カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ビバモール赤間、2021年3月開業-「ゆめタウン宗像」閉店、ビバホームに譲渡

福岡県宗像市のJR赤間駅近くにあるイズミのショッピングセンター「ゆめタウン宗像」が2020年8月31日にホームセンター「ビバホーム」を展開するLIXILビバに譲渡され、全面改装されたのち2021年春に「ビバモール宗像」として営業を開始する。
追記:ゆめタウン宗像は改装のため8月23日に一旦閉店するが、食品売り場は営業を続ける。
追記:モール名は「ビバモール赤間」となる。2021年3月9日にグランドオープンする。


ゆめタウン宗像。

ゆめタウン宗像は閉館、イズミは食品のみ継続

ゆめタウン宗像は1999年11月に開業。売場面積は12,901㎡。
テナントとして呉服「さが美」、書店「金文堂」、100円ショップ「ダイソー」、手芸「マキ」、ゲームセンター「ナムコランド」などが出店する。
ビバホームは、2018年7月にイオン九州の「イオン佐賀店」の売場の殆ど(食品売場以外)に出店するかたちで九州初進出を果たしたばかり。その後、イオン九州の店舗内に相次いで出店しており2020年3月現在は4店舗を構えるが「ビバモール」の出店は初のこととなる。

売場の大部分がビバホームとなったイオン志摩店。

イズミの発表によると、今回の事業譲渡は他社との差別化を図るためとのこと。すぐ近くにはサンリブ(マルショク)を核店舗とする大型ショッピングセンター「くりえいと宗像」が立地するほか、マックスバリュなども出店している。
イズミはゆめタウンの閉店・事業譲渡後も食品売場に継続出店することを発表しており、その他の売場の大部分はLIXILビバのホームセンター「スーパービバホーム宗像店(仮称)」になるとみられる。
そのほか、専門店も誘致されるとみられるが、3月時点では継続出店するテナントなどについては発表されていない。
追記:ビバホームは2020年10月開業、他テナントは2021年3月開業となる。

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ローラ・アシュレイ、2020年3月17日経営破綻-家庭雑貨の世界大手、新型コロナで

世界大手の人気雑貨ブランド「ローラ・アシュレイ」(本社:英国)が、2020年3月17日(現地時間)に経営破綻した。

2018年に日本撤退、2020年に再上陸予定だった

ローラ・アシュレイ(Laura Ashley)は1953年に英国ロンドンで創業。1968年にサウスケンジントンに同社1号店を出店して以降、商品の販売地域を欧米諸国に拡大。
1985年にはジャスコグループ(現・イオングループ)との提携のもと東京・銀座に日本1号店を出店した。

 ローラ・アシュレイ・ジャパンの店舗(現在は閉店)。

1986年にはジャスコ(現・イオン)と英国ローラ・アシュレイとの共同出資で日本法人「ローラ・アシュレイ・ジャパン」を設立。全国の百貨店や駅ビル、イオン系商業施設を中心に多店舗展開し、2017年時点では日本国内112店舗、香港・台湾16店舗を出店していたが、2018年9月のマスターライセンス契約満了に伴い2018年7月31日をもって香港全店舗が、8月31日をもって日本国内全店舗が、9月10日をもって台湾全店舗が閉店し、日本近隣諸国から一旦撤退していた。
一方で、英国ローラ・アシュレイはイオングループのローラ・アシュレイ事業撤退に先駆けて2018年2月に「ローラアシュレイジャパンカンパニー合同会社」を設立。
同年8月には大手総合商社「伊藤忠商事」がローラ・アシュレイの日本市場における独占輸入販売権及びマスターライセンス権を取得、大手アパレル「ワールド」傘下企業がサブライセンス契約を締結し、2020年8月までに日本再進出を果たすことを発表していた。

ローラアシュレイ、新型コロナウイルスの影響で破綻

大手メディア「ガーディアン」「ブルームバーグ」などの報道によると、ローラ・アシュレイHDは昨今の新型コロナウイルスの感染拡大で客足が落ちるなどして米国銀行ウェルズ・ファーゴからの緊急融資を受けていたが営業を続けることが困難になっており、2020年3月17日に経営破綻、管財人のもとに入ることになったという。なお、現在ローラ・アシュレイHDはマレーシアの企業グループが筆頭株主となっている。
同社は今年3月に東京都内でキッズ向け新作アイテムの発表をおこなったばかりであるが、今回の経営破綻にともない、日本で予定通り新店舗の展開がおこなわれるかどうかは不透明になった。

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シーマークスクエア、2020年3月19日開業-日立公設市場跡地にベニマル・京成百貨店・映画館など出店

茨城県日立市東滑川の国道6号線沿いに、日立グループのショッピングセンター「SEA MARK SQUARE(シーマークスクエア)」が2020年3月19日に開業する。

シーマークスクエア。

日立市公設地方卸売市場跡、日立が再開発

シーマークスクエア(出店計画時仮称:日立市東滑川SC)は、日立市が所有する「日立市公設地方卸売市場跡地」(2015年12月閉鎖)の跡地を、官民協働事業(PPP)の一環として、日立製作所グループの不動産会社「日立ライフ」が公募型プロポーザルにより取得し開発したもの。JR日立駅からは約4.5kmの距離がある。
建物は平屋建(一部地上2階建)、敷地面積は約65,000㎡、建物面積は約24,000㎡、駐車場台数は約800台。

「日立市東滑川SC」出店計画当初のイメージ。

コンセプトは「はじめまして、SEA MARK SQUARE です!」。
名称には日立市の魅力である「海」「景観」「豊かな自然」を背景としながら、当施設がウォーキングトレイルを通じて、地域資源である海浜緑地(東滑川ヒカリモ公園)とつながり、賑わいを創出する「海(SEA)とつながるランドマーク(MARK)施設(SQUARE)」をめざすという意味を込めたという。
なお、当初はシンボルタワーなどが設けられる特徴的な建物とする計画であったが、一般的なNSC(近隣型ショッピングセンター)となった。

ベニマルやビバホーム、京成百貨店

核店舗はセブン&アイHDの食品スーパー「ヨークベニマル」。
茨城県内や日立市内などの地元商品、馴染みのある商品を多数取りそろえ、とくに鮮魚売場では、まぐろや前浜直送の丸魚や簡単調理・即食系商品の品ぞろえに力を入れるという。また、約50席のイートインコーナーを設置、店内で購入した商品を食べたり、ゆっくりくつろげるスペースが設けられている。

完成後の店舗。

他の核テナントとしてはLIXILビバのホームセンター「スーパービバホーム」、映画館「シネマサンライズ」が出店するほか、京成百貨店の小型店舗「京成百貨店日立サテライトショップ・ケイセイ&ソーレ」、ドラッグストア「サンドラッグ」、ファストファッション「ユニクロ」「GU」、レディスファッション「Honeys」「SHOO・LA・RUE」、靴量販店「ABC-MART」、眼鏡店「JINS」、カフェ「STARBUCKS(スターバックス)」、定食屋「ごはん処大戸屋」、プレビ運営のアミューズメント施設「アミューズメント プレビ(ゲームセンター)」など専門店約35店舗が出店する。

京成百貨店。

施設の西側正面には大型ディスカウント「MEGAドン・キホーテ日立店」や家電量販店「ケーズデンキ日立店」が、徒歩圏内には食品スーパー「マルト滑川店」が出店。施設と日立市道3号線を挟んで海側にある「東滑川ヒカリモ公園」との間には連絡橋梁と通路が新設、さらにシーマークスクエアには屋上遊歩道が開設され、日立市内随一の商業・レジャー集積が形成されることになる。
なお、感染病予防のために開業記念式典などは規模が縮小されるが、京成百貨店では購入者にエコバックを配布するなど各店舗で開店記念セールが実施される予定となっている。

主なテナント一覧
  • ヨークベニマル
    ベニマル内:クリーニングマーティー
  • 京成百貨店サテライトショップ・ケイセイ&ソーレ
    京成百貨店内:ゴールデンベア(メンズ・レディス)、マリサグレース、ケティ、ケティシェリー、パオデロ、メイソングレイ、生活の木、ハウスオブローゼ、アンリシャルパンティエ、ヨックモック、ユーハイム、ブールミッシュ、デメル、モロゾフ、資生堂パーラー、新宿高野、鹿鳴館、ゴンチャロフ、本髙砂屋、メリーチョコレート、蕪村菴、榮太樓總本舗、がんこ職人、中央軒煎餅、笹屋伊織、文明堂、小布施堂、葵の倉、新宿中村屋、清閑院、山本海苔、山形屋海苔、浅草今半、錦松梅、山田養蜂場、キャピタル など
  • スーパービバホーム
  • シネマサンライズ
  • サンドラッグ
  • ユニクロ
  • GU
  • Honeys
  • SHOO・LA・RUE
  • ABC-MART
  • JINS
  • スターバックスコーヒー
  • ごはん処大戸屋
  • アミューズメント プレビ
  • RAINBOW
  • 琥珀
  • すずのき
  • Baleine
  • Liacil
  • セリア
  • はなまるうどん
  • 内山味噌
  • むじゃき食堂
  • まち庵
シーマークスクエア

住所:茨城県日立市東滑川町5丁目地内
営業時間:9時~21時30分(ベニマル)

(画像は各公式サイトより)

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オーケー吉祥寺店、2020年3月18日開店-JR高架下のアコレ吉祥寺駅東店(旧・つるかめランド)跡に

東京都武蔵野市のJR吉祥寺駅近くに、オーケーの食品ディスカウントスーパー「オーケー吉祥寺店」が2020年3月18日午前9時に開店する。

かつて「つるかめ」の主力店舗だった

オーケー吉祥寺店が出店するJR中央線・総武線高架下には当初、2002年11月にシートゥーネットワーク運営(C2社、後のテスコジャパン)の生鮮食品スーパー「つるかめランド吉祥寺店」が開店。
C2社が店舗運営とグロサリーを担当し、生鮮専門業者「FVネット(現・ユナイテッド・ベジーズ)」「肉のセルシオ」が青果・精肉を担当する運営形態を採用していた。
同店は吉祥寺という地域特性もあり、各種ニュース番組やバラエティ番組などメディアへの露出度も高かったが、2013年1月のイオン傘下入りに伴い、2014年1月をもって一時閉店。同年2月にはイオンの都市型食品ディスカウント「アコレ吉祥寺駅東店」に業態転換したが、2019年11月をもって閉店していた。

生鮮フルラインのオーケー、店内製造のピザも展開

オーケー吉祥寺店の売場面積は約689㎡。
生鮮3品(青果・精肉・鮮魚)に加え、惣菜や酒、日用品、店内製造のピザを展開。セルフレジも導入する。

OK吉祥寺店。

吉祥寺駅前は西友やライフ、京王ストア、成城石井、明治屋ストアー、ロヂャースなど立ち並ぶスーパー激戦区として知られている。その一方、今回オーケーが出店するJR高架下は吉祥寺駅と西荻窪駅の中間地点にあり、中央線・総武線北側には食品スーパーが少なかった。アコレ時代には一部生鮮テナントの撤退もみられたため、駅から距離のある地域住民にとって「高品質・Everyday Low Price」を掲げる同店は生活利便性を高める存在になるだろう。

オーケー吉祥寺店

住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町2-37-11
営業時間:午前8時30分~午後9時30分

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シティーヒル、2020年3月16日倒産-マジェスティックレゴンなど展開、民事再生法申請

レディスアパレル「MAJESTIC LEGON」「le. coeur blanc」などを展開する「シティーヒル」(本社:大阪府大阪市中央区)が2020年3月16日に民事再生法を申請、倒産した。

マジェスティックレゴン(大阪市、3月16日)。

マジェスティックレゴン、ル・クール・ブランなど展開

シティーヒルは1986年4月にニット卸売業として創業。のちに小売りに参入した。
MAJESTIC LEGONは1995年に立ち上げたブランドで、20代女性を中心に人気を集め、日本全国と台湾、中国など東アジア各地に展開。2010年には自社ECサイトも開設していた。

新型コロナウイルスも影響か

東京商工リサーチによると、ピークの2016年2月期の売上高は143億9736万円だったが、2019年2月期の売上高は137億2839万円に低迷。EC販売の強化に伴う経費増などで2017年2月期から3期連続で赤字を計上、資金繰りが逼迫していた。そうしたなか、新型コロナウイルスの感染の拡大を受け、手形の決済資金を確保することができなくなっていたという。
店舗は3月16日時点でも通常営業をおこなっており、当面はスポンサーを探しつつ営業を継続する可能性が高いものの、店舗整理がおこなわれ閉店する店舗もあると思われる。

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ほの国百貨店、豊橋丸栄から45年の歴史に幕-2020年3月15日午後7時閉店、明るい営業最終日に

愛知県豊橋市のJR豊橋駅・豊橋鉄道豊橋駅近くにある地場百貨店「ほの国百貨店(旧・豊橋丸栄)」が、2020年3月15日午後7時に閉店し、45年の歴史に幕をおろした。

営業最終日の「ほの国百貨店」。

豊橋最後の百貨店として営業続けた「ほの国百貨店」

ほの国百貨店は名古屋の老舗百貨店「丸栄」傘下の「豊橋丸栄」として、1974年10月に豊橋駅前に開業。
建物は地上10階地下3階建、売場面積は12,616㎡、建物は自社所有となっていた。キャッチコピーは「緑の街の白い百貨店」。
国鉄豊橋駅周辺には豊橋西武(現・ココラフロント)やダイエー豊橋店、ユニー名豊店、長崎屋豊橋店(現・開発ビル)も出店しており、一大商業集積を形成していたが、郊外店や名古屋市の店舗などとの競合による経営不振から新旧分離を過去4回実施。2010年の新旧分離を伴う丸栄グループ離脱及び投資ファンド傘下入りを経て、従業員が出資する地元資本の百貨店「ほの国百貨店」となった。

豊橋開発ビルとほの国百貨店。

2012年3月に現在の屋号に変更してからは、「エディオン」「大塚家具」など各種専門店の導入や豊橋鉄道との送客分野における連携策「おかえり切符サービス」の強化、他百貨店との差別化に繋がる「ガールズ&パンツァーPOP UP SHOP」「ほの国鉄道展」といった催事の拡充、丸栄初の小型店舗として1986年10月に開店した「ほの国百貨店田原店」の閉鎖といった経営改革を推し進めた。しかし、黒字運営への転換は難しく債務超過状態となっていたといい、2019年11月に百貨店事業の廃業を決定した。

ほの国百貨店で開催されたイベント。

老若男女集う明るい営業最終日に

営業最終日となった3月15日の館内は多くの客で賑わい、豊橋市内のみならず、名古屋や浜松からも老若男女問わず幅広く客が訪れたという。
百貨店内の一部ブランドでは最大90%割引となるセールが開催、ローソンストア100初となる「ローソンストア100アウトレット店」では「全品10円セール」「100円詰め放題」が開催、地下1階の有名クレープ店「ロジャー」では高層階まで長蛇の列が形成された。

ローソンストア100アウトレット店。


閉店1時間前にもかかわらず次々にパンが焼き上がるDONQ。


人気クレープ店「ロジャー」の移転先は決まっていない。

本来の営業終了時刻である午後6時30分には正面玄関前に多くの買物客や報道関係者が集まり、午後6時45分からは閉店式典のリハーサルを開始、合わせて7階で絵画を購入していた最期の客の送り出しを終えた。

林恭吾社長(写真左)と中沢肇営業本部長(写真右)

午後6時50分には、ほの国百貨店林恭吾社長、中沢肇営業本部長を始めとする従業員による閉店式典が開始。
閉店式典において、林社長は同社の前身でもある丸栄時代からの感謝の言葉を述べ、「45年間本当にありがとうございました。それでは、皆さんお元気で!さよなら!」との言葉とともに、式典を締めくくった。
午後7時に正面玄関のシャッターが締まって以降も、店内に残る従業員や買物客による感謝の言葉や拍手は鳴り止まず、各玄関や閉店セール案内前で記念撮影を行う買物客が数多くみられた。

閉店後の「ほの国百貨店」。

閉店相次ぐ三河の百貨店、再開発に期待

都商研の取材に対し、市内在住の20代女性は「今日閉店だとは思わなかった」、ケッタ(自転車)できたという70代女性は「買い物するならほの国百貨店だった」「ドンクも名古屋か岡崎に行かないとだめになる」「(往復切符で)遠鉄より名古屋いかなしょうがないなー」とコメントするなど、ほの国百貨店の廃業を惜しむ声や同店に代わる買物場所に悩む声が数多く聞かれた。
ほの国百貨店の廃業により、豊橋市内からは百貨店が消滅することとなる。また、三河地区では2020年8月にもイオンモール岡崎内の西武岡崎店(岡崎西武)が閉店を予定しており、三河に残る百貨店は松坂屋豊田店(旧・豊田そごう)1店舗のみとなる。

松坂屋豊田店。

ほの国百貨店に入居していたアパレルブランドや銘店街の大半は、豊橋市内から完全撤退する見込みであり、隣接する開発ビル(旧・長崎屋豊橋店)への移転を決めた弁当屋など一部を除けば、レストランやクレープ店など地元資本の店舗も多くが今後の事業継続、移転先を未定としている。
ほの国百貨店は百貨店廃業後、老朽化が進む現店舗を解体し再開発する方針を示しているが、具体的な再開発計画は決まっていない。

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イオン赤羽北本通り店、2020年5月31日閉店-旧・忠実屋・ダイエー、建替えで

東京都北区神谷の赤羽警察署前にあるショッピングセンター「イオン赤羽北本通り店」が、2020年5月31日に閉店する。

イオン赤羽北本通り店。

忠実屋から数年おきに名前が変わった店舗だった

イオン赤羽北本通り店は1982年3月に「忠実屋赤羽店」として開店。のちに同社のディスカウントストア「DISPA!」となったが、
1994年にダイエーと合併したことに伴い、同社傘下のディスカウントストア「Dマート」に、その後、通常のダイエー店舗となった。
さらに、ダイエーがイオン傘下となり、2012年に改装。主要大型店をイオンリテールが継承することになったことに伴い、2016年3月に「イオン」に転換した。
もともと当地は理研グループの「理研コランダム」が工場を構えていた土地で、建物は同社が所有する。売場は1階から3階(4階・5階・R階は駐車場)、店舗面積は9,909 m²。

エントランス。一見綺麗だが「裸火厳禁」などの古い看板も。

テナントとして、レディスファストファッション「ハニーズ」、手芸「トーカイ」、ファミレス「サイゼリヤ」、ハンバーガー「ドムドム」、子供服「西松屋」などが出店するほか、1階には工場時代からあるとみられる神社が祀られている。

1階にある神社。

建て替え・再出店めざす

閉店は、老朽化により理研コランダムが建物を建て替えることを発表したため。
イオンも跡地に再出店する意向を示しているが、店舗規模などは3月現在発表されていない。

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高輪ゲートウェイ駅、2020年3月14日開業-JR常磐線も全通

JRグループのダイヤ改正が2020年3月14日に行われ、これに合わせて東京都港区にJR山手線でおよそ半世紀ぶりとなる新駅「高輪ゲートウェイ駅」が開業した。

開業当日朝の高輪ゲートウェイ駅。

「グローバルゲートウェイ品川」に因んだ命名

高輪ゲートウェイ駅は田町駅から約1.3km、品川駅から約0.9km付近の旧・田町車両センターの敷地の一部に建設された新駅で、山手線、京浜東北線が停車する。
JR山手線の新駅開業は1971年に開業した西日暮里駅以来となる。
JR東日本が主導する再開発プロジェクト「グローバルゲートウェイ品川」に因んだ特徴的な駅名は、決定時から大きな話題を呼ぶこととなった。
新駅の建築デザインは建築家の隈研吾氏で、ガラス張りの壁と折り紙をモチーフにした大屋根が特徴。照明デザインは、照明デザイナー・面出薫氏が手掛け、コンセプトに「街のランドマークとなる暖かな光の駅舎」を掲げ、照明により柔らかな光に包まれたコンコースをつくったという。

高輪ゲートウェイ駅の特徴的な屋根。

駅構内には、JR東日本の駅で初となる無人コンビニエンスストアを設置(23日開店)。また、警備などを行う自律移動型ロボット(3月下旬から稼働予定)が導入されている。

案内・清掃・警備など、様々な領域でロボットを導入する。


JR初導入のQRコード対応自動改札機(右)。
従来の改札機も導入されている。

このほか、改札外にはスターバックスコーヒーが出店。少人数向けの半個室があるなど、特徴的な内装となる。

スターバックスは改札外から。

「グローバルゲートウェイ」街びらきは2024年度

高輪ゲートウェイ駅周辺では、国家戦略特別区域の特定事業として国際ビジネス交流拠点の整備を目的とした品川開発プロジェクト「グローバルゲートウェイ品川」が進行している。

グローバルゲートウェイ品川・イメージ。

敷地面積は約13万㎡(そのうち1期面積は約7.2万㎡)で、超高層ビル4棟(最高層は45階建て)などが建設され、オフィス、商業施設、ホテル、文化ホールなどが整備される。
街びらきは2024年度となる予定で、新たな東京の玄関口としての役割が期待される。

追記:無人コンビニ「TOUCH TO GO」。

常磐線も復旧-東日本大震災によるJR不通区間、全解消

また、3月14日にはJR常磐線で不通となっていた富岡駅-浪江駅間(20.8km)の営業が再開。東京都内と仙台駅を常磐線経由で結ぶ特急列車の運行が9年ぶりに復活した。

常磐線全線運転再開を祝うJR上野駅の駅員。

JR上野駅。

これにより、JR東日本の路線の東日本大震災による不通区間は全てが解消されることになる。
上野駅を出発する仙台行の特急ひたち3号仙台行き。

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レッドキャベツ、2020年3月17日全店舗閉店-3月21日から13店舗が「マックスバリュ」に

イオングループのスーパー「レッド・キャベツ」(本社:福岡県福岡市博多区、以前は山口県下関市)は、2020年3月17日限りで「レッドキャベツ」の全店舗を閉店、店舗固定資産をマックスバリュ九州に売却し、3月21日から13店舗が「マックスバリュ九州」のスーパー「マックスバリュ」として運営されることを発表した。
追記:屋号は順次変更されるため、レッドキャベツの看板の店もしばらくのあいだ残ると思われる。

レッドキャベツ・旧山の田本店(閉店済み)。

創業の地から撤退、店舗網を縮小していた

レッドキャベツは1984年8月に山口県下関市で創業したスーパーマーケット。創業者はジャスコの出身であった。
黒い建物に大型オブジェなどを配した独特の内外装が特徴であり、個性的なスーパーとして知られたものの、2014年にイオングループ入りし、イオンの連結子会社になるとともに2015年にレッドキャベツ福岡空港近くに本社機能を移した。

特徴的な内装の店舗が多くあった。

レッドキャベツではイオングループ入り後に店舗の改装とともに店舗整理を進めており、2017年8月には下関市の山の田店(本店)を閉店。同年10月には熊本県から、2019年2月には山口県から全面撤退。2020年現在、店舗網は福岡県、佐賀県、長崎県対馬のみとなっていた。

「巌流市場」は下関発祥であった名残。

13店舗がマックスバリュ九州に

マックスバリュ九州が引き継ぐのは、小倉駅、八幡駅前、博多駅南、干隈、友丘、福岡空港、甘木駅前、蔵上、多布施、いづはら、徳力、城野、老司の13店舗。なお、長崎市の2店舗(ココウォーク、南長崎)と熊本市の2店舗(十禅寺、桜木)については、これより前にマックスバリュ九州に譲渡されている。
3月21日からは看板が順次「マックスバリュ」(もしくはザ・ビッグ)に変更されるほか、WAON、イオン銀行ATMの導入なども行う予定としている。
株式会社レッド・キャベツの今後の業務内容などについては、3月13日時点では発表されていない。

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イーアス沖縄豊崎、2020年6月19日開業-あしびなー近く、水族館やBBQ施設も

沖縄県豊見城市の豊崎美らSUNビーチ前に、大和ハウス工業の大型複合ショッピングセンター「イーアス沖縄豊崎」(iias沖縄豊崎)が2020年4月23日に開業する。
追記:6月19日開業に延期される。

イーアス沖縄豊崎。

あしびなー近くに大型ショッピングセンター

イーアス豊崎が出店するのは、海水浴場「豊崎美らSUNビーチ」と大和ハウスグループのアウトレットモール「あしびなー」の中間地点に出店。事業主体は大和ハウス工業、施設運営管理は大和情報サービス。建物は4階建てで、店舗面積は約47,600㎡となる。
同店のポイントは「~4つの観点からトキ・エモ・モノ・コト消費を喚起~」。国内外の観光客を取り込むことができる立地を生かし、これまでの「モノ消費」や「コト消費」だけでなく、非再現性・限定性・参加性・貢献性など滞在時間を楽しむ「トキ消費」、精神的な満足感を重視する「エモ消費」を喚起する複合商業施設にするとしており、水族館など複数の個性的なエンターテイメント施設が出店することも特徴となっている。

DMMかりゆし水族館。

イオン、ロフトに水族館、BBQ施設も

核店舗となるのはイオン琉球が運営するスーパー「イオンスタイル」。グローサラントを強化し、主に食品、生活雑貨などを販売する。

イオンスタイルイーアス沖縄豊崎。

そのほかのテナントとしては、沖縄県初出店となる生活雑貨店「LOFT」をはじめ、ファストファッション「H&M」「ユニクロ」「GU」、ゴルフ用品店「PGA TOUR SUPERSTORE」、スポーツ用品店「スーパースポーツゼビオ」、家電量販店「コジマ×ビックカメラ」など約155店舗が出店。

スーパースポーツゼビオ。

さらに、屋内型のミニチュア・テーマパーク「SMALL WORLDS OKINAWA」(2022年3月開業予定)、最新の映像表現と空間演出を駆使した新しいカタチのエンタテイメント水族館「DMMかりゆし水族館」、沖縄の海でとれた鮮魚や沖縄アグー豚、島野菜などを屋上でバーベキューで楽しむことができる「STEM RESORT」(7月開業予定)など、複数のエンターテイメント店舗も備える。

スモールワールド。

イーアスは、人口増加率が高い地域であり、また那覇空港からも約6キロという好立地を生かし地元客と観光客の双方をターゲットとすることで、年間来場者数1000万人、年間売上高約220億円を計画するとしている。
近年、沖縄では郊外型ショッピングセンターの出店が相次ぎ、一部では競争過多から売上が予想を下回る状況も聞かれている。
そうした状況のなか、イーアス沖縄豊崎が地の利を活かして観光客の取り込みに成功し、計画通りの集客を維持できるかどうかが注目される。

イーアス(iias)沖縄豊崎

住所:沖縄県豊見城市豊崎3-35
営業時間(予定)
物販施設:10時~21時
イオンスタイル:9時~23時
飲食施設:10時~23時
水族館:10時~22時
(新型コロナウイルスの感染状況によっては開業日・営業時間などが変更されることがあると思われるため、来店の際には事前の確認をおすすめします)

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