岩手県宮古市のJR宮古駅前にある大型ショッピングセンター「キャトル宮古」の核店舗「宮ビル」が、2021年9月5日で事業を停止し閉店した。
キャトル宮古。
キャトル宮古から食品売場が消滅
現在の「宮ビル」は2003年12月に旧宮古サティ跡に開業した「キャトル宮古」の核店舗として開店。
キャトル宮古の食品売場「宮ビル」。
もともと、キャトル宮古は1980年にニチイと地場企業の提携により「宮古ファミリーデパート玉木屋」として開店。その後「サンホーユー宮古店」「ニチイ宮古店」「宮古サティ」となったが、マイカルの経営破綻により2002年に閉店していた。
一方の宮ビルも旧店舗は別の場所にあり、現在宮ビルを運営する「ミナック」は同店を引き継ぐ目的で1997年に設立された企業だったが、キャトル宮古の開業に伴いキャトル宮古1階に店舗移転していた。
キャトル、テナントのコロナクラスターで客離れか
複数の地元メディアの報道によると、宮ビルは従業員全員を解雇し、今後法的手続きに入るという。
キャトル宮古では2021年8月にテナントの健康器具販売店で新型コロナウイルスのクラスター感染が発生。同テナントで17人が感染したため全館一時営業を休止しており、その後も客足が遠のいていたとみられる。
キャトル宮古は営業を続けるものの、新型コロナウイルスの感染拡大により、100円ショップ「ラ・エン」、レストラン「フードオアシス満彩」など複数の店舗が閉店、もしくは閉店予定としている。それらも含め、後継店舗については9月時点で発表されていない。
(撮影:アイビスさん)
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