カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ドン・キホーテ京都四条河原町店、2020年6月5日開店-ドンキ、河原町に約14年ぶり復活

京都府京都市中京区の阪急京都線京都河原町駅近くに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ京都四条河原町店」が2020年6月5日午前8時に開店する。

ドン・キホーテ京都四条河原町店。

ドンキ、四条河原町エリアに約14年ぶり復活

ドン・キホーテ京都四条河原町店の前身となる「ドン・キホーテ河原町店」は2005年3月に開店。京都市中心部初のドンキとして、大手時間制ゲームセンター「JJCLUB100」(現在は廃業)と共同出店したが、わずか1年3ヶ月後となる2006年6月をもって閉店していた。

ドン・キホーテ河原町店(旧店舗、BAL右奥、現在は解体)。

ドンキは2016年7月に「ドン・キホーテ京都アバンティ店」(京都駅前・八条口側)を出店し、訪日外国人観光客のインバウンド需要取込みを目指したが、京都随一の繁華街である河原町エリアに店舗がない状態が10年以上続いていた。

観光客・地元客の需要に応える「融合店」目指す

ドン・キホーテ京都四条河原町店の地上8階建地下1階建、営業フロアは4階~地下1階、敷地面積は約352㎡、売場面積は998㎡、延床面積は約2,660㎡。
トレンドと和の融合店」として、ドンキが強みとするヘアケア用品(サロン系シャンプー・ワックスなど)や化粧品、スマホパーツ、美容家電といったトレンド商品に加え、衛生用品や日用消耗品の品揃えを強化。店内装飾に大文字焼や神社仏閣など和柄を施し、地域限定デザインの紙製ショッピングバッグやPPIHグループ共通電子マネー「majica」を取扱うなど、流行発信地と観光地という2つの側面をもつ地域特性を活かした店舗づくりをおこなうとしている。

京都限定デザインご当地majica。


京都限定紙製ショッピングバッグ。
ドンキは6月1日より買物袋を有料化している。

ドンキが入居するビルには、テナントとして牛しゃぶ・牛すき食べ放題「但馬屋」、大阪・日本橋に本店を構えるメイドカフェ「黒猫メイド魔法カフェ」といった飲食店の出店も決定しており、河原町の新たなショッピングスポットとして幅広い層の集客が見込まれる。

ドン・キホーテ京都四条河原町店

住所:京都府京都市中京区河原町通蛸薬師下る塩屋町321
営業時間:午前8時~翌午前0時

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とらのあな三宮店・とらのあな静岡店、2020年6月30日閉店-両地域から完全撤退

秋葉原に本社・本店を置く大手漫画・同人誌専門店「虎の穴(コミックとらのあな)」は、兵庫県神戸市中央区の「とらのあな三宮店」と静岡県静岡市葵区の「とらのあな静岡店」を2020年6月30日をもって閉店する。

とらのあなの古参店舗「三宮店」、20年近い歴史に幕

とらのあな三宮店は、神戸三宮センタープラザ西館3階フロアに2001年8月4日に開店。同社としては大阪なんば店(現・なんばA店)、日本橋店(現在は閉店)に次ぐ関西3号店であった。
三宮店は、積極的な統廃合や移転を行う同社店舗としては極めて珍しく、開店以来一切の店舗移転を行っておらず、2008年2月の店舗大規模改装時も隣接区画への売場拡張にとどまっていた。このため、2020年現在同社店舗としては2番目に歴史のある店舗となっている。

とらのあな三宮店。

さんプラザ・センタープラザ・センタープラザ西館には、とらのあな進出以前から数多くのアニメ・漫画関連ショップが集積しており、2010年代初頭まで代々木アニメーション学院も神戸校・神戸スタジオを設置するなど、秋葉原や中野サンプラザ、大阪・日本橋に匹敵するサブカルの聖地として古くから親しまれている。2020年現在も、アニメイトグループ各社を始め、アニメ・漫画・カードショップ・鉄道模型店など40~50店舗が軒を連ねている。
しかし、築40年超が経過するなど、中野サンプラザと同様に老朽化への対応が課題となっている。

静岡駅前からは10年ほどで撤退

とらのあな静岡店は2010年10月23日に開店。同社としては名古屋店に次ぐ東海地方2号店であった。
三宮店と同様、わずか200m圏内に駿河屋静岡本店やアニメイト、メロンブックスが出店するなど、地方都市としては高水準なサブカル関連の店舗集積を形成していた。

閉店理由は未発表、店舗網再構築の一環か?

とらのあなは2020年6月現在、両店舗の閉店理由について詳細を発表していないが、2019年の大須店・湘南藤沢店・宇都宮店、2020年2月の立川店閉店と同じく、店舗網再構築の一環と考えられる。
両店舗ともに、店舗周辺には地域随一といえるアニメ・漫画関連ショップの集積があるが、同社は以前から専売品の取扱いや店舗特典の拡充に取組んでいたこともあり今回の閉店発表は惜しまれる結果となった。

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イオンフードスタイル船堀店、2020年5月30日開店-元・忠実屋のダイエー、業態転換

東京都江戸川区の都営新宿線船堀駅前に、ダイエーの総合スーパー「イオンフードスタイル船堀店」が2020年5月30日に開店する。

イオンフードスタイル船堀。

船堀駅前のダイエー、専門店強化を進めていた

イオンフードスタイル船堀店(芝本船堀第一ビル)は1981年10月に首都圏地盤の総合スーパー「忠実屋船堀店」として開店。1992年3月のダイエー傘下入り、1994年3月の運営会社再編に合わせて店名を「ダイエー船堀店」に改称していた。建物は地上6階建、営業フロアは1~3階、売場面積は9,000㎡、延床面積は13,881㎡。総合商社の芝本産業が所有する。

旧・ダイエー船堀店。

船堀店は長らくダイエー直営売場が全館の大部分を占めるフロア構成であったが、同社の産業再生機構傘下入りに伴う経営再建の一環として、2006年2月には直営売場を1~2階に集約、3階を100円ショップ「キャンドゥ」やゲームセンター「ハローズガーデン」といった専門店、同社の従業員教育施設「ダイエー船堀総合トレーニングセンター」、催事スペースを中心とするフロアにリニューアルしていた。
船堀店ではその後も継続的なフロアの再構築を推し進め、2017年12月には直営衣料・生活用品売場を残しつつ、しまむらグループの「ファッションセンターしまむら」「バースデイ」を導入、2018年6月には100円ショップ「Seria」や「ケンタッキーフライドチキン(KFC)」を導入するなど、段階的に専門店比率を高めていた。

フードスタイル化を機に飲食テナントも強化

今回の改装では、食品売場を生活提案型売場モデル「フードスタイル」に刷新し、イオングループの弁当・惣菜専門店「オリジンデリカ」を導入。フードコートに、餃子を中心とした大衆中華料理店「大阪王将」や吉野家グループのセルフ式讃岐うどん店「はなまるうどん」、「サーティワンアイスクリーム(バスキン・ロビンス)」を導入するなど、飲食店舗の拡充を図った。
合わせて、建物の外壁改修や駐車場拡張工事を行うなど、ハード面・ソフト面ともに生まれ変わることとなった。
(写真:スーパーバスターさん

ダイエー船堀店(イオンフードスタイル船堀店)

住所:東京都江戸川区船堀1-1-51
営業時間:7時~23時
(標準営業時間、一部直営売場・専門店は異なる)

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イオンフードスタイル津久野店、2020年5月30日開店-ダイエー、建替えで面積4分の1のミニスーパーに

大阪府堺市西区の津久野駅前に、ダイエーの食品スーパー「イオンフードスタイル津久野店」が2020年5月30日午前9時に開店する。
イオンフードスタイル津久野店。

津久野駅前のダイエー、2年ぶりに復活

イオンフードスタイルの前身となる「ダイエー津久野店(津久野ショッパーズプラザ)」は1972年11月に開業。建物は地上3階建で、売場面積は3,662㎡。
開業当初は、同社の大型店ブランドを冠した「津久野ショッパーズプラザ」として営業していたが、2003年8月にはダイエーグループ経営再建の過程で「ダイエーグルメシティ津久野店」に業態転換、100円ショップ「ダイソー」を導入するリニューアルを実施した。
その一方、2003年7月には高島屋ストアがイズミヤ系のデイリーカナートとしてリニューアル、2004年4月には津久野駅裏にイトーヨーカドーが進出するなど競争が激化、店舗建物も開業から46年経過するなど老朽化がみられたこともあり、再開発のため2018年2月をもって一時閉店していた。
ダイエーグルメシティ津久野店。

南海グループのマンションに中食強化型店舗

イオンフードスタイル津久野店は、ダイエー跡地で南海不動産が開発を手掛ける新築分譲マンション「ヴェリテ津久野act棟」に出店するもので、建物は地上14階建、ダイエーの営業フロアは1階、敷地面積は2,743㎡、売場面積は813㎡(246坪)、延床面積は10,708㎡。新店舗の生鮮売場では、ファミリー世帯向けの大型パックや簡便時短商品、ダイエー直営牧場の黒毛和牛ブランド「さつま姫牛」を拡充。惣菜売場では500円以内で購入可能なシシリアンピッツァ(3品目)や毎日298円の丼ぶり(2品目)を展開。

FLOOR IMAGE.

約40品目を取扱うインストアベーカリー「D’s ベーカリー」やミニストップのソフトクリーム・スイーツを取扱う「WITH MINISTOP」、イートイン26席を導入するなど、中食部門の拡充を目指す。

WITH MINISTOP.

イオンフードスタイル津久野店

住所:大阪府堺市西区津久野町1-7-40 ヴェリテ津久野act棟1階
営業時間:午前8時~午後11時

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ららぽーと豊洲、2020年3月から6月にかけて増床リニューアル-当初から延期

東京都江東区の大型商業施設「アーバンドックららぽーと豊洲」が、2020年3月18日から6月1日にかけて増床リニューアルオープンする。

ららぽーと豊洲(増床部)。

ららぽーと、豊洲ベイサイドクロスタワーに増床

ららぽーと豊洲は2006年10月に開業。全館リニューアルは今回が2度目で、隣接する三井不動産による再開発エリア「豊洲ベイサイドクロス」の中核施設である高層オフィスビル「三井不動産豊洲ベイサイドクロスタワー」の完成に伴うもの。

ベイサイドクロスタワー。

ららぽーとはこの地階から4階に「ららぽーと豊洲3」として増床出店、36店舗が入居する。
なお、豊洲ベイサイドクロスタワーの中層階はオフィス、高層階は「三井ガーデンホテル豊洲」となる。

豊洲ベイサイドクロスタワー概要。

全62店が新規出店、飲食街も増床

ららぽーと豊洲の増床リニューアル後の総店舗面積は約6万7000㎡、テナント数は214店舗。そのうち新規出店が62店、改装が40店となる。

ららぽーと豊洲・増床後のイメージ。

新規出店テナントとしては「ポロ・ラルフローレン」「デサント」「ラコステ」「アズールbyマウジー」などといった高感度ファッション店が目立つほか、若い家族が多く住む立地を生かして「アカチャンホンポ」「有隣堂書店」「トイザらス」などキッズや生活に便利な店舗を多く揃えられており、授乳室・パウダールームなどの増設・新設も実施される。
飲食街ではフードコート、レストランゾーンの両方を増床。台湾茶・スイーツ「貢茶」、喫茶「フタバフルーツパーラー」などスイーツ店を充実。絶好のロケーションを活かした「くつろぎ空間」を提供するとしている。
4階にはブックラウンジ「SPBS TOYOSU」が進出。面積は約300㎡で、本屋、カフェ、ワークスペース、スクールという、複数の機能を持ち、オンタイムにはワーキングスペースとして、オフタイムには自分の時間を過ごすための“サードプレイス”として、思い思いの過ごし方ができる場所になるという。
このほか、阪急阪神グループのコスメ店「フルーツギャザリング」、CD店「HMV」、家電「ノジマ」などが移転リニューアルする。

フードコート新客席のイメージ。

豊洲駅と直結、利便性向上

今回の増床に伴い、ららぽーとと豊洲駅が接続・直結される。
また、開業以来はじめて外壁デザインを一新。造船所のあった歴史を彷彿させる赤茶色や周辺に広がる水辺や豊かな緑等の色を洗練されたデザインで表現し、都心に近く緑豊かな豊洲の街を彩るとしている。

エントランス・改装イメージ。

感染症防止のため開業延期・休業していた

ららぽーと豊洲は感染症拡大のため4月8日より休業しており、増床リニューアルのグランドオープンは延期されてい。
一部開業済みだった店舗の多くも休業しており、館内では「あおき」「ウエルシア」など一部店舗のみが営業していたが、5月29日から既存館の多くの店舗が、6月1日には増床部分の多くの店舗が開業する予定となっている。
※現地写真は2019年に撮影。

三井ショッピングパーク・アーバンドックららぽーと豊洲

住所:東京都江東区豊洲2-4-9
営業時間:
ショップ・サービス10時~21時、レストラン11時~23時
(一部異なる店舗あり)

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ビックカメラセレクト六本木駅店、2020年6月1日開店-東京メトロ六本木駅ビル「メトロシティ六本木」の核店舗に

東京都港区六本木の東京メトロ六本木駅ビル「メトロシティ六本木」が2020年5月に開業し、核店舗となる家電量販店「ビックカメラセレクト六本木駅店」が2020年6月1日に開店する。

メトロシティ六本木・ビックカメラセレクト六本木駅店。

東京メトロの再開発ビルにビックカメラ出店

メトロシティ六本木は、2016年より東京メトログループが「六本木七丁目用地建物(仮称)」として建設を進めていた駅直結商業施設で、2020年5月に開業。建物は地上7階地下1階建、延床面積は約1,445㎡。
ビックカメラを核に、スノーHDの「メトロシティ六本木薬局」、皮膚科・形成外科「さとうクリニック」などのテナントが出店している。

ビックカメラの「厳選業態」3店舗目に

ビックカメラセレクト六本木駅店の営業フロアは1~4階、売場面積は約480㎡。同社によると出店地域の特性・環境に対応した都市型厳選業態(セレクト)としては、2017年の原宿店、2018年の京都河原町店に次ぎ3店舗目。(町田店を除く)
六本木駅店は、駅直結店舗として近隣オフィスを対象としたパソコン本体・周辺機器・文具に加え、地域住民向けの薬・化粧品・日用品・酒などを展開。店頭にない商品の取寄せも可能な「ネット取り置きサービス」に対応するなど、より多くのお客様にご利用いただきやすい店舗を目指すとしている。

ビックカメラセレクト六本木駅店

住所:東京都港区六本木 7-14-11 メトロシティ六本木 1F~4F
営業時間:午前11時~午後9時

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コンフォートマーケット、2020年5月31日全店舗閉店-セブン&アイの都市型スーパー、2年で消滅

大手流通グループ「セブン&アイHD」完全子会社のフォーキャストは、東京都内で展開する新業態食品スーパー「コンフォートマーケット」の全店舗を2020年5月31日に閉店する。
コンフォートマーケット西馬込店。
(ケネディクス商業リートより)

ECとの連携を図った上質・時短志向の新業態だった

フォーキャストは、2018年4月にセブン&アイHDが100%を出資する完全子会社として設立。
コンフォートマーケットは、グループの都市型新業態として、2019年8月に1号店「コンフォートマーケット中延店」、2020年3月に2号店「コンフォートマーケット西馬込店」を開店。両店舗はともに都営地下鉄駅に隣接、営業フロアは1~2階、売場面積は500㎡程度のミニスーパーであった。
コンセプトに「べんりでゆたか」を掲げ、1階では高付加価値志向の惣菜や即食商品、2階では生鮮食品・グロサリーを中心に売場を構築。電子決済対応専用アプリ「COMFORT MARKETアプリ」による商品の購入や店内に設置された「FOODロッカー」による商品の受取りなど、顧客の上質志向や時短志向に対応した業態となった。
コンフォートマーケットは、店舗公式サイトやアプリにおいてもセブン&アイHD系のスーパーであることを明言せず、グループのPB商品「セブンプレミアム」を取扱わないなど、グループのスーパーやコンビニと一線を画した独自色の強い業態であった。
しかし、実験的要素の強い店舗であり、わずか2年足らずで消滅することとなった。

西馬込店は新会社に運営移行-業態未定

今回のコンフォートマーケット全店舗閉店は、セブン&アイHDによる首都圏食品スーパー事業会社再編にあわせたもの。
2019年8月に開店した中延店は完全閉店、2020年3月に開店したばかりの西馬込店は今夏を目処に営業再開する予定となっているが、屋号や店舗形態については未定となっている。

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ドン・キホーテ一関店、2020年5月29日開店-「いわいショッピングセンターNORTH」に

岩手県一関市の「いわいショッピングセンター」に、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ一関店」が2020年5月29日午前10時に開店する。

ドン・キホーテ一関店。

一関市郊外のいわいショッピングセンター、さらに拡大

いわいショッピングセンターは2015年4月に開業。開発・運営は一関開発。
岩手県南最大級の複合商業施設」と称し、アークスグループの生鮮食品ディスカウントストア「ビッグハウス一関店」を核に、ドラッグストア「ツルハドラッグ」、大型衣料品店「ファッションセンターしまむら」、アルペングループの大型複合店舗「Mift」「SPORTS DEPO」「GOLF5」、回転寿司店「はま寿司」、カレー専門店「CoCo壱番屋」といった専門店が順次出店。2019年には岩手県道19号線を挟んだ隣接地への増床(いわいショッピングセンターNORTH)も決まっており、ドンキは増床部分の核店舗となった。

岩手2店舗目のドンキ、ホビー・バラエティ商品を拡充

ドン・キホーテ一関店の建物は平屋建、売場面積は2,128㎡、駐車台数は437台、駐輪台数は52台(いわいSC既存部分を含ます)。同社としては2012年4月に開店した盛岡上堂店に次ぎ、岩手県内2店舗目となる。
一関店は「多目的に利用できる地域密着型店舗」として、幅広い年代の買物客の普段使い需要に対応した日用消耗品の拡充やドンキが強みとするバラエティ・ホビー商品(パズル・ボードゲーム・エアガンなど)、化粧品、カラーコンタクト、スマートフォンアクセサリーなどを展開。
内装には地元の観光名所や所縁のある偉人をモチーフとした装飾を施すなど、地域密着型の店舗運営を行うとしている。
なお、同店が出店するいわいSCにはすでにビッグハウスが出店しているため、生鮮食品は取扱われない。

ドン・キホーテ一関店

住所:岩手県一関市中里神明76番
営業時間:午前9時~翌午前0時

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天満屋ハピーマート亀甲店、2020年5月28日閉店-サンエースの旧・アイム天満屋、跡地に三金屋

岡山県久米郡美咲町の亀甲ショッピングセンター「サンエース」1階に出店する食品スーパー「天満屋ハピーマート亀甲店」が、2020年5月28日午後6時をもって閉店する。

サンエース・天満屋ハピーマート亀甲店。

美咲町最大の商業施設「サンエース」

亀甲ショッピングセンターサンエースは、1977年12月に藤井百貨店(藤井商店)を核とする協同組合方式の商業施設として開業。売場面積は1,200㎡。
美咲町(旧・中央町)最大の商業施設として、天満屋ハピーマートを核に、地場大手総合衣料品店「丸美屋本店」、クリーニング、美容室、写真スタジオ、保険ショップといった専門店、事務所などが入居する。(2020年5月現在)

ハピーマート、マルシン・アイム天満屋から30年の歴史に幕

天満屋ハピーマート亀甲店は1990年に、岡山県北部地盤の「マルシン百貨店亀甲店(マルシンストア亀甲店)」として藤井百貨店跡に開店。
1992年3月には天満屋ストアとの資本業務提携強化の一環として「アイム天満屋亀甲店」に改称、2004年3月には運営会社再編に伴い「天満屋ハピーマート亀甲店」に改称、2016年3月の運営会社再編を機に天満屋ストア運営となった。

天満屋ハピーマート閉店・サンエース営業継続告知。

天満屋ハピーマートの閉店後も、サンエース内の各専門店は営業を継続する見込みとなっている。

ハピーマート跡は「三金屋」真庭市外初となる店舗に

天満屋ハピーマート跡には、金田商店(本社:岡山県真庭市)の食品スーパー「にぎわい市場三金や(MIKANAYA)」が7月初旬を目処に開店する予定となっている。
MIKANAYAは250円弁当など低価格路線の商品に強みを持っており、勝山・久世の2店舗を展開しているが、これまで真庭市外に出店していなかった。
MIKANAYAには、屋号の通り地域の賑わい創出に繋がる売場づくりに期待したい。
(撮影:ヨークセブンさん 

サンエース(天満屋ハピーマート→にぎわい市場三金や)

住所:岡山県久米郡美咲町原田1933-5

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ハヴァ・ナイス・トリップ、2020年5月25日自己破産申請-レディスアパレル「HAVE A NICE TRIP」、新型コロナ影響で倒産

レディスアパレル「ハヴァ ナイス トリップ」(本社:兵庫県神戸市中央区)が、2020年5月25日に自己破産を申請し、倒産した。

HAVE A NICE TRIP.

最盛期には100店舗近く展開したレディスアパレル

ハヴァ ナイス トリップは1977年7月に設立。
同社の主力業態「HAVE A NICE TRIP」は1997年秋に立ち上げた婦人服・婦人雑貨ブランドで、コンセプトに「旅を切り口とした快適・やすらぎのライフスタイル」を掲げ、百貨店やファッションビル、ショッピングモール、ギフトサロンを中心に店舗網を急速に拡大。合わせて取扱品目を紳士服やインテリア雑貨に拡張していた。
最盛期となる2008年には全国93店舗を展開していたが、近年は競争激化による店舗の閉鎖もあり、店舗網を52店舗までに縮小していた。

経営不振の同社、新型コロナウイルスが追い打ちに

帝国データバンクによると、2008年7月期には売上高約41億7600万円を計上していたが、2019年7月期には売上高約20億2800万円に半減。個人消費の低迷や不採算店舗の閉鎖、新型コロナウイルス感染症の感染拡大で出店施設が全店休業したため、資金繰りが悪化したという。
ハヴァナイストリップは、「今後は、スポンサー様のご支援をいただき、ハヴァ ナイス トリップブランドと一部店舗での事業を継続させていただくべく、話を進めております。」とコメントしており、一部店舗での通常営業を継続しつつ、再建を目指すとみられる。

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