルドが目立つ同社店舗としては貫店(1986年11月開店)に次ぐ古参店であり、店舗面積も673㎡と狭小、顕著な設備投資もみられなかった。

ハローデイ若松店。

2024年2月現在、施設を管理運営するJR九州ビルマネジメントは施設跡の活用方法を発表しておらず、ハローデイも若松区内への後継店出店計画を打ち出していないため、若松区内在住の施設利用者からは「駅のハローデイ古いけね」「サンリブやラ・ムーがあるから困らん」と諦めに近い声が多数聞かれている。JR九州には地元の失望感を拭い去る若松の活性化に結び付くような後継店の誘致に期待したい。

ベイサイドモール若松専門店棟。

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