二重橋スクエア、2018年11月8日開業-旧「東京會舘」など跡地、三菱「丸の内二重橋ビル」下層階に

東京都千代田区丸の内の「丸の内二重橋ビル」に、三菱地所の都市型商業施設「二重橋スクエア」が11月8日に開業する。

二重橋スクエアが開業する「丸の内二重橋ビル」

東京會舘ビル跡などで進められていた再開発、ついに完成

丸の内二重橋ビルは東京會舘ビル、東京商工会議所ビル、富士ビル跡を再開発し10月15日に竣工。建物は地上30階建地下4階建で、高さは150m、延床面積は約173,000㎡。
再開発以前の東京會舘ビル

二重橋スクエアはビル低層フロア(地下1階~地上2階)の商業ゾーンとして開業、店舗面積は約2,700㎡。日本初や新業態の店舗を含む25店舗が出店する。高層階はオフィスなどとなる。
1階は、コンセプトに「Urban Gallery~華やかで上質感あふれる、都会のギャラリー~」を掲げ、イタリアを代表する高級紳士服ブランド「Ermenegildo Zegna」やフレンチトラッドシューズブランド「J.M. WESTON」、フランスの有名パティシエが手掛けるカフェ・グロサリー専門店「PIERRE HERMÉ」など10店舗が出店。
なかでも「PIERRE HERMÉ」は、菓子以外にも全国のこだわりの特産品、生産者とのコラボ商品を「ピエール・エルメ」ブランドで販売するなど、日本の素晴らしいものを東京丸の内から世界へ発信するコンセプトショップを目指すという。

1階で営業するショップはいずれも路面店となる。

2階は、コンセプトに「Marunouchi Resort~テラスに降り注ぐ光、都会の中のリゾート~」を掲げ、著名レストラン経営者「ALAN YAU」が手掛ける点心専門店「YAUMAY」(丘如春)、ミシュランスターシェフ「David Myers」が手掛けるアメリカンステーキハウス「Morton’s The Steakhouse Marunouchi」といった上質指向の2店舗が出店する。
地下1階は、コンセプトに「Downtown Marunouchi~新たな丸の内の食文化を発信する“ダウンタウン”~」を掲げ、福岡の焼鳥専門店「焼き鳥松元」、海鮮酒場「長浜鮮魚卸直営店 博多 魚助」、大阪・鶴橋の「お好み焼・鉄板焼 オモニ」など、就業者や来街者が日常的に利用可能な飲食店を中心に13店舗が出店する。

丸の内の最南端、「日比谷エリア」との懸け橋に

二重橋スクエアの開業後も、丸の内二重橋ビル館内には大規模複合施設として東京商工会議所運営の国際会議対応貸会議室「東商グランドホール」(500席)や老舗ホテル「東京會舘」運営の大バンケットルーム(2,000名規模)、披露宴会場、チャペル、高級レストランが順次オープンする予定となっている。

丸の内二重橋ビル(2017年撮影)。

丸の内地区では三菱地所主導の再開発プロジェクトが相次いで進められているが、二重橋スクエアはその最も南に位置する建物の1つであり、最寄駅は東京メトロ日比谷駅となる。
日比谷地区の周辺では「東京ミッドタウン日比谷」をはじめ三井不動産グループなどによる再開発が進められており、両者の再開発エリアが1つに繋がることによって都市の魅力向上、回遊性向上が期待される。

二重橋スクエア

住所:東京都千代田区丸の内三丁目2番3号
営業時間:店舗により異なる

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