イオンモール名古屋ノリタケガーデン、2021年10月27日開業-名駅徒歩圏、イオン初「都市型オフィス」併設

愛知県名古屋市西区則武新町のノリタケカンパニーリミテド本社工場跡地に、イオングループの複合商業施設「イオンモール名古屋ノリタケガーデン(イオンモール Nagoya Noritake Garden)」が2021年10月27日に開業する。

イオンモール名古屋ノリタケガーデン。

ノリタケの森隣接-都会と自然を感じる場に

イオンモール名古屋ノリタケガーデンは、2014年に閉鎖された陶器・工業機材メーカー「ノリタケカンパニーリミテド」本社工場跡地に出店。
名古屋駅から北に約1kmの場所に位置しており、モール隣接地にはノリタケミュージアムや広場などを有する「ノリタケの森」があるほか、周辺にはトヨタ産業技術記念館も立地する。

建物配置(三菱地所レジデンスより)。

イオンモール名古屋ノリタケガーデンの建物は地上6階建、敷地面積は約 57,000㎡、総賃貸面積は商業施設が約37,000㎡、オフィスが約22,000㎡、延床面積は約140,000㎡。
イオンモール名古屋ノリタケガーデンの館内構成(イオンリリースより)。

施設コンセプトは「自然と自然になれる場所」。名古屋都心のなかでも緑を感じられる場所であるため、都会と自然の立地の魅力を存分に生かしつつ一人ひとりが「自然体になれる場所」を目指すという意味を込めた。
なお、イオンの隣接地には三菱地所レジデンスの分譲マンション「ザ・パークハウス名古屋」も建設されている。

ザ・パークハウス名古屋とイオンモール。

「イオンスタイル」は食品に特化

イオンモール名古屋ノリタケガーデンの核店舗である1階「イオンスタイル名古屋則武」は食品に特化した売場で、地元産品に力を入れる。
名古屋市近郊で野菜を栽培し、販売まで行う産直八百屋「yaotomi(やおとみ)」を導入、愛西市・弥富市など名古屋近郊で栽培された野菜・果物を取り揃えるほか、愛知の一色、幡豆、形原漁港などで水揚げした鮮魚の対面販売、とんかつ専門店「みそかつ矢場とん」の手作り豚まんの即食販売や青柳総本家の「生ういろう」などの販売もおこなう。

イオンスタイルのロゴが設置された外装。

このほかのイオンスタイルの売場としては、3階に化粧品・ドラッグストア「グラムビューティーク」を設ける。イオン直営売場での衣料品などの扱いは実用衣料などごく一部のみとなる。

プラネタリウム、レトロゲームなどアミューズメント充実

専門店の総テナント数は約150店。そのうち、インテリア雑貨専門店「DULTON DAY STACK NAGOYA」やAI採寸システム採用のレディスファッション「enamu」、 韓国コスメブランド「Huxley」、台湾発のバーバルケアブランド「阿原YUAN」などが東海エリア初出店(41店)もしくは愛知県初出店(7店)となる。
さらに、一般的なイオンモールと異なった特徴として、名古屋市中心部の新たな魅力となる「アーバン・カルチャーテイメント」の提供に力を入れる。

コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA(コニカミノルタリリースより)。

その1つとして日本初のLEDドームを採用したプラネタリウム「コニカミノルタプラネタリウム満天NAGOYA」が入居。また、アミューズメント「ナムコ」内には1980年代世代が思い浮かべていた21世紀の大人の遊び場をコンセプトとしたゾーンである「80×20 PLAYBAR」を開設。館内には1980年代のアーケードゲームから最新デジタル技術を駆使したものまで幅広く設置する。
このほか「ユニクロ」「無印良品」「ABC-MART」「島村楽器」「ユザワヤ」「Seria」「J!NS」などおなじみの大手物販テナントも多数出店。近隣の「名古屋則武新町郵便局」が移転入居することで、買い物客・ビジネス客双方の利便性を図る。

3フロアにレストラン-オフィス入居者もターゲット

レストランのゾーンは1階から3階までの各階に設置される。
1階「Garden Dinning」では、ニューヨーク発のプレッツェルクロワッサンが人気の「ザシティベーカリー」や焼き立てパン・トリュフオムレツなどを提供するレストラン「ESPRESSO D WORKS」、東京新宿で展開しているハンバーグ専門店「君のハンバーグを食べたい」などの飲食店が出店する。
2階「Garden Restaurant」では、北海道札幌に本店を置き、多品目野菜や様々な具材のスープカレーを提供する専門店「Rojiura Curry SAMUR」やパリ街角のカフェをイメージし、テラス席では森の自然を楽しむことのできるレストラン「AUX BACCHANALES La Sœur」などが出店する。
3階フードコートの「FOOD FOREST」では、全開放型サッシの採用によって風や光を感じることのできる開放的空間を再現しているという。また屋外テラス席も配置し、自然を感じながら食事を楽しめる場所も設置する。

イオン初の次世代オフィス「ビズリズム」導入

今回のイオンモール名古屋ノリタケガーデンの4階から6階は、イオンモールが初めて展開する次世代型の都市型オフィス新業態「BIZrium 名古屋」となる。
オフィス名の「BIZrium」には、働く人や学ぶ人目線でそれらを暮らしの一部と捉えて、次世代の新しいオフィスを創造したいという願いが込められているという。

BIZrium・ロゴタイプ。

オフィスコンセプトは「Work Life Blend Office」。自分の意志で働き方も暮らし方も選べる柔軟性を兼ね備えた「ライフスタイルオフィス」としていく。オフィスをイオンモールが提供することによって、コロナ禍で加速したオンライン化に対応し、企業の拠点集約やオフィススリム化に応え、社員コミュニケーションを促進し、企業とワーカーとの強い結びつきを実現するとしている。
BIZriumには「名古屋外国語大学」のサテライトキャンパスが2021年秋の開講を目指しているほか、企業オフィスの入居が10月20日より順次開始される。

オフィス「BIZrium」部分。

オフィスのメインエントランスは低層階ビルの特徴を生かし、1階メインエントランスからオフィス専用エスカレーターで直結。これまでの高層階ビルであったエレベーター待ちやエレベーター内の密などを回避し、ソーシャルディスタンスを保てるストレスフリーなエントランス設計となっている。
また屋外ラウンジも設置。開放感あるテラス空間で新鮮な空気と自然あふれる緑を感じることができ、コミュニケーションや気分転換のスペースとしてオフィス入居者に提供する。
館内は壁一面天然木ボードとなっており、マーカーで書き込むことのできる「アイデアを出す部屋」、シックな室内空間し内容に集中しやすくすることでプレゼンを促す「プレゼンをする部屋」、アロマや音楽を流すこともでき、面談など意識的な振り返りなどに活用することのできる「一息つく部屋」、クッションやソファーを設置し、柔らかい空間演出をすることで、相談や面談をしやすくすることを目的とした「談話する部屋」など、用途に合わせた室内空間を提供している。

名駅北地区の新しいランドマークとして期待

イオンモール名古屋ノリタケガーデンは、イオンモール初の都市型オフィスと商業施設との複合施設となった。

緑に囲まれた施設となるイオンモール名古屋ノリタケガーデン。

低層階は隣接するノリタケの森と合わせて観光する施設の充実化やオフィスワーカーも生活の一部として利用できる商業施設を目指す一方、オフィスでは従業員や学生が働き学びやすい空間づくりをおこなっており、名古屋都心の「職買近接スポット」として新たなランドマークの1つとなることが期待される。

イオンモール名古屋ノリタケガーデン

住所:愛知県名古屋市西区則武新町三丁目
営業時間
専門店:午前10時~午後9時
イオンスタイル:午前8時~午後10時
1・2階レストラン:午前11時~午後10時
3階フードコート:午前10時~午後9時
プラネタリウム:午前10時~午後10時

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