虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業、2019年3月着工-旧・郵政省本庁舎跡に「日本一高いビル」建設へ

東京都港区の東京メトロ神谷町駅から六本木一丁目駅周辺の大規模再開発「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業」が2019年3月に着工されることとなった。
再開発エリアの中心には歴史的建造物「日本郵政グループ飯倉ビル」があったが、メインテナントであった麻布郵便局は2018年11月19日に移転している。

旧・郵政省本庁舎の日本郵政グループ飯倉ビル。

旧・郵政省本庁舎、90年近い歴史に幕へ

日本郵政グループ飯倉ビルは1930年に逓信省貯金局として竣工。
1943年に運輸逓信省逓信院本庁舎に、省庁再編で1946年に逓信省本庁舎に、そして1949年に郵政省本庁舎となった。また、1945年には東京大空襲で焼失した麻布郵便局も入居している。
その後、郵政省本庁舎としては1969年まで使われた。

スクラッチタイルが美しい。

この地域では1990年代に一度再開発計画が持ち上がったものの、バブル崩壊後の景気の後退により計画は進まなかった。
旧郵政省本庁舎の建物は歴史的建造物として綺麗に保たれており、一部は補強工事も行われているようであったが、景気の底上げとともにふたたび再開発が検討されるようになり、2018年3月に日本郵政と森ビルにより虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発組合が設立された。再開発エリアは都市再生特別地区、国家戦略特区にも指定されている。
なお、周辺一帯も再開発区域となるが、隣接する外務省飯倉公館、外交史料館、麻布小学校、西久保八幡神社などは再開発区域に含まれない(詳細は本文下部「各棟の配置図」を参照)。

再開発エリアを東京タワーより俯瞰。

2018年現在、館内は日本郵便東京支社、麻布郵便局などが使っていたが、麻布郵便局は11月19日に閉館している。

日本最高層・高さ323mのビルを建設へ

再開発工事は2019年3月に着工される予定で、再開発は森ビル、日本郵政が参画する「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合」がおこなう。
再開発エリアはA街区、B-1街区、B-2街区、C街区の4つに別けられる。

再開発完成予想パース(国家戦略特区HPより)。


そのうち、本再開発のメインとなるA街区には旧郵政省跡の飯倉ビルを解体して地上65階、地下6階、塔屋2階建てのビルが建設される。高さは約323mで、竣工は2022年度末(2023年3月)の予定。竣工時には「日本一高いビル」となる。
(なお東京駅北側で三菱地所が高さ390mのビルを建設中だが、こちらは2027年度竣工予定)
A街区棟の館内には、オフィス、インターナショナルスクール、スーパーマーケットを中心とした商業施設などが入居する。出店するテナントなどについては現時点では未定。
B街区はA街区の北側、南北線の六本木一丁目駅東側にあたり、そのうちB-1街区には地上64階、地下6階、塔屋2階、高さ約263mの、B-2街区には地上53階、地下6階、塔屋2階、高さ約233mの超高層タワーマンションが建設される。総戸数は約1,300戸。
また、C街区は神谷町駅西側にあたり、店舗、寺院など8階建て以下の低層4棟が建てられる。

各棟の配置図(国家戦略特区HPより)。

各棟は地下通路で東京メトロ日比谷線神谷町駅東京メトロ南北線六本木一丁目駅と直結される。開発後は両駅の乗り換えも便利なものとなる。
また、地上部分には6,000㎡の中央広場を中心とした公園、歩道なども設置される。
なお、再開発後の名称については未定だが、森ビルグループが都心地域の再開発で用いている「○○ヒルズ」形式となる可能性が高いであろう。
麻布台は東京タワーの西側に位置し、外交関連施設が多いことでも知られるが「わざわざ用事が無いと訪問しない街」でもあった。
再開発後は新たな都心のランドマークとして多くの人で賑わう「目的地」へと生まれ変わるかも知れない。

外部リンク:「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立認可のお知らせ(森ビル)
外部リンク:都市再生特別地区(虎ノ門・麻布台地区) 都市計画(素案)の概要(首相官邸・国家戦略特区)
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