KOHYO奈良新大宮店、2021年1月10日閉店-奈良そごう跡「ミナーラ」の核店舗・光洋、新たなスーパーを導入へ

奈良県奈良市の長屋王屋敷跡地にある「奈良そごう」「イトーヨーカドー奈良店」跡に2018年4月に開業した複合商業施設「MINARA」(ミ・ナーラ)の核店舗であるスーパーマーケット「光洋(KOHYO)奈良新大宮店」が、2021年1月10日に閉店する。

ミ・ナーラ。

何をやっても続かない「長屋王屋敷跡」、光洋も閉店

ミ・ナーラの建物は当初、郊外型百貨店「奈良そごう」として1989年10月2日に開業。長屋王(684~729年)の邸宅跡地への出店であった。
奈良そごうはそごうの民事再生法申請に伴い2000年12月31日に閉店。その後、2年半の空き店舗を経て開業した「イトーヨーカドー奈良店」も経営不振のため、2017年9月10日をもって閉店していた。

イトーヨーカドー時代。

2018年4月に開業したミ・ナーラの売場面積は34,000㎡で、建物は三井物産系の「投資法人みらい」が保有する。
1月に撤退するイオン系のスーパーマーケット「光洋」(KOHYO)はミ・ナーラ開業に合わせて1階の核店舗として開店。売場面積は1,668㎡。

ミナーラ1階・光洋。

光洋の店内では道の駅を意識した青果売場や対面販売の強化、部門間の壁を低くした柔軟なフロア構成、同社初となる厚さ0.8mmのローストビーフの販売など、同社にとっては「挑戦的な店舗づくり」(関係者談)が特徴だったという。しかし、僅か3年弱での閉店となってしまった。
なお、光洋は2020年3月に「ダイエー」の傘下となっている。

ミナーラ、伊藤忠系の運営に-新たなスーパーなど導入

ミ・ナーラは2020年9月末にプロパティパネジメント企業が「やまきプロパティ」(東京都港区)から「伊藤忠アーバンコミュニティ」(東京都中央区)に変更されたばかり。
建物を保有する「投資法人みらい」は空き床への新たな核店舗の導入を計画しているとしており、2021年中に1階に東日本に本社を置くスーパーマーケットの出店(スーパーの企業名は明かされていないものの、新規出店企業の「西日本エリアにおける拠点拡大に向けた重要プロジェクトの位置づけ」であるとしている)やフードコートの拡大、観光テーマパーク「奈良祭都」のリニューアルなどが計画・検討されているという。

観光テーマパーク「奈良祭都」。
リニューアルが検討される。

外部リンク:ミ・ナーラ
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