DONDONDONKI西門店、2021年1月19日開店-台湾初のドンキ、松竹台湾劇場跡地「阿曼TIT」の韓国E-LAND旗艦店跡に

台湾台北市萬華区の西門駅近くに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「DONDONDONKI 西門店」が2021年1月19日午前10時(台湾時間)に開店する。

DONDONDONKI西門店。

中文摘要:日本零售連鎖店「驚安の殿堂 唐吉軻德」臺灣首店「DONDONDONKI西門店」將於110年1月19日正式開幕。 

台湾随一の歓楽街にあった旧松竹跡地を刷新した再開発

阿曼TIT(AMAN TIT)は、松竹・台湾劇場を前身にもつ映画館「中國戲院」(1935年開館・2001年閉館)の跡地一帯で進められた再開発の一環として、阿曼開発(AMAN/GrandamanProperties)を中心に2009年に着工、2012年に竣工。建物は地上27階地下6階建で、低層階(1~5階)は商業フロア、高層階は高級マンションとなっている。

阿曼TIT(AMAN TIT)。

阿曼TITが立地する西門町一帯は、戦前より台湾随一の映画街として知られており、2021年現在も台湾有数の繁華街・歓楽街として若者向けのファッションビルや路面店、シネマコンプレックスが集積している。

“日系”から“韓国系”へ転換するも1年半ほぼ閉鎖状態だった

阿曼TITの低層階は2012年12月の開業当初、ファッションビル「neo WEST」として、台湾ソニー(台湾索尼)の旗艦店「SONY Store西門直営店」や時計店「SEIKO」といったブランドショップや「麻布茶房」「とんかつ新宿さぼてん(勝博殿)」「カプリチョーザ(卡布里喬莎)」といった飲食チェーン、徐若瑄(ビビアン・スー)の弟が手掛ける巫女装束を着た店員による接客や大量の鳥居を特徴とした豚骨ラーメン店「千本拉麺」や日本拠点のホラープランナーグループ(幽霊ゾンビ)が手掛けた「東京恐怖学園」といった日系・日式テナントが数多く出店していた。
しかし、neoWESTは運営会社の変更や有力ブランドの撤退が重なったため、わずか2年後となる2015年に閉店。2016年2月には韓国大手アパレル「E-LAND(イーランド)」の台湾旗艦店として、日本への進出実績もあるブランド「SPAO」「MIXXO」を中心とする韓国系ファッションビルに転換した。しかし、E-LANDの台湾撤退にあわせて2019年に閉店。阿曼TITの低層階は一部路面店を除き閉鎖状態となっていた。

台湾初のドンキ、日本産リンゴや豊洲直送鮮魚など拡充

DONDONDONKI 西門店は、阿曼TIT低層階のE-LAND直営フロア(1~3階)跡に出店するもので、売場面積は1,615㎡。PPIHグループの現地法人「台湾パン・パシフィック・リテールマネジメント」が運営するもので、台湾初出店となる。
西門店の営業時間は24時間。生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)に加え、酒、化粧品、雑貨品、スポーツ用品、玩具・バラエティ、ペット用品など幅広く展開する総合スーパー業態となる。
台湾で人気の高い生鮮食品の品揃えと店内訴求の強化」を打ち出し、青果部門では日本産品のリンゴ、鮮魚部門ではDONDONDONKI初の試みとして生きたままの貝類や、大トロ、豊洲直送の魚介類を導入。店内調理の惣菜や握りたてのお寿司など豊富に取扱い、中食需要に対応しするとしている。

DONDONDONKI 西門店

住所:台湾 台北市萬華区西寧南路123(西門町/旧・末廣町)
(1-3F, No.123, Xining South Road, Wanhua District, Taipei City, Taiwan)
営業時間:24時間営業

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