全聯福利中心、1000店舗達成-規模拡大続ける台湾最大手スーパー、2019年12月28日に

台湾最大手スーパー「全聯福利中心(PX MART)」(本社:台北市中山区)は、台湾スーパー業界初となる1000店舗を達成した。

全聯福利中心の華山店(台北市中正区・善導寺駅前)。
衣料品売場はファッションセンターしまむら。

公務員生協が前身の台湾最大手スーパー

全聯福利中心を運営する「全聯實業股份有限公司(全聯實業)」は1998年10月に林敏雄が中華民国軍人・公務員・教職員を対象とした半官半民企業「中華民国消費合作社全國聯合社」から68店舗を引き継ぐかたちで設立。年間50~100店舗ほど新規出店を行うことで、2003年には台湾最大手のスーパーとなった。
その後も2006年に永琦百貨(旧・永琦東急百貨店)と住友商事グループの合弁会社「台湾善美的(サミット)」を買収、2014年には嘉義市地盤の「全買」(2014年4月廃業)の一部店舗を買収、2015年には松清(現・フレッセイ)との合弁会社として創業した味全グループの「松青超市(Matsusei/マツセイ)」を買収するなど、積極的な新規出店、M&Aをすすめた。

全聯福利中心の古い店舗(岡山店)。

さらに、2012年11月には新コンセプト業態「imart」1号店を開店、台北都市圏の店舗を中心に池上弁当や惣菜の取扱いを始めるなど業態改革を行っている。また、2015年からはイメージキャラクターとしてゆるキャラ「福利熊」を定めている。

全聯、ついに1000店達成-「AJS最大の店舗数」に

1000店舗目となったのは、2019年12月28日に開業した「全聯福利中心中和新生店」(新北市中和区)。
全聯は2009年に「オール日本スーパーマーケット協会(AJS)」に加盟し、AJSのPB商品「生活良好(くらし良好)」を導入。
日本国内でもAJS加盟店で1000店舗を超えるスーパーマーケットを展開している企業は無く、AJSのなかでは最大の店舗数となっている。

くらし良好の売場。

全聯は2016年12月にはH2Oリテイリングと業務提携し、2019年2月には全聯とH2Oの合弁会社「全聯阪急麺包」(全聯51%、H2O49%)を設立、阪急ベーカリーFC(台湾では30元均一)の導入をすすめているほか、サンリオとのコラボ企画を行うなど、業態革新を進めており、今後も日本のスーパーマーケット協会において存在感を示すことになろう。

阪急ベーカリー。

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