フクハラハピネスマート春採店、2024年2月18日開店-アークス福原の新業態、全面刷新でサンドラッグ対策めざす

北海道釧路市で地場大手流通グループ「アークス」(本社:札幌市中央区)の地域子会社「福原」(本社:北海道帯広市)が展開する食品スーパー「フクハラ春採店」跡に、同社の新業態1号店「ハピネスマート春採店」が2023年2月18日午前9時に開店した。

春採のフクハラ、老朽化が深刻だった

フクハラ春採店は1989年開店で建物は平屋建、店舗面積は789㎡。
春採店は開店当初、地域唯一の大型食品スーパーであったが、1995年には釧路市民生協系食品スーパー「コープ春採店(コープさっぽろ春採店を経て2023年10月閉店)」が、2003年にはイオングループ系食品スーパー「マックスバリュ春採店(現ザ・ビッグ春採店)」が開店するなど競争が激化。店舗建物も青果フロアを中心に雨漏りが続くなど老朽化が顕著であり、売場什器も雨漏りに対応した変則的な配置となっていた。
そのため、フクハラ春採店では2024年2月1日に「売り場改装」を発表、2月6日午後6時をもって一時閉店していた。

小商圏型新業態でサンドラッグ対策へ

ハピネスマート春採店は、福原による新業態1号店となる。
ハピネスマートではチラシを廃止し、毎日お求めやすい価格の提供を打ち出すEDLP型の営業に移行。青果コーナーではカット野菜、水産・食肉コーナーでは長期保存可能な真空冷凍食品や急速冷凍商品、デリカコーナーでは食べきりサイズの和惣菜を拡充するなど、少人数世帯向けの店舗づくりを打ち出す。

2023年当時のフクハラ春採店。
既存の店舗建物を活かしつつ新業態となる。

店舗近隣では2023年10月に道内大手生協系食品スーパー「コープさっぽろ春採店」(旧釧路市民生協運営店舗)が閉店したもの、2024年2月22日には店舗跡に大手ドラッグストア「サンドラッグ春採店」が開店を予定している。
サンドラッグ春採店では青果・精肉・冷凍食品・酒類の取扱いも予定しているため、リニューアルによる集客力維持を狙いがあるとみられる。

2023年10月に閉店したコープさっぽろ春採店。
2024年2月22日にサンドラッグ春採店となる。

フクハラハピネスマート春採店

住所:北海道釧路市春採6丁目2番43号
営業時間:午前10時~午後8時

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