西友リヴィン・ザ・モール春日井、2019年3月までに閉店-大和ハウスが新施設を建設

米ウォルマート傘下の「西友」(東京都北区)は、愛知県春日井市のショッピングセンター「西友リヴィン・ザ・モール春日井」(THE MALL春日井)の本館「Part1」を大和ハウス工業(大阪市北区)に7月27日付で売却したことを8月2日に発表した。
大和ハウス工業は新たな商業施設を建設する意向を示しており、西友は2019年3月末までに閉店、ザ・モール本館「Part1」の建物は解体される。

ザ・モール春日井(春日井市ウェブサイトより)。

THE MALL1号店、歴史に幕-ステンドグラスも見納め

ザ・モール春日井は、西友の百貨店業態「春日井西武」を核とする「西武春日井ショッピングセンター」として1977年6月開業。売場面積は24,321㎡。建物は西友が所有する。
西武春日井SCは1992年の増床を機に、同社初となる新たな商業施設ブランド「ザ・モール」に改称。さらに、2000年12月には、核テナントの春日井西武の屋号が「LIVIN春日井店」に改称されたほか、隣接地に大型専門店が中心の新館「ザ・モール春日井Part2」(売場面積13,147㎡)を新設した。
本館「Part1」のテナントとしては、旧西武セゾングループだったアミューズメント施設「アミュージアム」、雑貨店「無印良品」が出店。かつては書店「リブロ」も出店していた。そのほか、「ABC-MART」、「Right-on」、「スターバックスコーヒー」など約80店舗が出店する。
本館「Part1」の建物には巨大なステンドグラスが設置(増床部分)されているほか、敷地内に噴水が設置されるなど、セゾングループらしい非常に豪華で華やかな施設となっていることが特徴であった。また、かつてはパーキングシアターも設置されていた。
なお、新館「Part2」のテナントとしては、ファストファッション「GU」、家電量販店「エディオン」、子供・ベビー用品店「アカチャンホンポ」、家具雑貨店「ニトリ」、100円ショップ「セリア」といった大型専門店が出店するが、こちらは売却されず、今後も営業を継続する。

本館は大和ハウスに売却、解体-西友は小型店出店検討

大和ハウスは本館「ザ・モール春日井Part1」を解体。跡地に新たな商業施設を建設する方針だという。
西友は「将来にわたり、ベストなサービスをお客様に提供するためには、より新しく近代的なショッピングモールが必要である」としており、大和ハウス工業が建設する新たな商業施設に食品スーパー「西友」として再出店することを検討しているという。
先述の通り、ザ・モール春日井の閉店・解体後も新館「ザ・モール春日井Part2」は西友所有のまま営業を継続する。
今後、Part1は大和ハウス社の系列ショッピングセンターで良くみられるようなオープンモール型・専門店中心の施設に生まれ変わることが予想されるが、永年地域のシンボルとして親しまれた華やかなステンドグラスが消えることを惜しむ声も少なくないであろう。

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