コノミヤ、スーパーおくやまを2020年5月18日に完全子会社化-奈良県初進出

関西・東海地方地盤の地場大手スーパー「コノミヤ」は、奈良県地盤の食品スーパー「スーパーおくやま」の全株式を創業家(奥山務おくやま代表取締役社長)から取得し、2020年5月18日に完全子会社化した。

店舗網の拡大を進めるコノミヤ

コノミヤは1962年1月に大阪市城東区鴫野で「このみや」として創業。現法人は1971年3月に設立されたもので、本社は大阪市鶴見区の「コノミヤ城東店(旧・主婦の店城東ショッピングセンター)」に置いている。2019年8月期の売上高は約1100億円。
同社は長らく大阪地盤の中堅スーパーであったが、2011年8月に東海地方地場大手スーパー「ハローフーヅ」を吸収合併、2015年6月に岐阜の地場中堅スーパー「トミダヤ(旧・フードセンター富田屋)」を買収するなど、M&Aを用いた拡大戦略で東海地方に進出。合わせて、2008年8月に京都府1号店「コノミヤ八幡店」をファミレ八幡(マイカル八幡サティ跡)に出店、2019年9月には兵庫県1号店「コノミヤ尼崎店」を出店するなど、京阪神での地盤固めを進めている。

コノミヤ鴫野店。(同社1号店、1972年10月開店)

スーパーおくやまは1972年に奈良県磯城郡田原本町で創業。現法人は1982年11月に設立。2019年6月期の売上高は87億7600万円。
創業以来、長らく本店1店舗体制であったが、2000年代に入ると奈良県西部を中心に店舗網を拡大、2020年現在は6店舗を展開する。

スーパーおくやま結崎店。(結崎サティ跡、2010年6月開店)

コノミヤによるスーパーおくやまの完全子会社化に伴い、奥山伸晃専務取締役を除き各役職から退任。新たに小山光作コノミヤ経営企画室室長がおくやま代表取締役社長に就任する。
なお、当面は屋号を変えずに営業を続ける可能性が高い。

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