東京都港区と江東区の湾岸地域を結ぶ快速バス路線「TOKYO BRT(東京BRT)」が2020年10月1日に運行開始される。
東京BRT。(以下、写真は東京BRT・東京都都市整備局HPより)
運行開始された「東京BRT」で湾岸地域がもっと身近に
TOKYO BRTは虎ノ門・新橋から環状2号線を経由して臨海副都心を結ぶ快速バス路線で、運行は京成バスが中心となって設立された東京BRT株式会社。
レインボーカラーに塗装された専用の連接バスと燃料電池バスを中心に用いた高速運行を実施する。
停留所付近では乗り場(縁石)との隙間ができないようにするため自動制御運転をおこなうなど、様々な最新技術が導入されている。
東京BRTの1期路線(プレ運行)経路。
10月の1期開業時点ではまだプレ運行であるため、路線は「虎ノ門ヒルズ」「新橋」と、都営大江戸線勝どき駅近くの「勝どきBRT停留所」、トリトンスクエア近くの「晴海BRTターミナル」の4停留所を結ぶ1系統のみ。さらに連節バス(いすゞエルガデュオ)は1編成のみとなる。運行本数は1日75本(休日63本)、運賃は220円均一。
4系統開業時のBRT運行経路(計画)。
数年後には国際展示場・豊洲・有明地区方面を結ぶ4系統が運行される計画となっており、6月に開業した大型商業施設「有明ガーデン」にもBRTが発着できるバスターミナルが設けられている。
なお、BRTといっても専用道路を使うわけではなく、バスは一般道を運行する。
東京BRTと東京都は、将来的には信号を操作して優先通行させるなどPTPS(公共車両優先システム)を導入したり、専用レーンを設けたい考えも示しているものの、2020年時点では目途が経っていないのが現状であり、BRTといえども渋滞に巻き込まれるリスクもある。
有明ガーデン(写真提供:れめさん)。
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